ISO:2015の理解

新ISO;2015年規格の基本的な考え方を理解する。

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役に立たないISOとは?(6)  2017.05.31

2017-05-31 20:21:25 | 役に立たないISOとは?
「ISOを導入しても役に立たない。」とは?(6)  2017.05.31

2015年版の規格では,QMSとEMSのManagement Systemの仕組みが同じになっていることはご存知の通りです。
しかし,QMSとEMSは当然,狙うTargetが異なります。

このため,この二つの規格を同じ仕組みで運用することは不可能と考えられます。
よって,当然,QMSとEMSの規格の統合は不可能です。プロセス規格とTarget規格の違いが出ています。
2015年版は,この考え方を変えています。EMSも「プロセス規格」にさせられた様です。

しかし,従来からも,「運用の仕方」は殆どが同じです。教育プロセス,必要な力量(QMSの知識はEMSにも必要です,この逆もまた正です。),他にも多くの同様の項目があります。

環境の「著しい環境側面」,品質の「設計・開発」,「製品・サービス」のあたりが違うように思いますが,よく考えてみると共通でも良いのではないかとも思います。
「著しい品質側面」,「環境技術の設計・開発」,「製品・サービス⇒環境プロセス」と置き換えると,同じ仕組みになってしまいます。違和感ありません。

よって,実態は,二つのMSを運営している組織では,大部分同じマニュアルで運用可能です。ほんの僅かな違いのみです。
なぜかと言うと,マネジメントシステムですから。技術的な内容でなく,運用の仕方ですので。

企業の業務では,QMSとかEMSとの区別はありません。品質に関連する業務,環境に関連する業務は当然ありますが,全て会社のなかの仕事です。
仕事,そのものしかないのです。よって会社に何しに行くのかと言うと,「仕事」をしに行くのであって,品質だ,環境だ,などと区別することはあまり意味のないことです。
仕事を,いかに有効性の高い仕組みで,効果的(ミニマムコスト)にやるかということになります。

法令・規制要求事項は環境のみで特定させていますが,品質関係の業務には順守すべき法令・規制要求事項は無いのでしょうか。
QMSでは「法令・規制要求事項を満たすことは当然のこととして・・・」との記述が,2008年版5.1にあります。QMSでは当然のこと,常識と考えているのです。このため規格の章としての要求は無いのです。

順守すべき法令は,企業においては沢山あります。と言うことは,法令順守の要求事項は一つに纏めるべきなのです。QMSとEMSでは,違う法令なので,別々に管理するということが,なんとなく一般的であると,錯覚しがちですが,一つに纏めないと会社の仕事としては困ります。

このような考えで,仕組みを構築するとシンプルなものが出来上がります。

何を目的に仕組みを構築し,動かすかと言うことです。

手順書,マニュアルなどの作成は大変です。しかし,ほんの僅かな時間で,一応のマニュアル,手順書が出来ます。びっくりすることはありません。見方の違いです。試しに作ってみられることをお勧めします。

どういう風に作成するかですが,現在使用中の「記録シート」を工程順(作業順)に積み上げ,表紙を付ければ手順書が出来ます。
ただし,この方法は,取る記録の内容が適切になっている必要があります。ただ取ってくる記録になっていてはダメです。記録が意味を持ち,充実していることが重要なのです。文書にすることは不要になります。記録の脚注を活用します。
(なお,これは文書扱いです。記録の扱いではありません。勘違いなさらないように。)

記録の内容,レイアウト等の見直しを通して,プロセスの見直しの作業にもなります。

この様なことがマネジメントです。難しく考えないことです。全員で考えることが重要です。
抜けが無いようにしてください。

そのためには規格をチェックリストとして使用することです。
良く出来た,良い規格です。

(つづく)


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