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競争が友愛を築く

鳩山由紀夫氏によれば、「市場原理主義」が文化や伝統を破壊して、信頼にもとづく社会の秩序を危うくしているそうだが、それは本当だろうか。Francois et al.によれば、規制改革によって労働市場が競争的になると、労働者の信頼は高まるという。


秩序を維持するメカニズムは2種類ある。一つは伝統的な「小さな社会」を支える長期的関係=安心で、これはグローバルな市場で維持することはむずかしい。もう一つは「大きな社会」で機能する契約ベースの信頼=友愛(fraternity)である。それは無条件に人類を愛する「博愛」ではなく、特定の結社や契約にもとづく信頼関係だから、友愛が機能するためには安心社会とは異なるルールの体系が必要だ。友愛社会は不自然なルールにもとづくものだから、安心社会ほど心地よくないが、文化や伝統の違いを超えて広がりをもつ。

安心社会に慣れた人々にとっては、こうしたルールの変更は「国家の品格」を破壊するものと映るかもしれない。日本のように大きな社会で安心メカニズムが機能してきたのは稀有な例だが、ここ20年の閉塞状況は安心社会が行き詰まったことを示唆している。いったん安心の失われた社会で、長期的関係を再構築することは非常にむずかしい。本気でやろうと思ったら、鳩山氏のいうように「グローバリズム」を拒否して農業を保護し、地方に補助金をばらまいて衰退する農村を守るしかない。そういう「小国主義」もそれなりに一貫した政策だが、それは友愛とはまったく逆の思想である。
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コメント
 
 
 
政策は表裏一対でやるほうが効果が高いですね ()
2009-08-28 08:50:27
政策でやれることは限られています。個々の政策それ自体はあまりたいしたものではない。重要なのは組み合わせです。すべての政策を有機的に結合するなんていうのは理想論です。現実には、相反するふたつの政策の組み合わせで高い効果を求めるしかない。
農業は、戸別所得補償と輸入自由化の組み合わせになると思います。小沢さんは分かっているようなので、たぶんそうなるでしょう。雇用は、ベーシックインカムとリスクプレミアムの組み合わせが妥当でしょうね。しかし、具体的にどうすればよいかがわからない。お手並み拝見といったところです。

私は、民主党の資源エネルギー政策に関心がありますね。二酸化炭素だの地球温暖化などと、バカを言っているので、困ったものだと思います。
 
 
 
友愛 (池田信夫)
2009-08-28 09:57:20
Fraternityを「博愛」と訳したのは誤訳で、「友愛」もおかしいですね。もとの言葉は「愛」のような一方的な感情じゃなく相互的な「兄弟関係」だから、「連帯」ぐらいがいいんじゃないか。
 
 
 
杞憂に終ればよいのですが・・・ (安藤研)
2009-08-28 10:56:40
私には、鳩山由紀夫氏は近衛文麿公にそっくり、と思えてなりません。
「所謂民主ハ友愛ノ衣ヲ着ケタル社会主義者ナリ」。
日本国民はどこか思ってもみなかった処へ連れられていく予感がします。大袈裟でしょうか?
政権交代は必至ですが、国民は相当の覚悟をもって監視する必要があると思います。

Fraternity の訳語については、これ迄もいろいろと議論がありましたが、どなたかが「義兄弟」と当てているのを読んで納得したことがあります。
「自由、平等、義兄弟」。語呂もよろしいようで。
 
 
 
安心社会を脱することの困難さ (y_echo)
2009-08-28 11:00:06
安心社会にしがみつく人に信頼者会を理解して宗旨替えをもらうのはとても難しいことです。
イスラム教の原理主義志向、日本の異様なまでの反小泉志向など実例は巷にあふれています。
私自身企業人としてコンサルとしてその難しさを強く感じています。
ただ、この困難な課題を克服することが、私たちの次代に対する責任なのだと考えています。
 
 
 
鳩山氏 (池田信夫)
2009-08-28 11:16:20
私がわからないのは、スタンフォードのPh.Dを取った知識人が、こういう幼稚な「友愛」を語ることです。工学部だから、経済学はちゃんと勉強してないのかもしれないけど、専門は経営工学だから、ORでしょう。ORというのは本質的には新古典派と同じだから、市場原理主義が伝統を破壊するとかいう下らない話が出てくるはずがない。嘘と知りつつポピュリズムに迎合しているにしては、NYT論文はあまりにも真剣に友愛を説いている。

ただORは数学だから、基本的には理科系の人なんでしょうね。「国家の品格」みたいに理科系の人が国粋主義に飛躍するのは、岡潔以来ありがちなパターンです。文化とか伝統とか数学的に説明できないものについては、八つぁん熊さんになってしまうのですね。
 
 
 
農業の保護 (じい@IT老戦士)
2009-08-28 11:36:10
最後にでてきた農業の保護って本当に不要なんでしょうか?

IT系の会社で働いているから思うのかもしれませんが、ライフサイクルの違う業種を今の情報社会の流れに同じように乗せて大丈夫なのかなと思うことがあります。

というのもお客でITわかんない担当者を会社が保護しないでやらせると失敗して首にするか、会社は失敗を繰り返して結局ITぎらいになり結果、機会を失い先々で得られるチャンスをロストすることもあるのかな?と思うからです。

グローバリゼーションの波に乗って国内農家を潰して海外から食料を調達し続けキャッシュアウトを増やし続けても大丈夫なんでしょうか?

農業は発展途上国のような土地単価と人件費の安い国に向いたビジネスなので、日本が先進国というポジションにいる限り、日本に農家はいらないということになると思います。

利権保護の規制と投資効果を考えた保護になれば良いのではと思っているのですが、数値化するのも難しいと思うので、結局農業の保護とは国の自衛の為の保険のようなものなのかなと思っています。

歴史的には戦争が当たり前のように発生してた時代の産物なので、そろそろゆるりと解除してもいいのかなとは思ってたりしてました。

とりとめもない長文ですが失礼いたしました。
 
 
 
それにしても (tanakac)
2009-08-28 12:11:42
いずれ1000兆に迫ろうかという政府債務の深刻さをどのメディアも報じません。日本は国全体がGMのような状態なのに、この秋にはその労働組合が経営者になってしまうわけです。友愛なんて言っている暇があるならこの国の借金の手当てをどうするか具体的に示してほしいものです。


「負担」の分配と言う観点でも小泉氏は、お年寄りにも負担すべきは負担してもらうと常識的でした。いまは「後期高齢者」などと老人を年齢で差別するな、とポピュリズムもいいところ、本当に心配です。
 
 
 
安心社会から「友愛」社会へ (ひろ”ゆ”き)
2009-08-28 13:03:26
>鳩山由紀夫氏によれば、「市場原理主義」が文化や伝統を破壊して、信頼にもとづく社会の秩序を危うくしているそうだが、それは本当だろうか。Francois et al.によれば、規制改革によって労働市場が競争的になると、労働者の信頼は高まるという。

>伝統的な「小さな社会」を支える長期的関係=安心で、これはグローバルな市場で維持することはむずかしい。(この)安心社会に慣れた人々にとっては、こうしたルールの変更(規制改革によって労働市場が競争的になること) は「国家の品格」を破壊するものと映るかもしれない。日本のように大きな社会で安心メカニズムが機能してきたのは稀有な例だが、ここ20年の閉塞状況は安心社会が行き詰まったことを示唆している。いったん安心の失われた社会で、長期的関係を再構築することは非常にむずかしい。

1945年の敗戦後90年代の初頭まで存在していた冷戦期、日本は米ソという恐竜が戦っている間に高度成長を遂げ、富を蓄える事が出来た。
高度成長期には地縁・血縁・会社縁などで形成された伝統的な「小さな社会」を肥大化させ温存することができた。
今、必死に鳩山由紀夫氏も含め安心社会を維持しようとしている。

しかし、米露、中国・インドと言う世界の主要なプレイヤーたちが"市場原理主義"という共通言語をもって戦っている現在、冷戦期と言う僥倖に恵まれて育まれた安心社会を保とうとする試みは早晩、徒労に終わるに違いない。

むしろ政治家たちは安心社会を守る戦いから私たち日本人を武装解除し、規制改革によって競争的な労働市場とそれによる市場・社会の成長が期待できる「友愛」社会へと先導すること、が今回の選挙で示される民意と言う「知恵」であることを悟るべきではなかろうか。
 
 
 
 
Unknown (炎如)
2009-08-28 13:48:02
>スタンフォードのPh.Dを取った知識人
知識はあっても教養が無いのでしょう。だから文化や伝統に対し愛も理解もないのです。
 
 
 
Re 農業の保護 (kakusei3)
2009-08-28 13:51:41
>わかんない担当者を会社が保護しないでやらせると

例が拙いのではないでしょうか。「そろばんと記帳でやる方式」をITが入らないようにして守っているのを保護と言ってるのではないでしょうか。

日本は日照、土、水、いずれも恵まれているのに生産性が低い。原因は戦後の農地改革以降、土地の所有、利用制限等が厳しく、大規模化しづらいことが大きいと言われています。だから、兼業農家が主流で収入もそう悪くない。彼らは土地は、できたら高く売りたいので耕作しない休耕田でも持ち続ける。(道路を要求するインセンティブはこれが大きいと言われてます。自民の族議員はそれを代弁しているだけで、民主になれば、民主の議員も取り込まれるでしょう)したがって、専業農家の大規模化が、専業農家が望んでいてもすすまないのです。

中国などはすごいですね。土地が国有のせいもありますが、若者が都市に行って高齢化の進んだ農村で、農家から土地を取り上げ大規模化する政策を進めているようです。農家はそれまでの分散居住から団地に居住を移され、大規模農業組織の一員として働く施策をいろんな場所で実施しているとのことです。

日本の農業機械化と言っても、田植え機などはよく工夫された機械ですが、各家ごとに持っていて稼働率など極めて低いもので、農家を楽にはしてますが、生産性を上げると言う点ではあまり役立ってはいないのではないでしょうか。

そろばんで事務と言うのは言い過ぎかもしれませんが、せいぜい電卓で事務のレベルと思います。
 
 
 
じい@IT老戦士さん ()
2009-08-28 13:54:44
私は自民党サイドですが、農業については、民主党のやり方というか、小沢さんのやり方は正しいですね。

農業は計画化のむずかしい産業です。旧社会主義国が、農業政策の失敗で食糧難に陥った次期がありましたが、原因は計画化のむずかしい農業を無理矢理計画化した点にあったと考えます。これは、今の北朝鮮を見ればあきらかです。その意味で、今の中国はかなりやばいと思います。今のロシアの農業は、かなり良くなっていますが、無理な計画化を廃止したからでしょう。
減反政策は農業の計画化に近い政策ですね。止めにしないといけないでしょう。農業は、一次的に市場に委ね、一方で、生産者を保護するしかないような産業であると考えます。その意味で、市場開放と戸別所得補償をペアにして実施する政策は妥当です。

困るのは、大規模化だの企業化だのと言い出す人たちです。日本は、何百年も前からアジア的な家族農業が続いていたわけで、これは簡単に壊せない。改革の必要があるとしても、ゆっくりとしたペースでやるしかない。
 
 
 
水田じゃなくて票田が必要なんでしょう (江戸川アダモ)
2009-08-28 14:18:33
>困るのは、大規模化だの企業化だのと言い出す人たちです。日本は、何百年も前からアジア的な家族農業が続いていたわけで、これは簡単に壊せない。

また良くわからない事を言ってますね。「アジア的な家族農業」って細切れの零細農家のことですか?何故壊せない(壊してはいけない)のですか?

大規模化や企業化がいかんという人がいますが、合理的な理由を聞いたことがありません。ゆっくりやろうなんて言ってたら100年経っても変わりませんよ。
 
 
 
アジア的家族農業 (hogeihantai)
2009-08-28 15:12:37
社会主義経済では農業だけでなく全ての産業が計画化されていました。機械、衣服、住宅、酒、全ての物の年間生産量が需要に関係なく計画生産されてました。社会主義国での農業の失敗は計画生産というより労働者のインセンティブの欠如で北朝鮮をみれば自明の事です。

農業の計画化というと生産量のみに目が行きがちですが、日本の稲作農家では農協の発行する農作業暦により全ての農作業は計画化されています。除草剤、農薬、肥料の散布等、細かく散布量、散布日が決められ必要がなくとも規定の作業を忠実に行うのです。

猫さんは戸別所得補償にご賛成とのことですが、都会のサラリーマン所帯より所得の多い農家に何故サラリーマンの税金で補填する必要があるのですか。

日本で数百年続いた伝統的農業の担い手の大多数は小作人です。現在大多数を占める兼業農家とは似て非なるものです。何故、大規模化、企業化がいけないのか説明して下さい。
 
 
 
これから (001)
2009-08-28 15:42:14
自民が野党になったとしても、ポピュリズムにはしらないで愚直に日本を野党としてよくして欲しいです。今の民主には先がみえないです。これからは国にも会社にも頼れない時代がくるのですね……リクルートみたいにたたかれて、今の若者はものすごく強い世代になってくださいと心から思います。がんばれ自分
 
 
 
とりあえず反論しておきます ()
2009-08-28 15:51:54
まともな反論をするのが面倒です。簡単に反論しておきます。

>「アジア的な家族農業」って細切れの零細農家のことですか?

細切れの零細農家がどこにあるのですか?
数字を言ってください。

>大規模化や企業化がいかんという人がいますが、合理的な理由を聞いたことがありません。

すでに1ha田で失敗しているから。

>ゆっくりやろうなんて言ってたら100年経っても変わりませんよ。

根拠を言ってください。

>社会主義経済では農業だけでなく全ての産業が計画化されていました。

当たり前です。それでもっとも大きく失敗したのが農業です。

>農業の計画化というと生産量のみに目が行きがちですが、日本の稲作農家では農協の発行する農作業暦により全ての農作業は計画化されています。

その通りです。だから見直さなければなりません。

>猫さんは戸別所得補償にご賛成とのことですが、

賛成です。それで市場開放が可能になります。

>日本で数百年続いた伝統的農業の担い手の大多数は小作人です。

間違いです。昭和の時代になって小作が急増しました。
 
 
 
農家所得保証 (横村)
2009-08-28 17:29:40
日本の食糧自給率が低いのは、食料用穀物、飼料用穀物の生産性が低いからです。外国に伍して穀物を生産するには農家1戸当り最低50hできれば100h必要です。私は畑0.5h田0.2hで農家収入はほとんど有りません。農地の管理に手を焼いております。私のような兼業(?)農家が非常に増えております。私のような農家(?)から農地を無償若しくは低い賃料で集めて大規模専業農家を育成しなければなりません。所得保証はこのような大規模農家に行えばよいのであって。小規模農家には必要ない。
 
 
 
農家所得保証 (横村) (ken)
2009-08-28 19:48:37
>所得保証はこのような大規模農家に行えばよいのであって。小規模農家には必要ない。

ごもっともです。

更に、耕作放棄地には固定資産税を上げ、農地の集約化が必要です。 
 
 
 
横村さん ()
2009-08-28 20:32:41
農業の大規模化にはいくつかのパターンがあります。
ロシアのコルホーズやソホーズも大規模化の形態のひとつです。
横村さんがお考えになる大規模化とはどのようなものでしょうか?
 
 
 
農業 (hogeihantai)
2009-08-28 20:57:07
>細切れの零細農家

日本の農家の27%は市場に出荷しない自家消費農家です。農家という名にも値しない超零細農家です。

>1ha田で失敗してるから

大規模化や企業化では失敗例もあれば成功例もある。ビジネスであれば当たり前のこと。しかし少なくとも1ha以下の稲作農家はビジネスとしては全て失敗である。

>それで市場開放が可能となる。

戸別補償しなくとも国民の大多数が賛成したら市場開放は可能です。繰り返しますが貧乏人(都会のサラリーマン)が何故金持ち(農家)に所得補填をしないといけないのですか?

>昭和になって小作は急増

1890年(明治23年)の時点で全耕作面積の40%が小作農地です。いずれにしても数百年の伝統農家と現在大多数を占める兼業農家は全く違う。

>簡単に壊せない

づっと以前から北海道の大規模稲作農家では田植えなどしていません。乾田直播種という最先端の技術です。何故田植えを簡単にやめられないのですか?
 
 
 
鳩山由紀夫の特徴 (茅野)
2009-08-28 22:10:28
理系とはいっても菅直人とは逆で、鳩山さんは政策についても細かいこと、実務的なことにほとんど関心がないように見える。彼が熱心に語ってきたことといえば、憲法改正、拉致問題、北方領土、基地問題とか言った理念的な問題が多く、その背後にはある種のナショナリズムがあるような気がする。その点では藤原正彦的ともいえるのかも。与党で一度でも閣僚でもやってれば違ったのでしょうが。
 
 
 
戸別所得補償と農協・インフラ (ooibi)
2009-08-28 22:18:05
現在、私の父が兼業農家でしたが、我が家は父が亡くなると共に小規模の農地を親類に預けています。
借地料は、カントリーエレベーターの負担金分だけ頂いています。
自分で実際農業を営んだ経験は有りません。
でも農作業を少しは手伝った経験から言えば、農家は農産物の価格変動リスクにさらされている事は解りました。
現在、米の自由化での米価低迷で、私の知り合いあいの6ha規模水田農家(米麦の二毛作・昔で言えば大規模です)さえ専業で生計を立てれないと聞きます。
価格変動リスクや農家の今状況を考えれば、戸別所得補償制度は必要でないかと思ってきています。
昔、米価を国が決めて米農家も楽に暮らせた時期がありました。
しかし、この所得補償システムは、国民に高い米価を買わせる負担が出てきます。
戸別の所得補償システムではこれが無い。
戸別の所得補償システムを聞いた時、こんな上手い方法もあったかと思いました。

ところで、無学な私ですが、池田先生に聞きたい事があります。

戸別の所得補償システムが、農業の商社と言われる農協にどんな影響を与えるかについてです。
現在の農協は、農業関連の事業の赤字を金融事業で埋めているとか人から聞きます。
そんな農協がこの新しいシステムで、どのように変わって行くか知りたいのです。
農協の事業は広範ですが、お願いします。
私は、JA関連の工場に一時勤めていた事が有りました。
国産の農産物を加工して冷凍食品を造る事業所でした。
価格競争にさらされながら、国産の農産物を加工するという事業は、大変のようでした。
従業員の賃金は、最低賃金寸前の安さで事業は運営されていました。
私が勤めたJAのこの一事業に関しては、戸別の所得補償システムは有利に働くのでないですかね?

それと、本当に日本で農業を大規模効率化すれば、効率が悪い農地は次々耕作放棄地になると思います。
そうなると食料のの自給率がますます低下すると思います。
戸別の所得補償システムは、それを防止する事になると思われますか?
そうなると、戸別の所得補償システムとは農地という国の貴重なインフラを守る公共事業政策になると思います。
 
 
 
>友愛なんて言っている暇があるなら (閑話ノート)
2009-08-29 00:57:24
まったく同感です。
安倍晋三氏は「美しい国」、鳩山由紀夫氏は「友愛」・・・。私のような庶民感覚からすれば理解不能です。(笑)
二人とも世襲代議士(三世?)で、手垢のついていないお坊ちゃん。幼児性を感じると言ってしまえば失礼か。幼児は純粋・純真でしょう。以上単純な発想で失礼しました。
 
 
 
言語明瞭、意味不明瞭 (江戸川アダモ)
2009-08-29 01:01:25
農業の話になると、必ずおかしなことを言う人が現れます。天然なのか計算なのか判らないが、ピントはずれな反応をする。重箱の隅をつついたり、質問を質問で返すなど。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/dc1ed23cfded932bbfe48b6e39058e5e
このように、堂々巡りで神学論争に陥ったりしますので、適当なところで切り上げましょう。

ちなみに、知識は沢山あって学校の成績も優秀なんだけど、議論をすると支離滅裂な人っていますよね。多分鳩山さんはそういうタイプなのではないかと。まあ、政治家自体が聞き心地のよいキーワードを意味も無く並べ立てる職業とも言えますが。
 
 
 
Looking for Mr. Fraternity (kikiextra)
2009-08-29 01:07:36
ダイアン・キートン主演の、”Looking for Mr. Good-Bar"は、むせ返るような大人の熱い情念を、映像で表現することができた、数少ない作品のひとつだと思うけれど、結局、彼女の捜し求めた、Mr.Good−Bar(理想?)は、見つけることができずに、破滅的な終局を迎えていたように、記憶している。
Mr.Fraternityは、そこに在るのではなく、その幻影を求めて捜し求める我々のうそを指断しながら、変容し、形成されていくと言うのが、その映画の映像にこめられた、芳しき教訓であり、そのことを、記憶の片隅から無利しつり、引きずり出しながら、Mr,Fraternityの今後のよき未来へ向けての変容を、私は期待するものである。
そして、もう一度、独り言をつぶやきたい。Farewell to a very long engagement  と・・・・・・。
 
 
 
大規模農業 (Shinzo)
2009-08-29 01:25:52
>まともな反論をするのが面倒です。簡単に反論しておきます。
個人攻撃をするつもりは毛頭ありませんが、質問に対する回答になっていないように思えます。おそらく、質問者も腑に落ちていない事でしょう。

ここで求められている説明は、大規模農業がなぜいけないのか、という点です。

尚、相当ハードルが高いという点については、同意です。現在の制度で得をしている人がいる以上、破壊するのは困難だと思います。


 
 
 
鳩山論文への波紋? (茅野)
2009-08-29 06:45:46
朝日電子版によれば、案の定、アメリカの専門家から批判が強いらしいですねえ…。そりゃあそこまでナイーヴに反米・反グローバリズム書けば当然だろうけど、別に戦略で書いたんじゃなくて大真面目に気負って書いてるんでしょうねえ…。
 
 
 
大規模化について ()
2009-08-29 06:50:43
Shinzoさん、どのような大規模化なのでしょうか?

日本の農業は就労人口が減っている。一方、休耕地が増えている。
しかし休耕地は、まとまって存在するわけではありません。アメリカ的大規模化をやるのであれば、「整備」することになります。それは農業土木事業に金を突っ込むことにもなるのです。
農業をやめた農家Aの休耕地を農業を続けている近所の農家Bが借用する仕組みのほうが政策的に妥当です。その分、農家Bが耕す耕地面積は増えますが、ふつう、それを大規模化とは言わない。

私は、自作と小作のハイブリッド化はいいと思います。また、今の日本の農業はアジア的家族農業の進化した形態を目指すほうが正しいと考えます。民主党が考える戸別所得補償の具体像はまだ見えませんが、自作と小作のハイブリッド化を推進する可能性はあるでしょう。

江戸川アダモさん、農業について発言するなとは言いませんが、あまりに勉強不足としか言いようがない。

hogeihantaiさん、27%の市場に出荷しない自家消費農家がどうかしたのですか?ロシアではコルホーズより狭い土地で行われていた自留地農作物が食料需要を支えていました。
 
 
 
Re: 鳩山氏 (池田信夫) (zaizeno)
2009-08-29 07:12:38
>スタンフォードのPh.Dを取った知識人

にしては鳩山氏の英語はつたないですね。
普段から英語によく接している人の書いた英語ではない。学校で英語をお勉強しましたという感じの英語です。 アゴラの方でも指摘されていましたが、内容的にも話のつながりがおかしいところがいろいろあって、論理的な組み立てという点からも稚拙です。はっきり言って読みにくくて何を言ってるのかよくわからない文章だと思います。

アメリカでPhDを取った首相となると、海外からもそれなりの期待をされると思うのですが、英語での発信力やコミュニケーション能力に関してはすぐに期待はずれということになりそうです。

ドイツやイギリスの首相がPhD保持者でかなりの切れ者であるのと比較されて、むしろ落差の大きさが際立ってしまうかも・・・

 
 
 
zaizenoさん ()
2009-08-29 09:46:31
こうなるのもしょうがないでしょう。

http://www.asahi.com/politics/update/0829/TKY200908280447.html

やはり小沢さんでないといけなかったのかなとw

選挙は民主党が270〜280議席、自民党が170〜180議席といったところでしょう。自民党が大敗するだけでなく、二大政党に挟まれた公明、共産、社民、国民新党等々が縮小します。
 
 
 
Re: 「所謂民主ハ友愛ノ衣ヲ着ケタル社会主義者ナリ」 (zaizeno)
2009-08-29 11:15:32
たしかに、彼のNYTの論文を読むと、まるでマルクス主義者が書いたのかと思わせるような印象すら与えます。批判の対象として、capitalism, globalism, US-led free-market economy などが出てくるわけですから。

そもそも capitalism という語をアメリカのメディアで使うということ自体が、社会主義的な立場からアメリカを批判する意図があると受け取られる可能性のあることを意識すべきだと思いますが、鳩山氏はそこまで考えているのかどうか・・・

また、かなり露骨にアメリカの時代の終わりを指摘して東アジアの地域主義を唱っているので、これだと反米東アジア主義宣言とも受け取られかねない。 まあ、それが真意なのかも知れませんが。

こういう文章を国内向けに書くのならともかく、アメリカの新聞に出す意図がわかりません。アメリカ向けに書くのなら、これから日米がどのように協力して未来を拓いて行くかを訴えかける部分があって当然だと思うのですが、どうも彼にはそういうことを書く気が全く無いようです。

鳩山氏の外交的なセンスには全く期待できそうにありませんね。

 
 
 
Re: 鳩山論文への波紋? (茅野) (zaizeno)
2009-08-29 11:38:48
これですね。

【米紙に寄稿の「鳩山論文」相次ぎ批判 米国内の専門家ら】
http://www.asahi.com/politics/update/0829/TKY200908280447.html

まあ当然の反応でしょうね。
 
 
 
鳩山氏の英語 (それから)
2009-08-29 11:51:58
かなり英語ができる人でも論文を英語で書いてnative checkを受けないでもよいと思える人は少ないのではないでしょうか。通常はnative check を受けるのですが、このときnative check をしてくれる人の能力でできあがり英文の質は大きく影響します(論理構成も含めて)。これは日本語ができる外国人が日本語の論文を書いたときも同様でしょう。まして鳩山氏は工学系ですので、なおさらそうでしょう。それより、Stanford 大でのPh.D thesis の内容でしょう。おそらく彼の処女作でしょうから、完成度は低くても思考能力の大枠はわかると思われます。それが政治に有用かどうかは別として。
 
 
 
ライターはアメリカ人でしょう ()
2009-08-29 12:43:44
私が聞いたところによると、今のアメリカは日本以上に新自由主義バッシングの受けはいいみたいですよ。ライターはアメリカ人で、しかもデモクラッツのど真ん中にいる人物でしょう。オバマが言いたくても言えないことを代わりに言わせたという感じがしますね。

こういうことがあると、しょうがないのかもしれない

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090829AT2M2701Q28082009.html
 
 
 
 (池田信夫)
2009-08-29 12:44:12
鳩山論文の訳が出ています。

http://chiraurasouko.blogspot.com/2009/08/blog-post_28.html

「冷静終了後、日本は継続的に市場原理主義の風に打ちのめされてきた。それはアメリカの主導した運動であり、より一般的にはグローバリゼーションと呼ばれるものである。その資本主義の原理主義的な追求のなかで、人々は目的ではなく手段として扱われ、そのため人間の尊厳は失われた」

日本語で読んでも恥ずかしいですね。右派誌Weekly Standardも「NYTでオバマ政権に挑戦状をつきつけるのは、外交的に無礼じゃないか」と論評しています。

http://www.weeklystandard.com/weblogs/TWSFP/2009/08/fraternity_multipolarity_and_c.asp

For Hatoyama to raise doubts about the dollar as a global currency -- as legitimate as those doubts may be -- in an American paper can only antagonize the Obama administration. It's diplomatically irresponsible and does not bode well for relations between a Hatoyama administration and Obama's.
 
 
 
実のところ鳩山さんは好きではなかっったり (shousiminjp)
2009-08-29 13:32:50
日本語のところを読みましたが、グローバリゼーションそのものに対する評価を避けているためにやたら歯がゆい話になってますね。 理想を追求するなら、そういうところを避けるなといいたいです。

 
 
 
鳩山論文 (masa8516)
2009-08-29 13:32:53
鳩山論文の日本語訳全文を読んでみました。

http://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51263772.html

青臭いし、理想主義的過ぎる。それにアメリカに喧嘩を売っている。論理が大雑把で友愛の定義が分からない。内外で批判が噴出するのもうなずける。

しかし、と私は思った。出来はかなり違うが、テイストが当のオバマに似ていなくも無い。ひっよとしたら馬が合って、以外にも日本のチェンジはこんな所から始まるのかも知れない。

そうしたら、最初の日米首脳会談で、言葉だけでいいから、日本永世中立国宣言をすればいい。誰も文句は言わないだろう。

オバマ、鳩山は偶然ではない。
 
 
 
鳩山論文 (Unknown)
2009-08-29 15:33:42
それほど難しい英文ではありませんが内容にびっくりしますね。ベネズエラやキューバのような反米社会主義政権が日本に誕生したとおもうんじゃないですか?
 
 
 
読んで見ました (ken)
2009-08-29 16:09:19
私は、別にアメリカに喧嘩を売っているとも思いませんでしたが。 それに、これは理念ですから、理念と戦略とは異なるものです。 理念とすれば、アメリカのポチのままで行くか、それとも、たまには噛み付く秋田犬で行くかは、経済学者がとやかく言う問題ではない国民の選択でしょう。
アメリカに喧嘩を売る・・・こうゆう発想は少しさもしいですね。
 
 
 
Re: ライターはアメリカ人でしょう (猫) (zaizeno)
2009-08-29 16:42:32
それは無いと思いますよ。
まず、内容が基本的に反米的ですし、東アジア経済ブロックだの東アジア共同体だの、アメリカ人が言い出すとは思えないことが書いてあります。

それから、文章の流れが英語としては相当に不自然な感じは免れず、まるで日本語の文章を読んでいるような感じすら受けるところがかなりありますから、その点からも日本人が書いた文章だと思います。 元々日本語で考えつつ英語で書いたのか、日本語の文章を英訳したのか。そんなところでしょう。

ただ、native check は入っているんでしょう。 英語の言い回しなどがやや不自然なものが続くところと、かなり自然な英語が続くところがありますから、部分的には書き直されているのかも知れません。いずれにせよ、こんなに忙しい時期なので大急ぎでやった可能性が高いと思います。

それはともかく、「今のアメリカは日本以上に新自由主義バッシングの受けはいい」ってのは本当ですか? たしかに無茶をした投資銀行などへの風当たりは非常に強いようですが、そもそもアメリカで「新自由主義」という言葉自体が日本ほどには使われていないように思いますが・・・ (もちろん「新自由主義」とは何の訳語かという問題などもありますが)
 
 
 
Re: 理念と戦略とは異なるものです (zaizeno)
2009-08-29 17:00:12
私は理念としても戦略としても批判を受けて仕方が無いと思います。

まず、理念としては、鳩山論文の言うところはあまりにも漠然としすぎていてつかみどころがなさ過ぎますし、また、「アメリカのポチのままで行くか、それとも、たまには噛み付く秋田犬で行くか」では理念になりません。

戦略としては、せっかく日米でほぼ同時期に名前も立場も共通点のある政党(左派)が政権につくのだから、ブッシュ後の世界をともに手を取り合って切り開いて行こうという訴えかけが主であっていいと思うのですが、それが殆ど無いのが致命的だと思います。これではまるでオバマもブッシュも所詮アメリカのグローバル資本主義の手先であって同類だと言わんばかりです。戦略(or作戦or戦術)的には、彼はせっかくのチャンスを自らつぶしていると思います。

そういう意味では、「アメリカに喧嘩を売っている」という表現はかなり当たっていると思います。
それも、アメリカにいる自分たちの味方に対して喧嘩を売っているという感じです。
 
 
 
素直に読んだら (kakusei3)
2009-08-29 18:45:18
>理念とすれば、アメリカのポチのままで行くか、それとも、たまには噛み付く秋田犬で行くかは、経済学者がとやかく言う問題ではない国民の選択でしょう。

ほ〜う! 経済学者は国民ではないとのご宣託なんですね。
 
 
 
zaizenoさん ()
2009-08-29 18:46:57
最初の部分を書き足したように感じるのです。書き足したのはアメリカのデモクラッツではないかと思いますね。そこから後はご本人でしょう。

「新自由主義」というのは私の言い方です。アメリカでは「市場原理主義」となるのでしょうが、ソフィスティケートするのをやめて堂々と言ったほうが正しく伝わると思うようになりました。「英国風新自由主義」と言ってもいいでしょうけどw
評判は悪いみたいですよ。今週号だか先週号だかの日本版Newsweek誌に「オバマはヨーロッパ人」だとか言ってリパブリカンが非難しているとの記事があったので、なんでだろうと思ってアメリカの友人に聞いてみたところ、「世界同時不況の原因をつくったのは市場原理主義である」といった世論の背景があるようです。
ヨーロッパの場合、キリスト教原理主義とかイスラム原理主義とか、そういったものも含めてファンデメンタリズムはよくないといった考えが強くなっているように思うのですが、アメリカは幼稚なんでしょうね。

世界では、新自由主義時代が終演した、しかし日本はまだ通過していない、というのが私の認識です。民主党に改革と不況対策を同時並行でやる力量があるかどうかまでは、私には分かりませんが。
 
 
 
保守派の友愛論批判 (寒牧)
2009-08-29 21:18:52
池田氏分析ではとくに「安心社会」のどこが間違っているかは判りにきくい。
遊戯論的に考えても皆を安心させ、秩序を安定化させることが必要だし、福祉政策の目的でもあるし、手段としては契約でも良いし、村八部でも良い。
ここで争点になっているのは顧用貫行の大胆な打破、「派譴」方式や臨時契約による労動の主流化ということですか?
中心的な狙いは色々な文化論や観念論や抽象しすぎた遊戯論で判りにくくなっているようです。

西部邁、平沼赳夫氏らの討論

http://www.youtube.com/watch?v=st4oSOzHFBQ

で鳩山の論調の問題点や今度の選舉への視点は似通う所が多いと同時にもっと判り安く分析されている思います。



 
 
 
Re: Weekly Standard の鳩山論文評 (zaizeno)
2009-08-29 23:31:53
>右派誌Weekly Standardも「NYTでオバマ政権に挑戦状をつきつけるのは、外交的に無礼じゃないか」と論評しています。

読んでみましたら、かなりきつい論評ですね。「非常に挑発的できわどい反米論文、とにかく気持ちが悪い」とか。

Yukio Hatoyama (中略)penned an extremely provocative, borderline anti-American, and just plain creepy op-ed in the New York Times earlier this week.

東アジア共同体の件については、「東アジア共同体だか共栄圏だかは耳に心地よい話ではない」とか。
まあ当然でしょうね。鳩山氏は「東アジア経済ブロック」だとか「生存圏」っぽい言葉まで使っているので、単なる排他的な経済圏以上の印象を与えかねませんから。(このへんが彼の外交のセンスを疑わせるところです。)

To have a Japanese leader state that one of his country's national goals is the creation of an East Asian community, co-prosperity sphere, or any other type of union grates on my ear.

一方、アメリカの現政権の中には鳩山氏に共感を覚える人々もいるだろうという観察も述べられています。

On the other hand, Hatoyama's blame America views will surely warm the hearts of many in the White House, and talking about a post-American world shows Hatoyama is at least on the same page as Obama.

まあ、それを当てにするわけにもいかないとは思いますが。
 
 
 
自由・平等・友愛 (zaizeno)
2009-08-30 00:37:27
鳩山氏がNewYorkTimesに投稿した論文の元になったとされる日本の月刊誌Voiceに出た論文がVoice誌のサイトに出ています。8ページに分かれています。
http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=197&pageStart=0

が、同じものが鳩山氏本人のサイトにも出ており、こちらの方が1ページにまとめてあり、読み易いかも知れません。また、こちらには英訳と韓国語訳も置いてあります。
http://www.hatoyama.gr.jp/masscomm/090810.html

このVoice誌バージョンの中からfraternityと友愛に関する部分をちょっとだけ引用してみます。

クーデンホフ・カレルギーの言葉として、"Freedom without fraternity leads to anarchy. Equality without fraternity leads to tyranny" という文句が引用されています。日本語訳では「友愛が伴わなければ、自由は無政府状態の混乱を招き、平等は暴政を招く」となっています。

さらに《ひたすら平等を追う全体主義も、放縦に堕した資本主義も、結果として人間の尊厳を冒し、本来目的であるはずの人間を手段と化してしまう。人間にとって重要でありながら自由も平等もそれが原理主義に陥るとき、それがもたらす惨禍は計り知れない。それらが人間の尊厳を冒すことがないよう均衡を図る理念が必要であり、カレルギーはそれを「友愛」に求めたのである。》と続きます。

同様の文句が(旧)民主党の立党宣言にも採用されているのだそうです。
《平成八年九月十一日「(旧)民主党」結党。その「立党宣言」に言う。
 「私たちがこれから社会の根底に据えたいと思っているのは『友愛』の精神である。自由は弱肉強食の放埒に陥りやすく、平等は『出る釘は打たれる』式の悪平等に堕落しかねない。その両者のゆきすぎを克服するのが友愛であるけれども、それはこれまでの一〇〇年間はあまりに軽視されてきた。》
 
要するに、fraternity とは libertyとequalityのバランスを取るバッファー的な理念という、割と常識的な解釈を前面に打ち出していて、特段変わったことを主張している訳ではありません。少なくともここまでは。

それならその線で話を一貫させてくれればわかりやすかったと思うのですが、この後なぜか話が伝統回帰や東アジア地域主義や反米主義に流れて行き、fraternityでlibertyとequalityのバランスをという話とは関係無くなってしまっています。そして、いつのまにかfraternityは何でも含む万能薬のような概念にすりかわってしまっています。

これでは説得力に欠けますし、批判が続出するのも仕方がありません。
fraternity でlibertyとequalityのバランスをという話なら、たとえば社民勢力の強いヨーロッパと自由主義経済勢力の強いアメリカとの間の対立を和らげる仲介者として自分が登場しますというようなふれこみだと説得力がもっとあったかも知れないのですが。(そのへんが彼の外交的センスの・・・)
 
 
 
Re: 自由・平等・友愛 (池田信夫)
2009-08-30 01:32:44
カレルギーを引いて友愛を語るところまではいいのです。鳩山一郎も、吉田茂の親米と社共の反米の真ん中をとるつもりだったのだろうから、それは議論として成り立っている。「東アジア共同体」という議論も、その帰結としては理解できます。

しかしそれが「アメリカ主導の市場原理主義」に友愛を対置して「グローバリズムから農業を守る」とかいう話になるから、何のことかわからない。民主党の農業政策に、そんな高い志があるわけないんだから、選挙向けに話を取りつくろったところで破綻しているのです。

どっちにしても、こんな支離滅裂な話は野党なら笑ってすましてもらえるけど、首相になったら集中砲火を浴びます。鳩山氏も、そろそろ野党ボケをなおしたほうがいいと思いますよ。

http://newsweekjapan.jp/harris/2009/08/post-20.php
 
 
 
反米主義 (ken)
2009-08-30 01:54:19
あの論文読んで、何故反米主義なのかわかりません。
アメリカの新自由主義を批判しているだけで、アメリカ側の反論も、アメリカ中心主義者の愛国心を煽る語り口で特段重みのあるものと思えませんが。 第一、オバマさんも、アメリカ中心主義に限界を感じているわけですから。 
新自由主義をどう見るか、人それぞれで、まだ、結論は出ていません。 少なくとも、新自由主義には、規制が必要だというのが、今の世界の流れであることは疑いはありませんが。 自民党自身も反省しているではありませんか。
尚、人間それぞれ生き方があるのと同じで、それが政治理念であり、それに賛同するかどうかは国民が決めることで、経済学者が決めることではないと思っています。 それが、友愛であろうが競争社会であろうが、社会主義であろうが、資本主義であろうが、イスラムであろうが、キリストであろうが、そうゆう社会体制まで、経済学者が良し悪しを言うべきではないと、私は思っています。 ただ、独裁的な選択の余地がないことは避けなければなりませんが。
何か、そうゆう理念を否定する投稿が多いので、それは、今日の選挙で晴らしましょう。
 
 
 
ボイスのほうも読みました。 (shousiminjp)
2009-08-30 02:45:57
やはり、問題はグローバリスムというものの位置づけがはっきりしていないし、そこに無自覚なところにあるようですね。 「冷戦後の日本は、アメリカ発のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄されつづけた」といってみたり、「経済のグローバル化は避けられない時代の現実だ」といってみたり。論理構成として問題があるのでこれでは評価もしずらい。レビューをうけて本人が考えなおせば確実にもっといい論文になるので、こういうのを編集がノーチェックで通してはいけない。
ただ、民主党の農業政策に志はあると思いますよ。野心もあり、ふらふらもしているし、ただのばらまきとして推進している議員もいるでしょうが、志があるkとは間違いない。ただし、覚悟はこれから問われます。ほんとうに。
 
 
 
保守派の友愛論批判 (寒牧) (ken)
2009-08-30 03:21:21
西部邁さんの動画見ました。 
それと、この次の8月15日の動画も見ました。
そこでは、京大の教授とか討論していましたが、がっかりしたことがあります。 
彼らは、日本の公務員数は、諸外国に比して少ないので、各党が、小さな政府と主張するのは国民を騙しているとの論調ですが。 日本の公務員の一人当たり人件費(給与)が高いと言うことが、抜け落ちています。 考えてもいないようです。
確かに人数は少ないですが、人件費が高いのが日本の公務員制度の実体です。 ですから、諸外国と同じ給与水準にすれば、人数は諸外国以上に雇えます。 つまり、予算的には大きな政府であるのは、あながち間違っていません。 日本を代表するような知識人もこの程度なのでしょうかね。 
 
 
 
ある程度の保護主義は必要? (アラサーボーイ)
2009-08-30 09:21:37
市場原理主義者・市場万能論者は極論すれば「平地の狭い日本では農業は向いていないので、農業は放棄して食料は海外から調達すればよい」と言っているように思えます。しかし今はまだ国力があるので工業で稼いで世界から食料を買ってくるのは可能でしょうけど、これから少子高齢化で経済が右肩下がりになり、一方中国やインドのような巨大な人口を抱えた新興国が成長して「爆竜」と言われるように世界中からエネルギー資源や食料を買い漁るようになれば、日本にはおこぼれしか回って来なくなるでしょう。そういう時代になって慌てて国土を見渡してみたら農地は荒れ放題で農家の人員もノウハウも絶無、という状態では一億総餓死になってしまうのでは?

衣服や住居がボロボロでも人は生きて行けますが、食料無しには生きて行けません。国家の農業政策を市場主義の次元で語っていいものだろうかと思います。完全市場開放してFTAを締結しまくったら今なら海外から安価な食料を調達できるようになるでしょう。それと引き換えに国内の農家を壊滅に追い込み、数十年後に自分達の首を絞める結果になるのはアリとキリギリスを地で行くように思えてなりません。スイスは自国の農業を守る為に食料輸入に高い関税を課しています。

勿論現状維持では駄目で、農地法の改正等で大規模化・集約化・効率化を進めたり、失業者を起農に向かわせるような税制面等でのインセンティブを整備したりする改革が必要でしょう。中国では富裕層が良質な日本産農作物を求めていますので、質の高い農作物を生産して輸出して外貨を稼ぐような「攻めの農業」にも期待したいです。

>しかし、米露、中国・インドと言う世界の主要なプレイヤーたちが"市場原理主義"という共通言語をもって戦っている現在

アメリカはともかく中国などが市場原理主義で戦っているとはあまり思えませんが…。人民元のレートを都合良く国家管理し、国連負担金や環境問題など国際社会での応分の負担からは逃げ続け、外資の参入は中国企業との合弁でないと認めないなど、国際ルールがどうだろうと国益最優先の姿勢に見えますが。日本だって農業保護・食料確保の国益最優先に走るべきで、「市場原理主義だから」と言って完全開放するのは世界から見れば「単なるお人よし」では?
 
 
 
re:反米主義 (x-accountant)
2009-08-30 09:28:24
・反米主義かどうかは米国がどう受け取るか?であって、米国の有識者が心配している以上、いくらこちらが反米ではないんだ、と言っても無意味。それが鳩山さん自身もわかっていない。
・理念が理念になっていない。小学生の読書感想文並の論理展開で、理念の名に値しない。
・グローバリズムの恩恵を最も受けている東アジアに、反グローバリズムの東アジア共同体などといって擦り寄る愚かしさ。
・東アジア共同体を作るならば、少なくともその域内ではここ十数年のグローバリゼーションが要求してきた以上に人・物・金の流れを自由化しなければならない。それは既に工業・農業・人口・資金力の面で圧倒的な力を持ち始めた東アジア諸国に、日本を開放すると言うことだ。
・しかし、農協に反発を受けたくらいでFTAすらふらつく民主党に、できるわけがない。FTAすらできないのに、東アジア共同体?

というようなわけで、鳩山さんの理念自体を真っ向から否定します。鳩山さんが言ってる「友愛」とは、飲みニケーションで営業決めるようなグダグダの馴れ合い既得権社会です。そんな友愛は不要、グローバリゼーション万歳、新自由主義万歳。
色々考えましたが、民主党の勝利は間違いなさそうだし、鳩山さんは嫌いなので、感情を優先して民主党以外(自民党orみんなの党)に投票してきます。
 
 
 
アラサーボーイさん ()
2009-08-30 10:32:26
大規模化だの集約化だのかけ声が、土木事業中心の農政を維持してきたわけですよ。その背景として、「大きな専業農家は大きな自作農家でもある」といった考えがあったように思います。それこそが、アメリカ型農業でもあるのですが。

私は、旧ソ連時代に食糧難に陥ったロシアがなぜ農産物の輸出国になったのかを調べてみました。農業は工業以上に計画経済との相性が悪い産業ですね。にもかかわらず、計画経済を適用したために大失敗した。そこで、コルホーズで働く農民たちに自留地での栽培を許可した。つまり「小作をしながら自作もする」という農政を行い、専業農家を育成したのです。これが成功してます。
私は、日本はロシアの逆をやればいいと思いました。つまり「自作をしながら小作もする」という農政を行い、専業農家を育成すればよい。民主党に私のアイディアをとられてしまったような気がしないでもないですw

戸別所得補償は、土木事業に注入していた農水省の予算を農業生産のために使うようにするための政策でしょう。ヨーロッパの国々はたいがいそうしてますからね。しかし根底に、多額の税金を投入して無理な大規模化や集約化をしなくても、「自作をしながら小作もする」という農業を推進し、専業農家を育成するとの考えがあると思います。これは妥当です。分かっていても、自民党に「逆ロシア型」の農政がやれなかった。
 
 
 
Re: 訳 (池田信夫) (zaizeno)
2009-08-30 15:14:01
>鳩山論文の訳が出ています。

こちらにも全訳が出てました。
http://ngtn.blogspot.com/2009/08/new-path-for-japan.html

池田さんの見つけてこられた訳の方が全体的に出来は良いようにも思いましたが、ま、見比べると参考になるかと思いました次第です。
 
 
 
オバマはヨーロッパ人? (zaizeno)
2009-08-30 17:33:24
猫さん、

>「オバマはヨーロッパ人」だとか言ってリパブリカンが非難しているとの記事があった

そりゃ、アメリカの右寄りの人たちから見ると、ヨーロッパは社民勢力が強いというイメージがありますからね。彼らにとっては「あいつはヨーロッパ人だ」というのは、社民的だといった程度のニュアンスなんでしょう。

なお、アメリカが原理主義的だというのは、そもそも国の成り立ちがそうだから、まあ、そういう傾向があるのだと思いますよ。 ピューリタンという一種のキリスト教ファンダメンタリストたちと、独立宣言起草者らの啓蒙思想ファンダメンタリストたちが、建国の大きな柱なのですから、当然と言えば当然かも知れません。
 
 
 
一面しか見ていないので自信ないですけど ()
2009-08-30 18:22:11
zaizenoさん、私はアメリカもヨーロッパも一面しか見ていないので断言できないのですが、今のアメリカはヨーロッパ的な社会民主主義を望む声が大きくなりつつあると思います。それと、ヨーロッパでファンデメンタリズム批判がはじまったのは最近であると認識しています。その背景に、「それでは相対主義に陥る」とか「しょせん程度の差にすぎない」などといったことを言いすぎたという反省があるように思います。むろんユーゴ紛争やイラク戦争等々があったからでしょう。ただ、紛争や戦争から「思想」を取り出そうとするところが、まさにヨーロッパの「らしさ」でもあるわけで。

キリスト教の話が出たので書きますが、オーソドックスという言葉があるじゃないですか。これは正教のことですよね。プロテスタント社会やカトリック社会ではなかなか使えない言葉でしょう。しかし、ごく普通に使われ始めている。
 
 
 
天下りが佐藤博樹と何か言ってるし (馬鹿口はバカ)
2009-09-01 10:52:17
> フランソワさんたちは、「労働市場が競争的になると、労働者の信頼が高まる」などと言うことは一言も言っていません
> 捏造を批判されて逆上したのか、急いで拙著の「書評」をアップした
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-8afc.html
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-5545.html



因みに。濱口ブログの紹介記事:
http://hamachan-law.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-4406.html
http://hamachan-law.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/hamachan-35be.html
http://hamachan-law.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-9a3b.html
http://hamachan-law.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/hamachan-51d0.html
 
 
 
Re: 天下りが佐藤博樹と何か言ってるし (池田信夫)
2009-09-01 11:09:17
ご苦労様です。悪いけど、私は彼のブログは読んでない(読む価値がない)ので、ノーコメント。「反書評」も立ち読みです。あんな本、金をもらっても読まない。
 
 
 
捏造の捏造かよっ (馬鹿口は詐欺師w)
2009-09-01 16:48:22
「労働市場が競争的になると、労働者の信頼は高まる」って言ってますね

労働市場での企業間競争が活発であれば、…
> The horizontal axis denotes the competitiveness of firms in a worker’s sector of employment. The vertical axis denotes the worker’s trust level.



「ミスリーデイング」言うならまだしも、「捏造」はないでしょう

>またしても池田信夫氏の捏造
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-8afc.html
 
 
 
Re:保守派の友愛論批判 (寒牧) (yoshidkj)
2009-09-04 22:13:48
中央政府や地方政府のバランスシートに関する詳しいデータがないのと同様、日本の公務員の数や給与・退職年金に関する『実態』に近いデータはありません。

大和総研や御用学者がたまにやって雑誌や新聞に発表していますが、彼らは役所から仕事をもらってるので信用できません。『シンクタンク霞ヶ関』の一員です。

民主党参議院議員の尾立さんという公認会計士の方が作成したデータによると(2007年ころNHKの中継で公表)、解釈や定義を変えると欧州と同じくらいの人員になるそうです。事実上の政府人員を抱える団体(みなし公務員)や補助金でフローを回してる団体、随意契約だけで競争のない企業などを指摘して推計していたと思うのですが、民主党が調べれば少しずつ明らかになるでしょう。

さらに、政府系金融に過剰に依存している企業(財投機関債などの規模が日本は大きい)もあるでしょうし、業界団体にすべりこみ『指導・事前モニタリング』をおこなっているわけですから、フレームと人脈による大きな政府である可能性はただちに否定されるべきものではないでしょう。

西部氏は経済学者ではなく作詩家とかのほうが幸せなのではないでしょうか?
 
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