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温暖化懐疑論のまとめ

最近、地球温暖化や排出権取引について懐疑的な議論が急速に増えている。とても全部は紹介しきれないので、私の目についた中から、これまで紹介した本を除いて今年に限り、前の記事の5段階の疑問にそって分類すると、
  1. そもそも温暖化は起きていない(寒冷化が起こる)とするもの
  2. 温暖化は自然現象であり、人為的な要因は重要ではないとするもの
  3. 温暖化をCO2削減で止めることは不可能だとするもの
  4. 地球温暖化のリスクよりその対策(京都議定書)のコストのほうが大きいとするもの
  5. 排出権取引は非効率であり、課税で解決すべきだとするもの
WMO(世界気象機関)も、今年に入って地球の平均気温が下がっていることを認めたが、これは「ラニーニャによる一時的な現象」だとしている。しかしオーストラリア天文学会の論文によれば、これは太陽活動の低下による20年周期の寒冷化の始まりだ。権威ある学術誌にも、地球温暖化が海流の影響で「相殺」されると予測する論文が出始めている:
Our results suggest that global surface temperature may not increase over the next decade, as natural climate variations in the North Atlantic and tropical Pacific temporarily offset the projected anthropogenic warming. --Keenlyside et al., Nature, May 1, 2008
地球温暖化は、第一義的には経済問題である。地球上には解決すべき問題が山ほどあり、温暖化が最優先だという根拠はない。100年後の気温が3℃上がる(かもしれない)問題と、毎年1000万人以上が感染症や水汚染で死亡している問題と、どっちが緊急課題かは、経済学の知識がなくてもわかるだろう。

懐疑的な意見は、自然科学では多数説ではないが、経済学ではNordhausやMankiwの意見が圧倒的な多数説である。この費用便益分析は、IPCCの結論を前提にして行なわれているので、IPCCの結果が正しいとしても、京都議定書の実施に1兆ドル以上かける政策は正当化できない。少なくとも日本の政府や企業が数兆円の負担を強いられるだけで効果のない排出権取引は、絶対にやめるべきだ。

追記:コメントで指摘されたので、赤祖父氏の分類を変更した。くわしくは、彼の論文参照。Lindzenについては、彼の議会証言が有名だ。Nordhausの厳密な議論(コンピュータ・シミュレーション)は、彼の論文に書かれている。参考までに過去の記事にリンクを張っておくと、Lomborg伊藤公紀・渡辺正DysonBeckerなどがある。
コメント ( 39 ) | Trackback ( 5 )
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コメント
 
 
 
Unknown (東方不敗)
2008-07-05 15:18:57
あと砂漠化も。

環境問題で温暖化のみに話題が集まってしまったのが不安。尤もすべては連関しているんだけど。
 
 
 
不都合な真実の不都合な真実を暴け (tanakac)
2008-07-05 15:28:06
全くその通りの意見で、私もかねてからコメントに寄せていたのですが、完全に日本の国民は騙されてしまったままです。われわれの税金数兆円はドブに捨てられてしまいます、そして回収は不可能でしょう、また、それだけではすまないでしょう、たぶんもっと大規模にわれわれの公的資金が使われるでしょう、(年金などの公的資金など数十兆円規模で投資されるかもしれません)最近の温暖化キャンペーンは、NHKやテレビ朝日が一番積極的ですが、こんな詐欺の片棒を担ぐメディアって一体なんなんだと思います。これは一種のメディアによるファシズム(全体主義)ではないですか?彼らにとっての「不都合な真実」を追求するジャーナリストやメディアは存在しないのでしょうか?
 
 
 
地震国日本 (フロレスタン)
2008-07-05 19:14:05
日本の場合、震災対策も大切でしょう。

小学校の4割が新耐震基準を満たしていないまま、財政難で放置されている。もちろん、満たしていない小学校が全部倒壊するわけではないが、首都圏直下型大地震が平日昼間襲ったら、四川のように多くの子供の命が失われる可能性がある。東京都心部は水道管も老朽化したのが多いし、老朽化した木造住宅密集地もそこここに存在する。

こういうのを放置して、この先どうなるのか不確かな温暖化対策やら排出権取引に兆円単位の金をつぎ込むのは狂気の沙汰だ。
 
 
 
環境問題とは (コノハズク)
2008-07-05 21:26:09
まったく、環境問題全体が霞んでしまっていますね。

油ヤシやユーカリを植える為に熱帯林が大規模に伐採されている事とか、遺伝子組み換え作物の為の環境汚染(強力な除草剤を散布し、それに耐えられる大豆のみを植える)、有害物質の廃棄が途上国に向かっているなど、大きな問題が少なからずあります。

環境問題全体がぼやけて一番得をするのは多分アメリカで、カナダのオイル岩を大量に採掘し、カナダの土壌を破壊する一方、それからオイルを1ガロン抽出するのに石油を0.5ガロン使っている事など、本来はもっと大問題化して良いはず。

感染症などによる死者については、その増加が結果的に人口爆発にブレーキをかけているのは皮肉です。20世紀中頃の人口予測では、今の世界人口は遙かに多かったはず。

サミットと言えば、日本全国がまるで警察国家みたいになって、あちこちで物流の渋滞を招いてます。不景気の足を更に引っ張る経済的マイナス効果も半端ではないのでは。
 
 
 
The Day After (恩田川 鴨次郎)
2008-07-06 01:31:15
テレビ朝日の地球危機2008を見ました。
グリーンランドの氷河がどんどん溶けてました。
関東に住んでますが、体感的には温暖化を感じてます。子供の頃と比べて冬も遥かに暖かい。
沖縄での竜巻、米国の洪水と竜巻大量発生。アフリカ、中国の砂漠化。
日本人の数倍エネルギー使ってる米国人に福田総理は、日本人のつつましい暮らしぶりを教えてあげるだけでかなりエネルギー節約につながります。
日本は省エネ技術、淡水化プラントなどこれから世界をリードする技術提案をしていける時代がきたと思います。
 
 
 
これもまたバラマキ型の公共事業・・? (dd2762)
2008-07-06 05:30:13
なにか「理由」があればいいのでしょう。 それもよく判らないけどオブラートに包まれた耳障りの良い理由が。
企業は企業で「"地球のために" 2025年までにCO2排出を1億トン減らします・・」なんてCMをやってますが、本音としては「お上がああ言ってるんだから、まあできる範囲で適当に風呂敷広げとこう。 それより省エネモデルのリプレースがあるんだろ、早く見積もりを作れ・・」のようです。
#あ、地デジと一緒か(笑)
 
 
 
赤祖父氏 (highair)
2008-07-06 06:22:03
赤祖父氏の本『地球温暖化』ですが、池田さんは「そもそも温暖化は起きていない(寒冷化が起こる)とするもの」に分類されていますが、適切ではないと思います。

赤祖父氏は「温暖化の5/6が自然要因、1/6が人為」という立場にあります。つまり、温暖化は起きているが、人為要因は小さい、です。それに、赤祖父氏の本の主要部分は、現在は、1400〜1800年の頃の小氷河期(当初IPCCは存在を無視)から、現在、回復期にあり、それが温暖化の主要要因である、というものです。

失礼を承知をお聞きしますが、池田さんは赤祖父氏の本を、読まれておりますでしょうか? 読んでいれば、寒冷化論者という分類はしないと思いますので。


その他、赤祖父氏はIPCCの問題点や、費用便益の面から「防止よりも対応を考えるべきだ」という重要な提言をしています。「温暖化は自然現象の部分が大きいので、それを止めようとするのは爆発しようとしている火山の噴火を止めるに似ており馬鹿げている」というようなことも書かれています。


また、赤祖父氏の重要な点は、科学者の立場から、「IPCCは大部分(most)という表現で、温暖化要因を人為としているが、それを数値で示した論文は、自身が知る限り存在しない。学問として、まだ幼年期にある温暖化問題では、科学者のコンセンサスなど生じるわけもなく、まずは、どの程度人為が影響しているのか、それを同定することが、学問として大事である」というようなことを指摘しています。


非常に良い本ですので、紹介は適切にお願いできればと思います。
 
 
 
Unknown (在米日本人)
2008-07-06 07:13:27
先月下旬、米国ワシントンD.C.の記者クラブと、下院特別委員会で、NASAの科学者、ジェームズ・ハンセン博士の講演がありました。博士は、ちょうど20年前の同日、米議会に、「地球温暖化」の警笛を鳴らした方です。

地球温暖化への懐疑の声も高まっており、私のような一般人には、事実の判定は難しいのですが、まずは科学者であるハンセン博士の話を、第三者による削除や編集がされていない状態で、全部読んでみようと思い、翻訳してみました。

拙訳ですが(汗)、こちらも皆様のご参考になればと思います。

「20年経って」
NASAのジェームス・ハンセン博士による、地球温暖化への警笛・最新版
〜ワシントン・ナショナル・プレス・クラブ及び下院への講演より〜
http://docs.google.com/View?docid=dg4677vd_11hkqrgqcx
 
 
 
洞爺湖サミット (U.Tak)
2008-07-06 07:15:41
洞爺湖サミットに興味のある人は見てるかな。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080625-3057808/index.htm
面白そうな提案は結構あるのでは。(食糧危機も人口爆発のブレーキとか言う人がいたりして。人口抑制は別問題ですね。)いずれにしろ最終的な宣言を見ないと評価はできませんね。

何故かサミット開催自体に反対の方々もいらっしゃるようで。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008070500267
一国一票の「途上国クラブ」がお好きな国連至上主義者の類でしょうか。
 
 
 
温暖化論者が見て見ぬふりをするもの (U.Tak)
2008-07-06 07:18:14
温暖化ガスの人為的排出による温暖化論では、過去の気候変動について全然説明がつかない。

自分としては丸山茂徳氏の本が面白かったです。特に興味をひいたのは、地球に届く太陽エネルギーのうち約26パーセントが雲に反射されて地球に影響を与えていないとのくだりです。で、雲がどのような要因によってどれくらいできるかというのは良く分かっていない気象学上の課題だそうです。もちろん太陽活動の活発度、火山活動の変化、天体力学(ミランコヴィッチサイクル)に関する指摘も重要ですね。気候変動問題を温暖化ガス問題・CO2問題に矮小化してもどうしようもないことが良く分かりました。

CO2温暖化論を真面目に言ってるプロの方々がいるとは(タコ壷研究者は別として)到底信じ難いのですが、素人の人は騙されるかもしれませんよね。
 
 
 
温暖化論と政治 (U.Tak)
2008-07-06 07:21:20
情けないのが政治です。自民もダメですが、民主・公明・社民・共産全部ダメです。政治的リスクがあることは中々言わないんですよね。当然分かってるらしい人もボチボチいるのですが(ホームページを見ると結構分かります。誰とは言いませんが、環境問題を言ってるのに、温暖化をあえて外してるっぽい人とか相当怪しい)。追及する人がいないと責任もへったくれもないです。

欧州などは草の根の環境運動の影響力が強いです。特にドイツは緑の党なんかが一大勢力となっています。排出権取引もやっちゃって後に引けないのもあるだろうし。あちらも民主主義国家なので難しいところがあるんだろうと思います。本当に信じている政治家もいそうですが。日本は緑の党も何それという感じでしたし、意外に温暖化論から目が覚めるのが早かったらいいのにと思います。

まぁ寒冷化したら嫌でも目が覚めますし、気合の入った方々は相当恥ずかしい思いをするだろうと思います
 
 
 
Re: 赤祖父氏 (池田信夫)
2008-07-06 07:31:58
失礼しました。分類を変更しました。
 
 
 
Unknown (在米日本人)
2008-07-06 07:32:51
ハンセン博士の講演を読んだ私の個人的感想ですが;

(1)池田先生も、「懐疑的な意見は、自然科学では多数説ではないが」と書かれているように、科学者の間では、温暖化肯定が多数派のようだ。

(2)ただ、科学的に温暖化傾向が認められる場合でも、温暖化への対策を世界各国が取り決めする際、それはすでに、国益に基づいた「政治」なので、日本だけが損をするような取引を一方的に押し付けられないように、慎重に行動すべきである(排出権取引には慎重な池田先生に賛成)、

です。
 
 
 
温暖化と台風の威力 (bobby)
2008-07-06 10:59:41
もし温暖化と台風の規模に相関関係があるのなら、1960-1970年代の方が現在より強い台風が発生し、日本へ来ていたようです。私のブログ記事で表にしてあります。ご参照ください。

http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=390
 
 
 
温暖化懐疑論への反論 (江戸川アダモ)
2008-07-06 22:42:56
温暖化懐疑論に対して、具体的に反論している人がいます。
http://www.cir.tohoku.ac.jp/omura-p/omuraCDM/asuka/onndannka%20kaigiha%20hanronn%EF%BC%92.pdf

私はどちらの言い分が正しいか判断できるような知識は持ち合わせていませんが、専門家のかたからみれはこの論文の突っ込みどころは何処でしょうか?

例えば、「気温観測データは都市化の影響を受けており、温暖化しているとは言えない」とう論に対して「ヒートアイランド現象の影響が無いポイントでも明確に気温上昇が認められる」と書いています。

また「最大の温室効果ガスは水蒸気であり、CO2の影響は微小である」という意見に対し、「水蒸気は赤外線の全ての波長を強く反射するわけではない。CO2・・・はその波長帯では水蒸気より重要である」(かなり省略)だそうです。

まあ、私が突っ込めるとしたら、最後の方の「優先順位が低いからといって、何もしなくて良い事にはならない」といういわば捨て台詞です。これは「優先順位から言って、今の温暖化対策は割に合わない」と言う論点をそらしているだけであり、宗教やキャッチセールスが良く使う論調です。
 
 
 
Unknown (イチ科学者)
2008-07-07 09:23:06
いつも温暖化記事を楽しく拝見させていただいております。特にCO2排出削減や排出権取引は政治的な駆け引きがメインであり、効果が薄いことは同意いたしております。

しかし池田先生、英語論文を誤読されて紹介されるのはいけません。オーストラリア天文学会の論文も、Keenlyside et al.(Nature, 2008)も「地球温暖化」を議論してません。要旨のどこにも「Global warming」という単語は使われていませんね。彼らが扱っているのは単に10年単位の気候変動です。Global Warmingとは下記を示します。

Global warming is the increase in the average measured temperature of the Earth's near-surface air and oceans since the mid-twentieth century, and its projected continuation.
(Wikipedia)

ここのaverageは10年単位の平均値です。10年以下の気候変動を元に地球温暖化を議論している研究があれば教えて下さい。

大衆を扇動するのも結構ですが、科学的には指摘されていないことをさも指摘されているように書かれるようでは非科学的です。
 
 
 
上に同意 (R)
2008-07-07 12:59:41
イチ科学者さんに同意です。

10年程度のスパンでは自然界の変動によるノイズの影響が大きいことはよく知られていると思います。
Keenlysideらの論文でも、Natureの同号に掲載されたこの論文の解説や、Figure4を見れば、より長いスパンでの温暖化傾向は明らかです。

まさかアブストラクトのみで内容を判断しているなどということは無いとは思いますが、もう少しきちんと目を通していただきたいですね。
 
 
 
オーストラリアの論文 (bobby)
2008-07-07 13:31:11
>ここのaverageは10年単位の平均値です。10年以下の気候変動を元に地球温暖化を議論している研究があれば教えて下さい。

イチ研究者さん、この論文の著者へ「地球は温暖化してますか?」と直にメールを送り、返事をもらった人がいます。その方のブログ記事(下記参照)に添付されているグラフによれば、1875年から現在まで10年単位の気温変動です。10年以下ではないようですよ。また、この論文が温暖化と言ってないのは、データが示すのが寒冷化だからではないでしょうか?

【佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン】
http://blog.livedoor.jp/y0780121/archives/50190255.html
 
 
 
江戸川アダモさん (Jun)
2008-07-07 14:00:54
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/86511d76663734ad5d6057b791fc3cf9

こちらの記事のコメント欄で、この論文に対する反論が出ています。
 
 
 
そうかな? (山田の中)
2008-07-07 16:25:16
何か、揚げ足取りのように見えますので、私も揚げ足取りを。

Wikipediaのものにしても、the average measured temperature of the Earth's near-surface air and oceansとは、一義的には、全世界の観測点で観測された気温の算術平均ではないですか。

その上で、細かい変動を均してより大きな傾向を議論したいときに、何年分かの平均をとってグラフを作成することもあります。それは世界の平均気温を用いて何らかの議論したいときのデータ処理の仕方の問題です。何年分の平均をとるかは、議論したいタイムスケールによって異なるのではないでしょうか。
これまでは温暖化傾向があったが、ここしばらくの様子はどうもこれまでとは異なるのではないか、過渡期であって新しい段階の始めではないのか、という趣旨で議論したいならば、短いタイムスケールでの議論もあり得ます。しかし同時に、その議論を裏付けるためには、長いタイムスケールでの証拠を待つ必要がある、とも言えます。
 
 
 
失礼しました (江戸川アダモ)
2008-07-07 22:51:59
Junさん、ありがとうございます。明日香氏の論文は、このブログですでに取り上げられていましたね。見落としておりました。

コメント欄では例のCO2と気温のグラフの話になっていますが、これについては確かに明日香氏の反論は反論になってないと思います。

他にも論点が色々あって反論に対する反論が続くので、それらをまとめた「地球温暖化まとめWiki」かなんか欲しいですね。
 
 
 
Unknown (イチ科学者)
2008-07-08 09:43:10
>何か、揚げ足取りのように見えますので
いいえ、本質です。それがわかりませんか?

>the average measured temperature of the
>Earth's near-surface air and oceans
これは揚げ足をとられました。averageはGlobal averageですね。ところで同じくWikipediaのTerminologyをお読みになられましたか?温暖化とは近年数十年内(several decades)の温度上昇を指します。オーストラリアの論文も Keenly et al.(2008)もそれ以下の短期的な(おそらく周期的)温度変動を論じています。もちろん数十年スケールの地球寒冷化については論じてませんし、数十年スケールの地球寒冷化についての証拠もあるはずがありません。

高々18ヶ月程度の温度下降で「地球寒冷化だ」と騒ぐことこそ揚げ足取りです。
 
 
 
東洋経済 (池田信夫)
2008-07-08 10:21:09
今週の『週刊東洋経済』の特集が「地球はホントに危ないか?」というテーマだけど、中身はほとんど温暖化を前提にしたビジネスの話ばかりで、最後に4ページほどロンボルグや渡辺正氏の話などが出てくるだけ。

日本のメディアって「空気」に弱いんですね。タイトルに忠実にやるなら、ロンボルグとパチャウリ(IPCC議長)の討論でもやってみたら、両者は矛盾しないことがわかりますよ。たとえIPCCが100%正しいとしても、京都議定書の効果は費用の数十分の一で、経済政策としてはナンセンス。

この記事に書き忘れたけど、第2.5項目として「温暖化は人類に有益だ」という議論もあります。3℃程度の温暖化は光合成を活発にし、食糧生産を増やして食糧危機の解決につながり、寒波による凍死者は全世界で2万人へる。
 
 
 
勝手な推測はいけない (bobby)
2008-07-08 15:20:44
>オーストラリアの論文も Keenly et al.(2008)もそれ以下の短期的な(おそらく周期的)温度変動を論じています。もちろん数十年スケールの地球寒冷化については論じてませんし、数十年スケールの地球寒冷化についての証拠もあるはずがありません。

イチ科学者さん、私がコメントで紹介した佐藤秀さんのブログと、そこで参照しているグラフおよび記事の写真を読まれましたか。
http://image.blog.livedoor.jp/y0780121/imgs/5/d/5d9f007f.jpg

以下の文章は、そこからの引用です。
If this is the case, then we should expect that in the two decades following the phase catastrophe, the world's mean temperature should be noticeably cooler i.e. the cooling should start in the late 2010s
http://image.blog.livedoor.jp/y0780121/imgs/5/f/5fb2b1df.gif

Dr. Ian Wilsonは、仮説が正しければ、2010年代後半から20年間、世界の平均気温が顕著に低下すると言っています。
 
 
 
この10年は? (山田の中)
2008-07-08 16:22:16
高々18ヶ月程度の温度下降で「地球寒冷化だ」と騒ぐことこそ揚げ足取りです。

私には今が寒冷化の入口かどうか分かりません。しかし、そのうちに寒冷化するであろうとは考えています。

それでは、これは?
http://images.dailytech.com/nimage/7390_large_hadcrut.jpg
1998年以降のこの10年間は、少なくとも、温暖化が進んでいるとは言えないように思いますが、・・・。強いて言うと若干下降気味かな。
 
 
 
どっちにしても・・・ (Unknown)
2008-07-08 18:29:04
>もちろん数十年スケールの地球寒冷化に〜
高々18ヶ月程度の温度下降で〜。

18ヶ月だろうが数十年だろうが地球、いや宇宙時間のスケールからみるとまばたき以下の以下の・・・以下のほんの取るに足らない誤差にも属さないレベルのはなし。

目くそ、鼻くそを笑うのたぐいでどっちもどっち。

果して
一瞬の(宇宙時間に対して)気温上昇が地球に与える影響ってそんなに深刻なことなのか?
(勿論、地球にとってってことだが)
その深刻な時代にたまたま生存している人間にとっては不幸かもしれないが
地球や宇宙にとってはどうってことない微々たる変化、
人間がその影響で死に絶えるとするなら
それはそれで環境不適応種ってことで地球から拒否されただけのはなし。

そもそも
人間の行いで地球環境を変えられるって発想自体が人間の驕り、自信過剰ってやつだ。

そんなことより前に
世の中に溢れる有害化学物質で人間は発ガン等で早死にし、早晩(勿論地球時間で)死に絶えるだろう。

さらにそんなことより
核廃棄物を何万年も安全に貯蔵し続けるっていう人間の愚行のほうが人類滅亡により早く貢献するかもしれない。
 
 
 
経済問題 (池田信夫)
2008-07-08 20:11:33
私が「温暖化は経済問題だ」と書いた意味がわからない人が多いようですね。1〜3までの自然科学的な議論には異論も多いようですが、たとえIPCCが正しいとしても、LomborgやNordhausがいうように京都議定書のような浪費的なプロジェクトは許されない。それだけのコストをかけるなら、まず感染症や水質汚染など緊急の問題にかけるべきです。

この点については、(日本の一部の環境利権学者を除いて)ほとんどの経済学者が合意しています。したがって京都議定書が経済的にナンセンスである以上、IPCCの結論が自然科学的に正しいかどうかは、極端にいえばどうでもいい。地球温暖化対策は経済政策だから、最終的な学問的判断は経済学者がするのです。
 
 
 
そもそも (元大学教員)
2008-07-08 22:34:17
地球全体の平均気温も正確に測れないのに、何がどう温暖化なのでしょうね?

温暖化してるかどうかさえ、誰も証明できていない。

洞爺湖サミットに否定的な私としては、駅のサミットへのテロ対策でごみ箱や自販機が使えなかったり、電車のアナウンスで、テロ対策の協力とか言われると、何か自分が悪い事をしているかのような錯覚に陥ります。

どうして、こんなヤクザ的環境政策になってしまったのでしょう?

ホリエモンがメディアを乗っ取ろうとした時から、メディアの黒幕が目覚めたのだろうか?
 
 
 
はぁ? (wood)
2008-07-09 00:08:15
>世の中に溢れる有害化学物質で人間は発ガン等で早死にし、早晩(勿論地球時間で)死に絶えるだろう。

そもそも有害化学物質ってなんですか?劇物は管理されてますが。発ガン等ってなんですか?未知の危険性を含めた安全でない化学物質で管理されていない例を挙げてください。

過去に安全性の疑問点を追及された物質は多いですがことごとく白でした。安全性を検証している部門を舐めないでください。

>核廃棄物を何万年も安全に貯蔵し続けるっていう人間の愚行のほうが人類滅亡により早く貢献するかもしれない。

究極の安全などありません、リスクとベネフィットを管理するのが安全のスタンスです。純水ですら安全性の許容値があります。核廃棄物が放射能漏れを起こす確立はゼロではありません、しかしその想定被害を最低限に抑えることでベネフィットを受け入れているわけです。氏にはどうか人類滅亡を防ぐために有害科学物質と無縁な原始生活を隔離された地域で行ってください。
 
 
 
一度走り出すと止めるのが難しい (U.Tak)
2008-07-09 01:19:31
赤祖父俊一さんの本も読みましたが、これも非常に面白いですね。IPCCの政治的意図による作文、メディアの偏向報道、その一方的な情報に頼って規制を作ろうとする官僚・・・。

この種の経済問題は、そもそも無くなってくれた方がいいです。政治(一国だけじゃありません)や扇動された一般市民を止めるのは非常に難しい。
 
 
 
温暖化は20年周期の現象ではない (イチ科学者)
2008-07-09 04:03:16
>Dr. Ian Wilsonは、仮説が正しければ、2010年代後半から20年間、世界の平均気温が顕著に低下すると言っています。
なるほど、20年間も「数十年」に入るのでしたね。では彼にこう聞いておいて下さい。
"1900年(あるいは1950年)から最近まで「数十年」かけて地球の平均気温が上昇傾向であることはChanges in the Sun's equatorial rotation rateで説明可能でしょうか?”

>目くそ、鼻くそを笑うのたぐいでどっちもどっち。
それを笑わずにちゃんと考えることが大事。

>経済問題 (池田信夫)
これについては同意。科学と経済は独立事象なのに、ごっちゃにしたがる人が多いので困ります。
 
 
 
はぁ? (wood)−−はぁ? (Unknown)
2008-07-09 09:43:27
ここまでトンチンカンだとまともに答えるのもバカバカしいが
多少ヒマなので返答しときます。

>そもそも有害化学物質ってなんですか?劇物は管理されてますが。発ガン等ってなんですか?未知の危険性を含めた安全でない化学物質で管理されていない例を挙げてください。

あなた本読んだこと無いでしょ。
本屋に行って店員さんにその手の本を紹介してもらってください。
この質問がいかに愚問であり、あなたが全国的に恥をかいたかってことに気付くでしょう。

>過去に安全性の疑問点を追及された物質は多いですがことごとく白でした。安全性を検証している部門を舐めないでください。

具体例をお示しください。

>純水ですら安全性の許容値があります。核廃棄物が放射能漏れを起こす確立はゼロではありません

ナンセンス!
水と核廃棄物を同列に比較するなんて・・・
何万年も放射能漏れを完全に防ぐ確率はゼロです。

まあ
現状を危険物質の無い安全な世界だと認識しているノー天気なあなたのことだ、
何万年後の放射能漏れの危険性なんて想像にも及ばないでしょうね。
 
 
 
論点がずれていますよ (bobby)
2008-07-10 16:09:57
イチ科学者さん。論点がずれていますよ。イチ科学者さんが最初に、以下のコメントを述べられました。

>しかし池田先生、英語論文を誤読されて紹介されるのはいけません。...ここのaverageは10年単位の平均値です。10年以下の気候変動を元に地球温暖化を議論している研究があれば教えて下さい。大衆を扇動するのも結構ですが、科学的には指摘されていないことをさも指摘されているように書かれるようでは非科学的です。

それに対して私は、オーストラリアの論文の趣旨は20年間の寒冷化について述べたものだから、イチ科学者さんの指摘は「見当違い」ですよと暗にご指摘申し上げたまでです。

重箱の隅をつつくようなコメント返す前に、まずは池田氏への批判コメントの撤回をされるのが先ではないですか?

ついでに言うと、池田氏の本記事は温暖化を頭から否定していません。もう一度本記事「温暖化懐疑論のまとめ」の1〜5までを再読されるべきかと思われます。

ちなみに私のスタンスは、温暖化も寒冷化も「信じて」いません。IPCCのレポートは素人の私が読んでも多分に疑問があるし、反対するデータや学説があれば、それをとことん調べるべきだと考えています。
 
 
 
お詫び&温暖化はしている (イチ研究者)
2008-07-11 09:18:04
>イチ科学者さん。論点がずれていますよ
たしかに。変動の周期を10年で区切るのはよろしくありませんでした。この点、お詫びします。

しかし批判を撤回する必要はありません。なぜならオーストラリア天文学会の論文も、Keenlyside et al.(Nature, 2008)も、(20年を越える)数十スケールの変動についてはなにも言ってないからです。この点、池田氏から回答を得ていません。現状では「20年を越えるスケールについては、気温は震動を繰り返しながら上昇しており、温暖化は間違いない」ということでよろしいかと思います。
 
 
 
やはり批判は撤回すべき (bobby)
2008-07-11 12:44:38
>しかし批判を撤回する必要はありません。なぜならオーストラリア天文学会の論文も...この点、池田氏から回答を得ていません...温暖化は間違いない」ということでよろしいかと思います。

オーストラリアの論文を紹介した部分は、温暖化が止まって寒冷化が来るとは書いてありません。太陽活動の低下で寒冷化がはじまり温暖化が20年間「相殺」されるという予測を紹介しているのであって、これで温暖化が止まるとは言っていません。つまりイチ科学者さんの突っ込みは間違いだったという事です。

イチ科学者さんは池田氏を、温暖化否定論者と決め付けておられるように感じられますが、それは違うとおもいます。本記事に1から5までの分類がある事がそれを証明しています。池田氏は否定しているのではなく、疑問を呈しているのです。反証データがあったり、理屈の辻褄が合わないと思われる時に、常に疑問を発し続けるのが、科学的な態度とは言えないでしょうか。

>しかし池田先生、英語論文を誤読されて紹介されるのはいけません...科学的には指摘されていないことをさも指摘されているように書かれるようでは非科学的です。

池田氏は論文の誤読もしていなかったし、非科学的な態度でも無い訳ですから、批判を撤回されるのはイチ科学者さんだと思われますが如何でしょうか。
 
 
 
ちゃんと読んで下さいね (イチ研究者)
2008-07-12 09:04:04
>太陽活動の低下で寒冷化がはじまり温暖化が20年間「相殺」されるという予測を紹介しているのであって、これで温暖化が止まるとは言っていません。

大元のCSIROのサイトにはそんなこと一言も書かれていません。Keelingのabstractにも「地球温暖化が相殺される」とはどこにも書かれていません("地球温暖化"と"地表平均温度の増加"の違いが分からないようでは議論になりませんな)。bobbyさんは池田氏の誤読を盲信せず、ちゃんとソースを辿ることを学んで下さい。

>イチ科学者さんは池田氏を、温暖化否定論者と決め付けておられるように感じられます

この記事は"まとめ"なんだから、ちゃんと他の記事もよんで下さい。池田氏は「排出権取引に反対する」では「1970年代までは寒冷化していたことが知られており、温暖化が単調に進むというトレンドはみられない」とされてます。完全に温暖化を否定しています。次の「地球は温暖化しているのだろうか」でも同様。彼は温暖化"対策"否定論者であり、当初は温暖化そのものの否定も試みたようですが、その点については失敗したといわざるをえないでしょう。

温暖化対策の経済的効果が疑問である点は池田氏に同意します。私のコメントは池田氏を叩きたいわけではなく、科学的事実をねじ曲げた「温暖化はなかった論」への批判です。
 
 
 
ちゃんと読んでくださいね (bobby)
2008-07-12 11:54:35
>Keelingのabstractにも「地球温暖化が相殺される」とはどこにも書かれていません...ちゃんとソースを辿ることを学んで下さい。

イチ科学者さん、Keelingのページの最後のところに、offset the projected anthropogenic warmingと書いてあります。

>「排出権取引に反対する」では「1970年代までは寒冷化していたことが知られており、温暖化が単調に進むというトレンドはみられない」

あくまで、IPCCレポート及び、その他の人為的温暖化論者への反論と思われます。池田氏は自分でデータをとって論文を書いている環境学者ではなくて評論家です。これまでの人為的温暖化反論記事は基本的に、他の科学者や機関が示す単調な人為的温暖化論への反証データを示しているにすぎません。

池田氏の文章は時に断言的である為に、イチ科学者さんは誤解しておられるのだと思います。
 
 
 
一時的な相殺にすぎない (イチ科学者)
2008-07-12 20:38:20
いちいち細かいところまで指摘しないと理解いただけないようで残念です。

・池田氏は上記記事で、WMOなどが地球の平均気温の低下を一時的な現象だとしたことにたいして、「しかし…(中略)…これは太陽活動の低下による20年周期の寒冷化の始まりだ。権威ある学術誌"にも"、地球温暖化が海流の影響で「相殺」されると予測する論文が出始めている」としている。一時的な地球温暖化の減少ではなく、寒冷化の始まりの例として2つの論文をあげている("にも"のdouble quotationは当方が追記)
・ところがKeelingの論文には「temorary offset」とある。すなわち「一時的に温暖化を相殺」しているにすぎない(文脈から10〜20年間程度の間)。池田氏はなぜtemporaryという重要な単語を飛ばしたか?
・よって温暖化が終わって寒冷化の始まることを議論した論文として、Keelingの論文を池田氏が紹介したのは誤読。
・くどいようですが、温暖化も寒冷化もその定義から、数十年スケールの現象です。

>単調な人為的温暖化論への反証データを示しているにすぎません。

その紹介の仕方が誤りだと言っているのですが?
これこそが池田氏に指摘したいことです。もう十分伝えましたし、貴殿との議論は無駄かとおもいます。
 
 
 
仰るとおり (bobby)
2008-07-14 14:37:59
仰る通り、イチ科学者さんの思い込みを私の文章力で正すのは難しいようです。
 
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