草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今はまさしく「大道廃れて仁義有り」(『老子』)の不幸な時代だ!

2012年03月29日 | 思想家

 賢しらな心によってブログを書いてはいないか。それが一番私が気にかけていることである。名も無き草莽の民として、今の世に名誉や実利を求めるなどというのは、愚の骨頂であるからだ。仕事の合間の限られた時間を費やして、私のようなものがブログで意見を述べるのは、おこがましい話だが、保守民族派として、已むに已まれずパトスがあって、ついつい憤ってしまうのである。『老子・小川環樹訳注』の第18章に「大道廃れて仁義有り。慧智(けいち)出でて大為(たいぎ)有り。六親和せずして孝子有り、国家混乱して忠臣有り」という文章がある。道が衰えたからこそ、仁義の説が起こり、知識が行きわたると偽りがまかり通り、父母兄弟夫婦の仲が悪くなると孝行な息子が話題にされ、祖国が乱れると忠臣が登場する、というのである。その文の解釈は小川環樹に従ったまでだが、今の世はそうではないかと思う。満ち足りた時代であれば、政治のことが議論にならず、無為のうちに物事は推移するのである。「なるにまかせる」というのは、日本人特有のある種の達観であり、賢しらな心を排斥する日本主義と老子の思想は、あまりにも似通っている。日本人にも、老子の思想が脈打っているのではなかろうか。その点からしても、政治を熱く論ずるというのは、不幸な時代なのである。静かな暮らしを続けられる世こそが、私たちの目ざすべきユートピアであるわけだから。

 
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