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ピーナツバター宣言

米ヤフーの株価が急落している。年初から40%も下がって、時価総額でグーグルの1/4まで落ち込み、社内では危機感が広がっている。それを示すのが、WSJが「ピーナツバター宣言」としてすっぱ抜いた内部文書だ:
当社の戦略は、オンラインの世界で進化し続ける無数の機会にべったりとピーナツバターを塗りたくるようなものだと聞いたことがある。その結果、事業のすべてにわたって薄く広く投資し、どこにも特別な焦点がなくなるのだ。
これを書いたのは、上級副社長のBrad Garlinghouse。彼はヤフーの欠陥として、次の3点をあげている:
  • 焦点のはっきりし一貫した企業理念の欠如
  • 信賞必罰と説明責任の欠如
  • 意思決定の遅れ
まぁ大企業病の症状としては当たり前で、その処方箋にも意外性はないが、幹部がそれを自覚しているところが救われる。日本では、885社も連結子会社を抱え、550億円も赤字を出して株価がボロボロになっても、社長がまだ「シナジーの創出」を訴えている会社があるのだから恐れ入る。ちなみに、この会社の従業員数は連結でグーグルの40倍だが、時価総額は1/8である。日本のどこに「市場原理主義」や「株主至上主義」があるのか、見せてほしいものだ。

追記:TechCrunch日本語版に、この宣言の和訳が出ている。これは派閥抗争にからんでいるようだ。
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コメント
 
 
 
ステークホルダー (スポンタ)
2006-11-22 06:20:36
社長というのは、会社のステークホルダーなので、表立った言論は制約されるということだと思います。

私はこれから、梅田持夫さんが、産経新聞に書かれた「正論」の批判を自分のブログに上げようとおもっていますが、エバンジェリストの彼は、エバンジェリックな論理しか訴えることができないのだから、それが正論にはなりえない。との主旨です。

ほとんどの言論者が何物かのステークホルダーであることを意識することが、本当の意味でのメディアリテラシーだと思っております。



本ブログのコメント欄での池田先生のように、コメント者の意見に、ときとして納得して修正する。そのような言論人は稀有なんです。
(その理由は、ほとんどのブログ者は、コメント者たちに太刀打ちできる知性を持っていない…。)

勿論、ここのコメント者である私は、すでに池田先生を私淑するというステークホルダーですので、私の意見もその分を差し引く必要はあるのかもしまれせんが…。(^^;)

ありがとうございました。
 
 
 
日本の電機メーカー (田中大介)
2006-11-22 12:58:58
日立にしろ、三洋電機にしろ、NECにしろ、自社の得意分野に集中して、不採算部門をお互いに売却しあって再構築すれば、松下くらいの利益は簡単に出ると思うのですが・・・

たぶん色々なしがらみがあって難しいのだと思いますが、それをやるのがプロフェッショナル・マネージャーの仕事のはずなのですがねえ。

やはり日本の大企業には、本当の意味でのプロの経営者がいないということなのでしょうか。年間売上9兆円で毎年トントン収支ってほとんどギャグだと思うのですが。
 
 
 
Unknown (k.)
2006-11-23 02:29:21
当たり前の事を信念もって行うのが難しいと理解したうえで、、、、私もこのメモをWSJで読みましたが、まるでMBAの教科書からコピペした内容に正直特に感銘は受けませんでした。

しかし、指摘されている内容と問題点は実際問題その通りなんでしょうね。ヤフーはここからどうやって回復するのでしょうか。正攻法しかないのでしょうかね。
 
 
 
余談以下 (アンノウン)
2006-11-24 15:00:15
すいません、レベルの低いコメントです。アメリカ人にとってのピーナッツバターって、日本人の感覚と少し違うのでは、と思ったものでツイ。

僕の知り合いのハナシで、その友人のアメリカ娘。はパンの上にまずピーナッツバターを塗り、その上にイチゴジャムとかをトッピングしていくのだとか。実際に食べて見るとリッチな感じがして(最初のうちは)ケッコウ美味いらしい。更に、パン以外の例えばグリルチキンあたりとかにもピーナッツバターを塗って、さらに甘めのソースをかける。で、それがエスカレートすると何を食べても味がピーナッツバター風味になってしまい、本来の素材の味が分からなくなってしまうのだとか。

ちなみに案の定というか、そのアメリカ娘はぶくぶく太ってるというのがオチ(?)です。
 
 
 
日本的? (DD)
2006-11-25 09:48:58
株式会社だけどそこそこの利益で日本の社会を支えているというのが、日本の大会社のコンセプトのような気がします。 従業員もそれなりの生活が出来て、まわりを蹴散らしている訳ではない。 日本の大会社が利益追求に本気を出したらどうなるでしょう。 利益率15%とかを絶対目標に置いたら、就業構造は変わり(それはアメリカンスタンダード?)、従業員やまわりの会社も苦しみ、殺伐とした社会になってしまうのではないでしょうか。 「市場原理主義」「株主至上主義」というのは結局「金が全て」の考え方でしょうか。 なにが人間の幸せなのでしょう。
 
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