草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

天皇が革新の原理になりうると主張した三島由紀夫!

2017年11月14日 | 思想家

今年も憂国忌がめぐってくる。当面は安倍自民党しか選択肢がなくても、そこを突き抜ける世界があることを、私たちに示唆してくれたのが三島由紀夫である。真の意味で戦後民主主義を打破するためには、三島の主張である「ゾルレン」としての天皇に目を向けなければならない▼「現在われわれの前にあるのはゾルレンの要素の甚だ希薄な天皇制なのであるが、私はこのゾルレンの要素の復活によって初めて天皇が革新の原理になりうるといふことを主張してゐるのである」(「討論を終へて」)との言葉は、未だに色あせてはいない▼明治維新が達成されたのは「ゾルレン」としての天皇を希ったからであり、それが可能であったのは「われわれの考へる天皇とは、いかなる政治権力の象徴でもなく、それは一つの鏡のやうに、日本の文化の全体性と、連続性を映し出す」(『反革命宣言』)からなのである▼三島をアナクロニズムと嘲笑するのは勝手ではあるが、共産主義の亡霊はもはや世界中のどこにも見当たらず、現状を打破するエネルギーの源泉は枯渇している。そこで頭をもたげてくるのが「ゾルレン」としての天皇なのである。予兆の作家と評された三島は、現在起きていることを見通していたように思えてならない。そこでの変革の原理が何であるべきかも含めて、すでに予言していたのではないだろうか。


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