もう安倍さん頼みはやめるべきだろう。当面は自民党しかないとしても、それではいつになっても憲法改正はできないからだ。昨日発足した改造内閣は、内閣支持率の急落を意識した守りの布陣である。これで2020年までに自衛隊を憲法に明記することは困難になった。憲法改正について安倍首相は「スケジュールありきではない」と述べるなど、経済優先に舵を切ろうとしている▼森友や加計、さらには自衛隊の日報問題の底流にあるのは、官僚組織の反発である。既得権益にあぐらをかく官僚組織に大鉈を振るうのは政治家として当然である。いかなるサポタージュにあっても、怯んではならない。財務省や文科省が文書の存在を隠蔽するような処置に出たのは、安倍首相にダメージを与えたかったからである。安倍首相は国民の前に頭を下げるのではなく、官僚組織との対決姿勢こそ鮮明にすべきなのである▼世襲政治家が多い自民党には限界がある。これまでの安倍政治の成果を認めつつも、腰が据わらない自民党では憲法改正など夢のまた夢である。今回入閣した河野太郎や野田聖子などは親中派の代表であり、外務、総務の重要閣僚に据えたのはまったく理解できない。自民党の国会議員の多くは当選することしか頭にない。日本を国家として守り抜くためにも、今の戦わない自民党にいくら期待しても無駄なのである。
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