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ソフトバンクのモバイル戦略
2006-10-27 / IT
きのうのICPFセミナーは、大盛況だった。ソフトバンクモバイルの松本副社長は、率直に今後の戦略を語った。特に次世代の技術のロードマップは興味深かったが、気になったのは、ソフトバンクが採用を計画しているWiMAXについて否定的な評価をしていたことだ。松本氏によれば、現在のWiMAX(802.16)は使い物にならず、(クアルコムが買収した)FlarionのF-OFDM(802.20)のほうがすぐれているという。これはクアルコムのバイアスがあるような気もするが、今後のソフトバンクの技術戦略が大きく変わることを予感させる。また次々世代の技術(HSDPA系/802.20/EVDO系)がひとつに収斂してゆくという見通しも興味深い。
「ソフトバンクの強みは、自前の技術を持っていないことだ」というのもおもしろい。「ドコモの技術は世界最高に近いが、すべての技術が最高ではない。しかし彼らは、3番手でも5番手でも自前の技術を使わざるをえないだろう。これに対して、ソフトバンクは研究開発部門を持っていないから、世界一の技術を選ぶことができる」。これは当ブログでも指摘した"Not Invented Here"のパラドックスだが、キャリアの幹部がみずから「当社には技術がない」というのは初めて聞いた。
「基地局を倍増する」という構想に疑問が出されたのに対して、「通常の基地局だけでなく、Femtocellを使う」という話が出てきたのは、たぶんニュースだろう。これは先日のEconomistの特集でも紹介されていたが、オフィスや家庭にある無線LANの基地局を携帯電話の基地局として使うもので、松本氏によれば「現在の基地局のコストのほとんどは不動産と建設コストだが、それを大幅に節約できる」。特にソフトバンクの場合は、500万世帯を超えたヤフーBBのインフラを使ってブロードバンドのFMCが実現できる。
これは見方を変えれば、無線LANを使ったスカイプなどの無料VoIPに対する携帯電話側の防御策である。松本氏は、無線LANはしょせん室内と特定のホットスポットに限定されるという見方のようだが、そのうち携帯電話もオールIPになるから、そこに無料VoIPを乗せることは可能だ。これが究極の価格破壊だが、ソフトバンクはそれに踏み切れるだろうか。松本氏も「電話ビジネスは、データ量に比べて異常に料金の高いボッタクリだ。この超過利潤がなくなるのは必然だが、その前に次の収益源をさがさなければならない」といっていた。
ボーダフォンの買収で巨額の負債を抱え、あまり冒険的な戦略はとれないだろうと見られていたソフトバンクだが、松本氏の登場でおもしろくなってきた。「失うもののない強み」を生かしてタブーや前例主義を否定し、ユーザーの立場から他社に挑戦するという決意に期待したい。
追記:松本氏は、FACTAでもWiMAXを公然と批判している。これは必ずしも彼のクアルコムびいきではなく、業界の客観的な見方でも、モバイル性能では802.20のほうが評価が高いようだ。これまで総務省の研究会では、2.5GHz帯はWiMAXの指定席と思われてきたが、これは大きな波乱要因になりそうだ。
「ソフトバンクの強みは、自前の技術を持っていないことだ」というのもおもしろい。「ドコモの技術は世界最高に近いが、すべての技術が最高ではない。しかし彼らは、3番手でも5番手でも自前の技術を使わざるをえないだろう。これに対して、ソフトバンクは研究開発部門を持っていないから、世界一の技術を選ぶことができる」。これは当ブログでも指摘した"Not Invented Here"のパラドックスだが、キャリアの幹部がみずから「当社には技術がない」というのは初めて聞いた。
「基地局を倍増する」という構想に疑問が出されたのに対して、「通常の基地局だけでなく、Femtocellを使う」という話が出てきたのは、たぶんニュースだろう。これは先日のEconomistの特集でも紹介されていたが、オフィスや家庭にある無線LANの基地局を携帯電話の基地局として使うもので、松本氏によれば「現在の基地局のコストのほとんどは不動産と建設コストだが、それを大幅に節約できる」。特にソフトバンクの場合は、500万世帯を超えたヤフーBBのインフラを使ってブロードバンドのFMCが実現できる。
これは見方を変えれば、無線LANを使ったスカイプなどの無料VoIPに対する携帯電話側の防御策である。松本氏は、無線LANはしょせん室内と特定のホットスポットに限定されるという見方のようだが、そのうち携帯電話もオールIPになるから、そこに無料VoIPを乗せることは可能だ。これが究極の価格破壊だが、ソフトバンクはそれに踏み切れるだろうか。松本氏も「電話ビジネスは、データ量に比べて異常に料金の高いボッタクリだ。この超過利潤がなくなるのは必然だが、その前に次の収益源をさがさなければならない」といっていた。
ボーダフォンの買収で巨額の負債を抱え、あまり冒険的な戦略はとれないだろうと見られていたソフトバンクだが、松本氏の登場でおもしろくなってきた。「失うもののない強み」を生かしてタブーや前例主義を否定し、ユーザーの立場から他社に挑戦するという決意に期待したい。
追記:松本氏は、FACTAでもWiMAXを公然と批判している。これは必ずしも彼のクアルコムびいきではなく、業界の客観的な見方でも、モバイル性能では802.20のほうが評価が高いようだ。これまで総務省の研究会では、2.5GHz帯はWiMAXの指定席と思われてきたが、これは大きな波乱要因になりそうだ。
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>「ドコモの技術は世界最高に近いが、すべての技術が最高ではない。しかし彼らは、3番手でも5番手でも自前の技術を使わざるをえないだろう。これに対して、ソ\フトバンクは研究開発部門を持っていないから、世界一の技術を選ぶことができる」
これって裏返せばクアルコムの強みというか、戦略そのもなな訳ですよね。
キャリアとの水平分業とでも言えばいいんでしょうか?
しかしWiFiを軽く見すぎなのでは?
光速を毎秒30kmと仮定した場合、周波数が1kHzの波長は300km、1MHzだと300m、1GHzだと300mmになりますね。1GHz超の電波を使用する場合、変調方式はシンプルなほうがいいでしょう。ちなみにパワーはさほど大きなファクターにはなりません。
どういうしくみなのでしょうか?
家にある、ヤフーBBの無線LANの機械が、携帯電話の基地局になってしまうのでしょうか? それとも、基地局の機械を家庭においてくれってことなのかな?
http://blog.fon.com/jp/
FONはグッドアイディアだと思いますし、こういったアソシエーションの世界が広がることは歓迎すべきことだとも思います。とはいえ、E2Eベースの商用モバイル通信サービスをやるには、v4であれv6であれ、IPではダメなのではないかというのが僕の意見です。
もっとも、だいぶ前に、「新しいL3/L4プロトコルはこの三つの条件を満たしていないといけない、IPv6はダメだ、はっきり言って邪魔、捨ててしまったほうがいい」と言ったために、えらい目にあいましたけどねw
しかしこのこととWiFiを使うことの是非はまったく別問題。F-OFDMのことはようわかりませんが、変調方式は802.11aのまんまでよいのでは?
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
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