草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中一殺害事件は「親を悲しませるな」の教育の欠如だ!

2015年02月27日 | 世相

物分かりのよい社会や親たちが、子供を駄目にしてしまうのである。生活が貧しいからとか言う人があるが、人間はどん底を経験した方が成長するのであり、恵まれた家庭で育った人間はかえって弱いのではないか。川崎市川崎区の河川敷で13歳の少年が遺体で発見された事件は、残酷で目を覆いたくなるような事件である。同年代はさもなければ、それより何歳か上の少年たちと思われるが、泣いて抵抗しただろう少年を、なぶり殺しにした罪は重い。いくら成人の年齢に達していなくても、犯人の情報は公開されるべきで、徹底的に原因や背景を調べなくてはならない。今の子供たちは、喧嘩をすることもできず、それだけに相手への手加減も知らない。強さを競うことも許されていないのだろう。ルールなき世界になってしまっている。暴力はより陰湿になり、いじめはより巧妙になったのではないか。そして、一番問題なのは想像力の欠如である。同じ生身の人間で、相手に血が通っていることを理解できず、限界を超えてしまうのである。戦後の日本の教育は、人間の徳を教えてこなかった。自由ばかりが強調された。会津では江戸時代に、武士の子供たちのために『日新館童子訓』がまとめられている。そこでは三つの恩が強調されている。「父母が産み、主君が養い、師が教育を施してくれる」からだ。もっとも大事なのは父母である。儒学の教えでもあるが、いかなる親であっても、悲しませてはならないのである。今回の悲劇はその単純なことを否定してしまった戦後教育のツケではないだろうか。

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