草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

世界的な保守への回帰は賢慮を欠いたインテリに対する反乱だ!

2016年11月08日 | 思想家

アメリカや日本で今起きていることは、自称インテリの没落である。知識を振り回し、多様性とか口あたりのよい言葉を駆使する者たちの立場がなくなっている。トランプ現象もその一つであり、日本ネット言論もその表れである。それを説明するにあたって、相も変わらず白人層の不満分子や、日本人の保守化という見方をする識者が大半である▼ヴイーコの『学問の方法』(上村忠男、佐々木力訳)を読み返していて、単純なイデオロギーで物事を裁断する愚かさを教えられた。ヴイーコは知識と賢慮とを対比して論じている。「学識はあるが賢慮を欠いている者たちは、実生活の曲がりくねった道を何が何でもまっすぐに突き進んでゆこうとして、道そのものを打ち壊してしまう。ところが、実生活において行うべきことがらのさまざまな紆余曲折と不確実を経て永遠の真理を目指す知恵ある人々は、まっすぐに進むことはできないので回り道し、そして、時が経つにつれておのずと利益をもたらしてくれるであろうようなうまい考えを案出する」▼ヴイーコがこだわっている賢慮とは、共通感覚であり、常識という言葉がふさわしい。「人間たちの行為はこの知性の硬直したまっすぐの定規によって裁断をすることはできないのであり、まっすぐな自分に物体を合わせるのではなく、でこぼこの物体に自分の方を合わせてゆく」のであり、現実を無視してはならないからである。ヴイーコは庶民に受け継がれてきた知恵の大切さを説いたのだ。

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