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「すり合わせ」の神話

トヨタの渡辺社長が辞任し、豊田家に「大政奉還」される。世界のトヨタも、古い同族企業だったわけだ。遅きに失したが、トヨタ・バブルがようやく崩壊したのは結構なことだ。こうした古いシステムを「ものづくり」だの「すり合わせ」だのと賞賛してきた経営学者も、反省してほしいものだ。

日経BPnetにも書いたことだが、すり合わせ型のアーキテクチャは日本的組織の要請で採用されたもので、戦略的な最適化の結果ではない。それは高級乗用車のような補完性のきわめて高い特殊な製品には結果的に有効だったが、情報革命によってすべての工業製品は組み合わせ型に移行しつつある。私の修士論文にも書いたように、要素技術のモジュール化と組織の水平分業化は不可逆の流れである。

もちろんすり合わせ型の高級車も残るが、それは成長部門ではなく、スイス製の時計やカメラのようなすきま商品になろう。自動車も中国ではモジュール化し、インドでもタタが30万円以下の自動車を出した。トヨタが赤字になった一つの原因も、高級・大型指向の北米市場に依存し、新興国の市場を開拓できなかったことにあるといわれている。北米市場の落ち込みは循環的なものではなく、アメリカの過剰消費の縮小なので、この低迷は長期化するだろう。

トヨタがこれまで奇蹟的な高収益を上げてきたのは、GMなどの恐竜がトヨタより劣悪で、コンピュータにおけるPCのような破壊的イノベーションにさらされなかったからだ。そういう競争に遭遇した電機メーカーは、すでに情報通信機器の世界市場ではマイナー・プレイヤーに転落した。自動車産業は設備投資がきわめて大きく参入が困難なために、アーキテクチャ競争がコンピュータから四半世紀おくれてやってきたのである。

すり合わせ神話の最後の砦だったトヨタが没落した以上、「日本的ものづくり」を輸出しようなどという中谷巌氏の主張も時代錯誤だ。むしろ運転系統の電子化、GPS、燃料電池などの技術によって、自動車のモジュール化は急速に進むだろう。今でも自動車の特許の半分は電子部品だといわれている。すり合わせを柱にしてきた経産省の産業政策も、これで崩壊したわけだ。ビジネスを知らない官僚が経営に口を出すのは有害無益である。

だから好むと好まざるとにかかわらず、日本人はこれから最も苦手とするグローバルな水平分業に適応しなければならない。しかし私は、このハンディキャップは宿命的だとは思わない。戦前の日本では、勤続3年以下の「短期工」が半数を超え、流動的な労働者の分業体制で製造が行なわれていた。彼らを「終身雇用」の大組織に組み込んだのは戦時体制である。だから野口悠紀雄氏もいうように、われわれの直面している課題は、いまだに戦時体制からの脱却なのだ。
コメント ( 35 ) | Trackback ( 6 )
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コメント
 
 
 
トヨタ車 (黒猫)
2008-12-23 12:01:59
トヨタ以外の日本の自動車メーカーには外資が入りそこそこの車を作るようになったのと比較して、トヨタは世界中の自動車メーカーのコピー商品ばかり作って。。オリジナリティのある車は初代エスティマとプリウスくらいです。。
割高なコピー商品をなんでみんな買うのかなあとこの二十年思い続けていました。。マツダや日産の車の方がヨーロッパでの評価がよっぽど高いのをみんな知らないのでしょうか。。しかも安いのに。。
 
 
 
Unknown (もの)
2008-12-23 12:34:12
トヨタの衰退は労働者側としても望ましいことになる。米国のドライな労使関係は協力が労働組合があってこそ維持できる。単なるコスト削減をトヨタ方式とか言って持ち上げたおかげで日本は技術立国じゃなくて生産技術方式立国に過ぎなくなってしまった。
 
 
 
これは反対 (海運人)
2008-12-23 13:07:29
「グローバルな水平分業」という言葉の解釈違いかもしれませんが、それを最もやってのけた日本企業がトヨタだと思うのですが。中間財も傘下企業に作らせることが品質管理や納期を守らせる観点で最も有効だから、彼らはそうしているだけかと。ノウハウの保秘の観点からも、そうしたほうが安全ですし。

それに、傘下のパーツメーカーは猛烈な勢いで現地化を進めてますし、保秘の必要のないものは現地メーカーからの調達率を高めてますよ。っていうか、それがコスト面からの目下の至上命題となっているようです。

彼らは今年の初めくらいに市場の急速悪化の予想はしていたと思います。2007年後半からのモノの動きを見ていたら容易に予測できたはずです。中長期的なスパンでは今の経営環境もバッファのうちで、そのために内部留保をひたすら積み重ねてきたのではないでしょうか。そう考える方が辻褄があいます。

むしろ、当の昔に内需よりも外需を収益の柱としてきた製造業のトップがここに来て率先して不況風を煽るのは、マスコミを躍らせて派遣切り止むなし、賃下げ止むなしの国民の意識を醸成するための猫騙しのような感すらします。トヨタにしろパナソニックにしろ、彼らの世界的な生産体制を俯瞰的に見れば、国内での製造なぞ止められるものなら止めたいと思っているでしょう。

アップルや任天堂のように「枯れた技術」を組み合わせて、イノベーションを生み出すのが苦手なのは事実だとは思いますが。ただこれも、経営者の決断次第だと思います。
 
 
 
職能のモジュール化 (スポンタ中村)
2008-12-23 13:33:49
そうですよね。期間工とは、労働モジュール。そして、世界的に製造分野のモジュール化がすすんでいるならば、労働に関しても、職能のモジュール化を背景にした労働者のモバイル化が必要。だって、自動車産業の機械工を居酒屋の店長候補や帰農者として採用するのは、どう考えても効率が悪すぎますから…。私は、以前、労働組合の人たちに職能のモジュール化に取り組んだらどうか。と勧めたことがありますが、まったく相手にされませんでした。彼らは団体交渉という囲炉裏端を離れない人達なのでしょう。
 
 
 
トヨタ車? (八代目)
2008-12-23 14:57:02
黒猫さま
>マツダや日産の車の方がヨーロッパでの評価がよっぽど高い

定性的な意見になりますが、私がドイツで自動車業界に従事していた2006-7年当時は、日本車ではトヨタの評価が最も高く、マツダはそこそこ、日産は・・・といった感じでした。(2008年現在は、仰るとおりなのかもしれません)
定量的なデータに拠るなら、JDPowerの顧客満足度調査をあたるのも良し、ですね。
 
 
 
大政奉還 (廃人2号)
2008-12-23 15:00:10
ピンチ(?)になると殿の登場する時点で実に日本的な会社であり、
ヤフトピでサンケイのマスコミが過度に期待を寄せている記事をトップにあげ、
改革をするにも血族的な結束が必要だ!思考があきれます。
そしてこういう発言をすると、軍歌の足音が聞こえちゃう売国奴メディアに
洗脳された人としてレッテルが貼られるし...

ビック3のどれかが経営再建するとしたら(フォードかな?)、
インド人とか中国人が社長をやるような気がします。
今、アメリカはインド人社長が流行りだしw
これから売る市場先に詳しい人を、社長に据えたほうがいいのに...
 
 
 
Unknown (kk8n53m)
2008-12-23 15:19:59
トヨタはともかく、下請け企業群はlabless企業として再統合して、家電だろうが武器だろうが全部製造を引き受ければ雇用ぐらいはなんとかなるのではないかと思いましたが、下請けもアウトソーシングなのですね。

結局は「高すぎる生活水準」がボトルネックだったという、殺伐とした結論になってしまうのでしょうか。もしそうだとしたら'先進国'はどこも似たようなものだと思いますが・・・
 
 
 
>トヨタ車? (黒猫)
2008-12-23 16:07:51
いい車も一部ありますからね。。プリウスとか。。でも、利益に貢献している車種はほとんど他社のコピー商品ですね。。後出しじゃんけんで品質向上しているでしょうし開発費も削れるから利益率は段違いです。「利益」を最もあげていたと言うことはどこかで誰かが「損失」を被っていたと言うことなのだと思います。
まあ、欧州車とか日産、マツダはプラットフォームを共有していますからメーカー単位で語れる話ではないのかもしれません。
でも、優秀なコピー屋さんってことはみんな知っているはずですよね?マスコミとかで言えないだけで(^^)
 
 
 
殿の登場 (まさき)
2008-12-23 17:03:27
日本は神国であり万世一系の陛下をいただくありがたい国です。
そこらじゅうの企業にも○○天皇がいらっしゃいます。
民(従業員)も幸せだと思います。
が、
考えてみてください。
専門経営者+殿>専門経営者
であっても
専門経営者(殿の威光関係なし)>専門経営者
でないと最後は殿が負けます。
何故なら会社経営は華道、茶道、能、狂などの伝統芸能ではないからです。
 
 
 
>殿の登場 (akasaka_moon)
2008-12-23 18:20:15
「すり合わせ」的な過剰品質主義は、まさに伝統芸能(工芸)の世界にこそふさわしい価値観です。
そういう意味ではトヨタのような企業に万世一系の天皇が常に控えているということは、至極当然なことなのかもしれません。
 
 
 
Re:「すり合わせ」の神話 (テクニカルマーケッター)
2008-12-23 18:20:20
トヨタほか日本の自動車メーカーがモジュール化、コモディティ化、低価格化の進む自動車産業でどのように対応していくのか興味深いですね。

ちなみに、来年は電気自動車の普及が本格化するという見込み・予想があり、そうすると内燃機関を利用した現在の自動車よりも構造も簡単になるため、モジュール化、コモディティ化が加速する可能性が高いと考えられます。

それにしても、日本のメーカーでもエルピーダの坂本社長のように経営力とリーダーシップのある経営者に登場して欲しいですね。
 
 
 
水平分業にいたる段階 (YMAC)
2008-12-23 18:30:44
おっしゃるとおり、PCなどは水平分業産業の極みです。各仕様が規格化され、ケース、マザーボード、CPU、メモリ、ストレージ、ドライブと、さらにOS、ソフトまで自由に組み合わせて自作でPCを作ることが出来ます。

しかし、日本企業の得意とする自動車やカメラは、製品の魅力に占めるデザインのウェイトが高いため、規格化されたモジュールで組み合わせても、味も素っ気もないものになってしまいます。

ミリ単位で設計図面をつめながら、ギリギリの妥協点を探して魅力あるデザインと仕様を突き詰める作業には莫大なコミュニケーションコストがかかります。

そのため、社内に企画、研究、開発、デザイン、生産技術など多くの専門家を抱えて垂直統合型にする必要があります。

仮に全てを規格化していっても、製品の魅力あるブレイクスルーを行うためには企業間でのコミュニケーションコストが膨大になり、結果的に低コストで車やカメラは作れません。

垂直統合型のほうが結果的に最適資源配分を実現するケースもあるのではないかと思います。

PCやITが水平分業型となるのは、扱うものが「ビット情報」という軽い(質量ゼロの)ものであるため、物理的な制約が少なく規格化できることが人智の及ぶ範囲であるということではないでしょうか?



 
 
 
猿真似トヨタ (長井利尚)
2008-12-23 21:54:49
 私はトヨタが大嫌いです。他社でヒット車が出ると、すぐにモノマネをして競合車を出します。過当競争になり、値引き合戦が横行し、ディーラーもメーカーもサプライヤーも疲弊します。巡り巡って、日本社会が疲弊してしまいます。こういうばかげた状態が当たり前になってしまったのは、最大手でありながら、恥も外聞もなく猿真似に走ってきたトヨタの責任によるところが大きいですね。
 
 
 
Unknown (かも・しか)
2008-12-23 22:38:18
 もう40年ほども前に、これからは、情報化社会。脱工業化社会と言われて、すっかりその気になっていたものです。

 それから、40年経って、それでもトヨタの小型車は、フォルクスワーゲンほどに安心して、アウトバーンは走れないし、日本中の音響メーカーが束になっても、ボースに勝てない。
 ものつくりの妙というか、時代は変わらないというか。
 マネジメントも、経営学者の教えもなくても、大田区の中小企業は、未だに、NASAに頼りにされる。
 
 
 
トヨタ (黒猫)
2008-12-23 23:12:29
トヨタの肯定的なコメントが欲しいですね。。トヨタ関係者もこのブログ見ているでしょうから。。それとも核心つかれてぐうの音も出ないのでしょうか。
僕は個人的に日本のメーカーでは日産とマツダとスバルが好きです。日産車(スカイライン)を3台乗り継ぎ、その後マツダ車を4台(MPV、カペラ、RX-7)。現行のMPVはBMWよりも走りは素晴らしいです。
後はポルシェ、フェラーリと自分で買って乗って、母親のアウディA4、友人のアウディ、BMW、アルピナ、メルセデス、弟のプレマシー、ロードスターなどなど。自分で乗って感じて、トヨタ車って内装以外は何も魅力がない。不思議なのですが、どうして売れていたのか。。
 
 
 
今は (黒猫)
2008-12-23 23:18:46
原油が高くなったので、夏にポルシェからVWのルポ(中古)にエコ替えしました。。原油価格がこんなに早く下がるなんて想定外でしたので、、、。トヨタのエコ替えなんて意味なくて、中古車を買うとか、直しながら長く乗るのが本当のエコだと思います。。少々燃費が悪くても、プリウスの生産時に排出されるCO2を相殺するには20万キロ以上乗らないと釣り合いません。。究極のエコカーは太陽電池とか風力発電で充電して走る電気自動車でしょう。。その点では三菱に期待しています。マツダの水素車も良いかもしれません。。
 
 
 
クルマはすりあわせ (strongaxe)
2008-12-23 23:23:15
堅牢性を重視して外装をおもくすれば、スピードが出なくなる。スピードを重視して高価なエンジンを搭載すれば、安定性がわるくなる。安定性を重視して……(以下無限に続く)

本源的なところで、自動車というものは「すりあわせ」型の商品であって、電子部品の割合がふえたといった事情によってそれが「組み合わせ」型になるとは、思えないのですが、何か見落としているのでせうか。
 
 
 
猿真似トヨタ (青木)
2008-12-23 23:25:26
猿真似トヨタと言えば、昔松下電器もマネシタ電器といわれたものです。企業ってそんなもんでしょう
それより旗色が悪くなると、悪評が噴出するという風潮はいやですね。トヨタが景気のいい時それを言ってほしいものです。
 
 
 
スイスの腕時計 (池田信夫)
2008-12-24 00:26:20
おもしろいTBがきたので、ひここと:

スイスの腕時計は私も取材したことがありますが、実は水平分業です。中核部品の「ムーブメント」は日本のシチズンなどが供給していて、原価は数ドル。それを数百ドルの時計として売るのは、ブランドの力だけです。これは、ある意味で日本の製造業が学ぶべき手本かもしれない。
 
 
 
猿真似のレトリック (TOMMY)
2008-12-24 00:28:59
>猿真似うんぬん
そういうのをKaizenといって、取り上げる経営学の風潮もあったみたいですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Kaizen

垂直統合は重要だと思いますが、本当に統合しないといけない部分は生産システムではなく、差別化の要となるデザインや企画、販売方法などでしょうね。実際には戦略的な部分を垂直統合にして、そうでない部分を水平分業に変えて規模の経済の獲得を行うことでしょうね。アップル社がいい例だと思います。CPUやハードディスクはアウトソースして、デザインやコンピューターシステムやソフトウェアは厳格な秘密主義の下でインソースしていますね。

猿真似は戦略のアウトソースでしかないですから、トヨタは時代遅れですね。すり合わせ製品賛美のコメントも見受けられますけど、それは隙間産業としては魅力的ですね、といえば済む気がします。
 
 
 
トヨタの没落? (fishman)
2008-12-24 01:33:00
素人の意見ですが、私はトヨタが没落したとは思いません。派遣切りは、円高の影響で、生産拠点を海外に移す為のものなのではないでしょうか。
big3が潰れてくれれば、アメリカのシェアも奪えて、現地で雇用も確保できるので、文句も出ず、トヨタとしては万々歳なのでは?
加えて現金預金(1兆5000億以上)も溜め込んでいるので、新聞で報道された1500億の赤字は、余裕で吸収できるでしょう。
2009年度から海外子会社の利益は非課税になるらしいので、是非海外での売り上げを、日本へ持ち帰ってもらいたいものです。
 
 
 
迷ったらトヨタ (極楽蜻蛉)
2008-12-24 02:01:55
当地アメリカで色々な車に乗りました。アメ車の重くでかい鉄の塊70年代の車も運転しました。トヨタの猿真似は当然ではないですか。売れ筋は、消費者のトレンドなんですから。GMだって、昔は、車の名前とディラーの名前と外観が違うだけで、インテリアは皆同仕様。私は、これは、詐欺か独占法違反じゃあないかって思いましたよ。

トヨタのような大企業がそれでも、違うコンセプト車を作るだけ上等ではないですか。BM、ベンツ、アウディ、ポルシェ、ボルボ、フォルクスワーゲン皆ワンラインですよ。面白い車ありますか?

品質においてもそれは、アメリカでも統計的にJDPowerで証明されています。(JDPOWER.COM参照)私も日系の自動車関連パーツ会社に勤めていましたので、アメ車様のパーツの質と、日系自動車パーツの質の要求度がどれだけ違うのか十分知っています。その結果の車作りなのです。当然、アメリカに来ている日系車関係社は、2007年始めから売り上げが落ちる事は知っていたはずです。ある程度は、準備していたはずです。(大手は皆メキシコに工場がある)

 
 
 
ついでに (フロレスタン)
2008-12-24 02:05:36
トヨタのジャストインタイムは、在庫圧縮という名の下に、納入業者のトラックによる高速道路のPA占拠といった公共空間の過剰占有によって支えられてますよね。これも批判されてもいい側面だと思うのですが…
 
 
 
垂直と水平の狭間で (江戸川アダモ)
2008-12-24 08:12:10
自動車産業はもはや典型的な垂直統合型ではありません。パーツブランドを表に出さないので一般には判りにくいかもしれませんが、エンジンやプラットフォームなどの大物を含め国際分業が進んでいます。

とは言えクルマは全体として物理的に運動する製品なので、PCのように各パーツ性能の累積だけで全体性能が決まるわけではなく、最終的なチューニングはどうしても必要です。また、誰でも好きなパーツを買ってきて組み立てたようなクルマは道路法規上の認証が取れないでしょう。

とは言えこれまでのように、開発、生産、販売を全て同じ企業で行う必要は無く、それはメーカー自身も判っていると思います(公言するかどうかは別として)。その意味では、私も海運人さんの見立てに近くて、トヨタがやたら危機を煽るのは「もはや先進国で自動車組み立てをやって利益が出る時代じゃない」と公言する為の布石ではないかと思います。

よって、今後所謂「自動車メーカー」が生き残る道としては、次のような分野に特化することではないでしょうか。
1)企画、デザイン
2)ブランディング(宣伝、店舗展開)
3)走りの最終チューニング
4)高付加価値な要素技術(高性能タイヤ、超高効率内燃機関、EV用の電池等)
5)グローバルな部品調達の為の商社的な役割
6)生産設備へ投資する巨大資本
 
 
 
OpenCar (mellowtimer)
2008-12-24 10:41:11
クルマ好きからからみれば、一部を除くトヨタ製品が好きになれないのは、製品マインドからしてもある程度仕方のないことですが、だからといってトヨタ製品が売れていることが不思議ということもないと思います。というのも、大多数のユーザーにしてみればそんなことはどうでもよく、適当に走ってそれなりに壊れなければなんでもいいからです。日本に必要以上のメーカーが生存しているのもこれが理由でしょう。

話は変わって、PCのような水平分業は自動車産業では難しいという件、たしかにそうですが、ユーザーが構成を選べるクルマもあってもいいのでは。エンジンはホンダ、シートはルノー、足回りはVW、ボディはプジョー、サービスはトヨタ店で。まあ無理ですね... 今のように、プジョーの中にBMWのエンジンが入るくらいが精一杯かも。

たぶん、最も重要な要素は外形となるボディですが、異なるボディを載せ替えることはできるのでは。実際、トヨタ自身が1つのシャシーでいくつもの派生車種を濫造して売りさばいていますから、それをメーカー間に広げればできるかもしれない。

 
 
 
大蔵省は中国が大好き。 (川にゃ)
2008-12-24 13:04:52
 かくてトヨタも新興国(実は中国)に進出して工場を建てろですか。
 欧米企業は中国に工場を建ててないことに、大蔵官僚出身者(野口・榊原)は学ばないんですよね。
 アジア開発銀行=新興国(実は中国)=日本大蔵省という、それこそ戦前のアジア主義(日中連係主義者)そのものですね。
 田中派という最後の国家社会主義者が大蔵省に生き残っているだなあ。
 
 
 
何を正解とする? (suzuken98)
2008-12-24 13:17:14
まずこういう経営云々を議論する時に、必ずターゲットとなる企業がある。今回はトヨタ。批判するのは結構だが、では「正解」はあるのか?「この経営をすれば、いかなる時代も大丈夫!」なるモノが存在するのか?答えは「無い」。何時の時代にも持て囃される経営があり、批判される経営がある。例えばほんの数年前には書店にサムスンに関する経済書が並んでいた。今では見ることが無い。少なくとも入り口近くには。
長い歴史を持つ企業は、今までに幾度となく波を乗り越えてきている。トヨタを含めて多くの企業が、その波を今乗り越えようとしている。今批判するのではなく、数年後に現状に対する結果を見て判断してみてはいかがだろうか。

マスゴミは今すぐ労働者側に立った同情的な報道をやめ、この今の経済状況をもっと深く掘り下げてみてはどうか。100年に一度の不況と言っておきながら、一方で労働者を切る企業を叩く。「社員は家族」的な発送は所詮戦後出てきた発想であり、今の不況は経験していない筈。乗り切るには人員削減は当然経営者としてはあり得る話だ。もちろん、安易な決定ではなく、最善を尽くした結果であることを望むが。

モノづくりの視点では確かにモジュール化は進むだろう。既に始まっている。しかし、PCのようにある日突然部品メーカーが完成品メーカーとして出てくるか、というとまた別の話だと思う。例えばパナソニック製の自動車が出てくるか。十年単位の先にはあるだろうが、機械的な要素は常にあり、安易に買ってきて・・・という対応はできない。ましてや安全性や保証をする必要がある以上。

現状への各企業の対応を見守りましょう。
 
 
 
リース (@445)
2008-12-24 15:44:44
自動車メーカーは、残価設定ローンなぞやる位なら、車売るの止めて全部リースにしちゃえば良いのに。つまりは、中古車も全部コントロールする。
 
 
 
時代は進んでいる (チュー新井)
2008-12-24 17:39:54
ノルウェーの電気自動車メーカーであるシンク・グローバル社では、生産は世界各国から調達した部品を組みつけるだけだそうです。アメリカのGEと提携して、リチウムイオン電池の供給を受けるそうです。
日本のメーカーでも十分できることだと思いますが、安全基準や車検制度などの非関税障壁が立ち塞がりそうです。
また、日本のメーカーが日本国内で生産するのか、それとも海外で生産するのか、チャンスとタイミングの問題だと思います。
 
 
 
お知らせ (web法)
2008-12-24 18:21:51
“派遣切り”の煽りを受け、以下のサイトが来年度中には閉鎖いたします。

◇反日勢力撃退用HTML資料館◇
http://resistance333.web.fc2.com/html/patriotism_web.html
◇反日勢力撃退用PDF資料館◇
http://resistance333.web.fc2.com/patriotism/patriotism_top.htm
◇プロパガンダ写真館◇
http://resistance333.web.fc2.com/propaganda/propaganda_picture_top.htm
 
 
 
そういうことではなくて (Taro)
2008-12-24 20:25:36
自動車というもの自体が、20世紀的な産物だということですよ。だから、衰退する。新しい可能性を探究することは、楽しいことですよ! 自動車メーカーにとっても、利用者にとても。もちろん、「自動車」にこだわっていては到底可能性はないのだけれど。
 
 
 
ちょっと反論 (暇な人)
2008-12-24 21:24:25
前半は概ね同意なのですが、最後のほうは、
ちょっと違うかなと思います。
日本のブルーカラーの生産性が高いのは、
終身雇用の影響もあるんじゃないでしょうか?

日本のホワイトカラーは終身雇用でも、
ゼネラリストに育てたいのか、
配置転換は数年おきに行われ、
慣れた頃には他の部署や、受け持ちの担当地域が変わってしまいます。(癒着などの問題も起こりますし)
結果スキルを満遍なく持ちますが、
特化した能力は持ちえません。
だから総合的には能力は高くとも、
その道のスペシャリストにはかなわなくなり、
生産性は落ちてしまいます。
また教育期間もそのたびにかかりますしね。
再就職なども難しくなり、結果終身雇用で養うしかなくなってしまうのではないでしょうか?
(ゼネラリストを否定するわけではありません、
もちろん彼らも必要です、ただ比率の問題)

欧米のホワイトカラーは基本同じことの繰り返しなので、スキルを得てや蓄積も大きくなり、
仕事もトラブルへの対処も早くなり、生産性が上がります。
専門的な能力を持つ「技術者」ですから再就職も容易で、気に入らない会社は簡単に辞めれますしね。
日本と欧米のホワイトカラーの生産性の違いは、
ここにあるのではないかと思います。

また1940年体制がどうして出来たのかは、おっしゃるとおりですが、それは技術の蓄積ができず、
品質の向上が出来なかったためです。
(当時は日本にはQCもQEもなかったですしね)
軍用製品はどうしてもある程度均一した製品を、
大量に必要としますから。
これは軍用品でなくてもいえることで、
品質の維持の為に過度の流動化は危険かなと。
横滑りが出来るのなら、かまいませんし、
積極的にすべきではあります。

なので年功序列賃金は問題ですけど、
終身雇用制度はある程度、仕方なかったと思われます。
ま、年功序列賃金も、ベテランを囲い込む為に生まれたといわれてますから、これを考えると、
ある程度は必要悪の面もあったのでしょうね。
問題は会社にしがみつく、使えない中高年だけです。

前半の部分は電気自動車が普及すれば、一気に進むと思います。ただ今の自動車では難しいかもしれません。
 
 
 
二つの類型があるのではない (安野)
2008-12-24 23:53:21
以前、そのような話題があったようにも思うのですが、製品に「すり合わせ」と「組み合わせ」の二つの類型があるのではなく、新たに生み出された商品はすり合わせが必要であるのに対し、それが普通の商品になるに従って(いわゆる「コモディティ化」)部品が標準化され、「組み合わせ」になって行くのでしょう。コストダウンが進めば、すり合わせによって最大パーフォーマンスを得るよりも量産される標準化された部品を組み合わせた方が費用対効果が良いのは理の当然です。「我々はすり合わせで行く」というのはそもそも経済の原則に反していて、ニッチ産業にしか当てはまらないのでしょう。
 
 
 
中国の自動車 (千林豆ゴハン。)
2008-12-25 01:18:32
> 中核部品の「ムーブメント」は日本のシチズンな
> どが供給していて、


中国のパクリ自動車の中身も、すでにそうなってい
ますよね。

モジュール化していますので、主要部品はもう
トヨタ通商やアイシンほか日本企業からちゃんと
供給されています。
 
 
 
渡辺社長の責任 (passerby)
2008-12-27 15:52:42
昨日の新聞に従来トヨタはビック3と競合しない小型車やハイブリットで稼いでいたが、販売台数世界一という愚かな目標に誘惑され、ビック3と同様に大型車や高級車の増産に傾注し、結果としてビック3と同様に今回の金融危機で大幅な損失を出した。もし従来の多品種少量生産方式を継承していたら、これほどの損失はなかったであろうとの指摘があった。

持ち株のトヨタは半値八掛け二割引きで大損だし、もしこれが本当なら渡辺社長以下現経営陣の経営判断の失敗を厳しく追及してもらいたいものだ。
 
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