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喧嘩のへたな日本人
2008-03-29 / IT
一昨日の記事に、楠君からTBがついたが、彼の記事にはあまり反応がないようだ。電波の世界は技術的でわかりにくい上に、メディアが都合の悪いことは報道しないので、実態がほとんど知られていないが、このホワイトスペースの問題はNGNより重要だ。
彼もいうように、802.11aのOFDM技術は、NTTが開発したものだ。しかもNTTの技術者がIEEE802.11aワーキンググループ(WG)のエディタになっていたのに、NTTはOFDMを電話交換機みたいなHiSWANというシステムに実装し、結局ものにならなかった。Atherosは802.11aを802.11bのチップに入れて、市場を独占した。
また以前の記事でも書いたように、NTTはTCP/IPより先にパケット交換を実装していたのに、その開発を打ち切った。自社で開発した「データ通信」をファミリー企業につくらせて「日の丸VAN」を構築する計画を立てたが、データ通信は赤字続きで、最後はインターネットに粉砕されてしまった。
NHKも1980年ごろにはハイビジョン(MUSE)を完成していたのに、それをCCIRで世界標準にしようと時間を空費しているうちに、欧米の電機メーカーが「ハイビジョンを認めたら日本のメーカーが世界を征服する」と騒ぎ始め、ハイビジョンをつぶしてしまった。いま「デジタルハイビジョン」と呼んでいるのは、MPEG-2というまったく別の技術である。
しかもMPEGをISOで開発したチームの中心は、NTTの安田浩氏だった。それなのにNHKは「あれは通信の規格だ」と相手にしないで、国内で実用化の見通しもない「ハイビジョン実験放送」を続けた。しかし1994年に郵政省がMPEG-2に方向転換してハシゴをはずされ、20年かけて開発・実験したMUSEの1000億円以上のコスト(そのうち数百億円は国費)は無に帰した。
こういう例は、枚挙にいとまがない。同じ失敗が繰り返される原因は、わかりやすくいうと、日本人が喧嘩がへただということだ。私もITUの会議に何度か出たことがあるが、各国の代表が自国に都合のいい規格を猛烈に売り込むのに、日本の代表(総務省)はうつむいて原稿を読むだけ。私が「さっきの話は日本の公式見解で、私の話は非公式見解だが・・・」とそれを批判すると、会場は爆笑だった。
喧嘩のへたな最大の理由は、英語ができないことだ。プレゼンテーションは原稿を読めば何とかなるが、質疑応答で喧嘩ができない(というか質問も出ない)。おまけに日本の官庁でも企業でも国際派は傍流なので、その場で意思決定ができない。「その話は本社に持ち帰って・・・」とかなんとか言っているうちに、欧米諸国だけで標準を決めてしまう。
これはインターネット系の組織でも同じだ。私はW3CのWGに入っていたことがあるが、これは誰でも参加できる代わり、毎週、夜中の2時から電話会議があり、それに2回続けて欠席したら除名される。しかも電話会議だから、半分も聞き取れない。会議の大部分はマイクロソフトが実装したソフトウェアの説明で、他社はそれにコメントするだけ。だからW3C規格のほとんどは、実質的にはMS規格だ。IETFも、最近はほとんどシスコ規格らしい。
これに対して「日本発の国際標準を」などと行政が旗を振るのは、見当違いもはなはだしい。国際会議で「これは日本のつくった規格です」などと売り込んだら、PDCやISDB-Tのように、ITUでは形式的に認められても世界市場では無視される。MPEGのように、実質はNTTが開発しても「各国が協力したオープン・スタンダードです」と売り込めば、世界市場に広がるのだ。
今月末からNGNの商用サービスが始まるが、「NTTが世界標準を取りに行け」などとあおるのは逆効果である。それよりもグーグルのAndroidのように、NTTの開発したNGNアプリケーションやインターフェイスをすべてオープンソースで世界に公開してはどうだろうか。
追記:このごろ過去の記事の「リンクが切れている」という問い合わせがくるので、固定リンクのない新聞社サイトにはリンクを張らないことにした。各社が申し合わせて過去の記事を削除するのは、カルテルではないか。
彼もいうように、802.11aのOFDM技術は、NTTが開発したものだ。しかもNTTの技術者がIEEE802.11aワーキンググループ(WG)のエディタになっていたのに、NTTはOFDMを電話交換機みたいなHiSWANというシステムに実装し、結局ものにならなかった。Atherosは802.11aを802.11bのチップに入れて、市場を独占した。
また以前の記事でも書いたように、NTTはTCP/IPより先にパケット交換を実装していたのに、その開発を打ち切った。自社で開発した「データ通信」をファミリー企業につくらせて「日の丸VAN」を構築する計画を立てたが、データ通信は赤字続きで、最後はインターネットに粉砕されてしまった。
NHKも1980年ごろにはハイビジョン(MUSE)を完成していたのに、それをCCIRで世界標準にしようと時間を空費しているうちに、欧米の電機メーカーが「ハイビジョンを認めたら日本のメーカーが世界を征服する」と騒ぎ始め、ハイビジョンをつぶしてしまった。いま「デジタルハイビジョン」と呼んでいるのは、MPEG-2というまったく別の技術である。
しかもMPEGをISOで開発したチームの中心は、NTTの安田浩氏だった。それなのにNHKは「あれは通信の規格だ」と相手にしないで、国内で実用化の見通しもない「ハイビジョン実験放送」を続けた。しかし1994年に郵政省がMPEG-2に方向転換してハシゴをはずされ、20年かけて開発・実験したMUSEの1000億円以上のコスト(そのうち数百億円は国費)は無に帰した。
こういう例は、枚挙にいとまがない。同じ失敗が繰り返される原因は、わかりやすくいうと、日本人が喧嘩がへただということだ。私もITUの会議に何度か出たことがあるが、各国の代表が自国に都合のいい規格を猛烈に売り込むのに、日本の代表(総務省)はうつむいて原稿を読むだけ。私が「さっきの話は日本の公式見解で、私の話は非公式見解だが・・・」とそれを批判すると、会場は爆笑だった。
喧嘩のへたな最大の理由は、英語ができないことだ。プレゼンテーションは原稿を読めば何とかなるが、質疑応答で喧嘩ができない(というか質問も出ない)。おまけに日本の官庁でも企業でも国際派は傍流なので、その場で意思決定ができない。「その話は本社に持ち帰って・・・」とかなんとか言っているうちに、欧米諸国だけで標準を決めてしまう。
これはインターネット系の組織でも同じだ。私はW3CのWGに入っていたことがあるが、これは誰でも参加できる代わり、毎週、夜中の2時から電話会議があり、それに2回続けて欠席したら除名される。しかも電話会議だから、半分も聞き取れない。会議の大部分はマイクロソフトが実装したソフトウェアの説明で、他社はそれにコメントするだけ。だからW3C規格のほとんどは、実質的にはMS規格だ。IETFも、最近はほとんどシスコ規格らしい。
これに対して「日本発の国際標準を」などと行政が旗を振るのは、見当違いもはなはだしい。国際会議で「これは日本のつくった規格です」などと売り込んだら、PDCやISDB-Tのように、ITUでは形式的に認められても世界市場では無視される。MPEGのように、実質はNTTが開発しても「各国が協力したオープン・スタンダードです」と売り込めば、世界市場に広がるのだ。
今月末からNGNの商用サービスが始まるが、「NTTが世界標準を取りに行け」などとあおるのは逆効果である。それよりもグーグルのAndroidのように、NTTの開発したNGNアプリケーションやインターフェイスをすべてオープンソースで世界に公開してはどうだろうか。
追記:このごろ過去の記事の「リンクが切れている」という問い合わせがくるので、固定リンクのない新聞社サイトにはリンクを張らないことにした。各社が申し合わせて過去の記事を削除するのは、カルテルではないか。
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暴走する資本主義
市場リスク 暴落は必然か
The Illusions of Entrepreneur ship
現代の金融政策
資本主義と自由
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白
テロと救済の原理主義
秘密の国 オフショア市場
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
財投改革の経済学
中山信弘:著作権法



元凶は敗戦とフェミニズムかな。暴力の絶対的否定。
アメリカが世界最強なのは実際に戦争が出来るところ。原爆を実践で使ったのはアメリカだけという歴史の重みは違います。
ただ変に力を持つと訳のわからない方向へ暴走するので困ったものなんですがね。喧嘩のやり方は下手ですね。
しかし、英語ができても、やっぱりけんか(議論)が下手な日本人はとにかく多い。英語で話していても、相手を動かすということがまったくできず、表層の主張だけをして、あとは曖昧な物言いで結論を先延ばしにします。準備をせずに議論に望むこともそうですが、これだけは譲れない、これは譲ってもいいということをまったく考えておらず、100%取れなければだめだと思い込んで議論に望みます。結果、準備不足ですから思いもよらぬ攻撃をされて、あっという間に総崩れになって、先の曖昧な物言いで先延ばしということになります。
なにより、よくおわかりと思いますが、日本人はふだんより議論をして決めることはほとんどせず、事前の裏ネゴシエーションで決めておくという習慣がありますから、本番は原稿を読むだけで十分なのです。こういう習慣がなくならない限り、議論をできるようにはならないでしょう。UHF帯も議論で技術的あるいは経済効果等の主要因で決まる事はなく、強いネゴシエーションをもつものが勝つだけです。
日本の新聞社はNew York Times(ここはTechnoratiでTop1とランキングされている)の爪の垢でも煎じて飲めばと思いますが、果たして何時になるやら...
だから日本の新聞にはウェブ上のアーカイブがない。今後は、ニュースについては固定リンクになっているロイターとCNN.co.jpを使うことにします。
匿名(ま、これも匿名で出してますがw)であれば、非常に強い日本人が、face to faceになったとたん、弱くなる。
物事をstraight forwardに考え、それで話し合えば、それほど難しい問題でもないと思えますが。むしろ、ストレートにポイントをついていけば、大抵勝てるとおもいますがね。
それを困難にしてるのは、ストレートに話すことへの”不安感”(=ストレートに話すことによって、自身に降りかかるリスクへの不安)が、多大に影響してるのではないでしょうか?
原因は単純で、しかし、根が深い。そんな気がします。英語の出来、不出来は、それが原因ではないという気がします。
じゃないですかね
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