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プライバシー幻想ふたたび
2008-08-12
/
Law/Politics
かつての櫻井よしこ女史のように「ストリートビューは国民を裸にするものだ!」と叫ぶイナゴが大量発生しているようだ。同じ話を繰り返したくないが、今後も同様の騒ぎが起こりそうなので、基本的なことだけ:
まず海外まで紹介された
樋口理氏
の文化論はナンセンスである。私的な空間についての自衛意識は、欧米人のほうがずっと強い。日本の少年がハロウィーンで庭に入り込んで射殺された事件を覚えている人も多いだろう。「他人に自宅を撮られるのは気持ち悪い」というのは東洋も西洋もなく、現に欧米で訴訟が起こっている。
「地図データとリンクされるのがプライバシー侵害だ」という批判も、以前の騒動のとき、地図データベースについて出てきた話だ。おかげで田園調布などの住宅地図は、空白だらけで使い物にならない(個人情報保護法で世帯主の氏名は個人情報に含まれるので、これは助からない)。ストリートビューもopt outにしているようなので、穴だらけで使い物にならなくなるおそれが強い。
根本的な点は、
プライバシーは法的に保護さるべき人権ではない
、ということだ。これは普遍的な権利ではなく、1890年に
Warren-Brendeis
の論文で「有名人が私生活を撮影されない権利」として提唱された特殊な概念にすぎない。プライバシーを人権とするかどうかについては、1980年代に論争があったが、これは表現の自由を侵害する権利なので実定法で保護するのは好ましくない、というのが世界の通説だ。日本の法律も「プライバシー」という言葉は避けている。
ところが日本人は、もともとプライバシーという概念を知らない(訳語さえない)ので、逆にそれを絶対視するのが「進歩的」だと思い込む傾向が強い。日弁連は、2002年の人権擁護大会で
「自己情報主権」
なるものを宣言した。これを主張する藤原宏高弁護士に「ではあなたが私を批判した文章から私が『自己情報』を削除しろと要求したら、あなたは従うのか」と討論会で質問したら、彼は絶句してしまった。
このように短絡的な感情論で新しい技術を拒む
Luddite
が、インターネットを殺すのだ。これ以上、同じ話はしたくないので、厳密な議論は
論文
を読んでください。きちんと勉強したい人は、Posnerの
"The Economics of Justice"
をおすすめする。
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「ストリートビュ...
すべての経済はバ...
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コメント
技術進化で
(
comap
)
2008-08-12 10:46:20
しかし、さすがに自分が何か道端で見られたくないことやっちゃったのがバレバレの可能性というのは厳しいかもですね。
この件は技術で通過できるんじゃないでしょうか?
同じ場所の異なる複数のデータを自動解析して人物が一切存在しない映像に合成する技術、とか。グーグルならこのぐらい出来る気がしますが(笑
いつものイナゴです
(
田中健
)
2008-08-12 11:25:04
今回は全面的に賛成です
何でもかんでも”プライバシー”で一括りにして
とにかく保護しとけば問題無いだろうという
やはり日本人的な事無かれ主義を象徴していますね
そんなに個人情報を露呈したくないのなら
まずは自宅の情報が外から見えないようにして、
ゼンリン等から普通に販売されている個人宅まで詳細に記入されている地図とかを告発するべきでしょう(笑
そもそもグーグルアースが登場した時点で騒がなかったのもアレですね
カセットテープに録音するのはOKでCDRにコピーするのはNGみたいな感情論で騒いでいるだけな気がします
水道やガスの検針で毎月他人が敷地内に侵入している事すら知らないような人がここぞとばかりに騒いでいるのでしょうね
日本人特殊論
(
Ken
)
2008-08-12 12:38:12
「日本は特殊なんだ」というありがちな勘違いですね。(なんとなくマクロ的に変わった「特徴」は沢山あると思いますが、これだって)。
自分の陣地を侵されたくないのは一緒ですが、ひとつ特徴があるとしたら日本の「パブリックなところでさらし者になることに対するとても強い恐怖感」じゃないでしょうか? 程度の問題なので、アメリカ人がこれに対して全く嫌なわけではないけど「強い個人」に拠り所が求めることが多い彼らはこれに対する耐性はもう少しあるかなと。
新技術が導入される時によくある反応
(
satahiro1
)
2008-08-12 13:00:43
今回の議論を読んでいて二つのことを思い出した。
明治維新の頃、欧米列強との交流と共に新しい技術が流入してきた。その中の一つである"写真"が入ってきた時に日本人は「魂を抜かれる」と写真撮影を嫌がったそうだ。
またその数十年後、大阪府内で高野山に参拝するために敷設された鉄道が、「飼っている豚が驚く(子供を生まなくなる)。」と言う理由で路線変更を余儀なくされたとのこと。
写真撮影の件は当時の日本人だけでなく、現代においても他地域と途絶した地域("未開"の地)に新技術が入る時に大方の人間が示す反応らしい。
また、家畜(既得権)を優先するが故に進歩的な技術を忌避することもままあるようだ(この地域は鉄道が通った地域よりさびれ、府内では珍しく他市と合併した)。
このように新しいものに対する、嫌忌の念や漠然とした恐れは人間の本質的なものなのであろう。
では、私たちは短絡的な感情論で新しい技術を拒むという傾向をどうすれば克服できるのだろうか?
それとも本質的なもの、本能的なものとしてあきらめなければならないものなのだろうか?
Unknown
(
magnu
)
2008-08-12 14:12:46
ストリートビューの進んだアメリカの映像を見ても、日本の住宅は敷地面積が比較的狭いため、道路から見られる風景には大きな違いがあります。そのため公道からの風景だけでなく、家の内部まで映りかねない。
とは言ってもストリートビューを全否定する根拠にはなりえないですが、Googleの担当者の無神経な発言は火に油を注ぐようなものです。アンテカでも紹介されたように、日本の安心は(山岸俊男氏の言う)信用社会によって担保されたものなので、表札はそもそもネットに公開されることなど前提としていない。新しい技術はその普及の初期に反発が大きいですから、まずは都市部の幹線道路に限定したほうが良かったかもしれませんね。
樋口氏の意見が参考になるのは、ストリートビューが関連した、マスコミの注目を集める事件が起こってしまうと、今の政府下においてはまず間違いなく規制強化されるということです。
誤解のないように
(
池田信夫
)
2008-08-12 15:13:48
私は「プライバシー権」を法的に認めるべきではないといっているだけで、山形浩生が難癖つけたように「プライバシーを否定」しているわけではありません。山形が「私は早漏である」というプライベートな事実を隠すのは自由です。しかし、それを公開のメーリングリストで書いたら、どこに転載されても、他人の言論を統制する「自己情報コントロール権」なんかないのです。
もちろん私人間の交渉として「私の自宅をストリートビューに出すのはやめてくれ」とグーグルに申し入れるのは、その人の自由です。ただしグーグルがそれに従う法的義務はない。私にとっては、これによってサンフランシスコやニューヨークの風景も見えるし、都心のビルをたずねるときも位置関係がわかって便利で、メリットは大きい。そういうプラスマイナス両面を考え、バランスのとれた評価をすべきです。
ショック療法は良くない
(
Yu
)
2008-08-12 16:43:12
初めてのコメントになります。よろしくお願いします。
技術の進歩は止まらないのでストリートビューが無くなる方向には行かないでしょう。問題は、ストリートビューによって発生する新たな問題にどう対処するかです。
今までも公になっていたといっても、それを見る可能性のある母数は非常に小さく、また地理的な手間もあり、それが意識されない防波堤になっていました。しかし、それが世界中の人に、手軽に見られるようになってしまった。
個人的には、環境が「いきなり」変わってしまったのが問題だと思います。そういう環境に向けて構築していたものではありませんので。
ショック療法は良くありません。少しずつ、各自が対応する時間を残しつつ移行していくことが重要だと思います。
悪趣味な人が大義名分掲げているのがイヤ。
(
かわさきたもつ
)
2008-08-12 19:49:02
今回のgoogleのサービスは、いつもの様な「粛々と大量のデータを入手し、処理してそして公開」という感じがしません。
「人ごみで写真を撮ったら、鼻をほじっている瞬間がカメラ目線で写ってしまった」、などという「偶然」ではない、明らかに「シャッターチャンス」を狙った写真があり過ぎだと思います。
風俗店からでてきた直後の人とか、アベックが睦みあっている所とか、「お前、その写真撮れるまでねばっただろう」、といいたくなるような確信犯的な写真が多数撮影・公開されている点が不快です。「人間ドラマ」はgoogleが取り扱うものではないだろう、と。
「これは風景/私生活」とか「これは合法/違法」とか以前に、「ああ、この会社は、大義名分の裏側で悪趣味なことをする人の集まりなのだなぁ」と感じました。
「プライバシー」「個人情報」という観点からは、氏の言う通りだという気もしますが、それは「地図情報の拡張」という、本来の機能についてのみ、言える事だと思います。
Unknown
(
小倉秀夫
)
2008-08-12 21:48:51
人間の身体に関する情報のうち通常秘匿されているものと,家の表札とを同列に扱うのはさすがに無理があります。
表札
(
池田信夫
)
2008-08-13 00:03:30
ストリートビューは、表札や車のナンバーはつぶしてます。「個人情報」だから。これは最近のテレビの映像も同じです。こういうのがエスカレートすると、そのうちテレビの街頭シーンの通行人の顔は全部モザイクになるでしょう。
人物映像自動削除機能(ヨロ
(
comap
)
2008-08-13 00:30:13
しかしこれ、やはりモロ個人が判る人物映像はきわどい気がしますね。常に監視されてるかの気分かと。小倉先生の言うように家が写るのとはちょっと水準違いますよね。
完全に同じ位置の映像を3回ぐらい撮って合成すれば
人物像は消せますよね? どうせ映像は継続的に更新するわけですよね? 多少つぎはぎに見えても、全体印象はそれほど崩れないと思うし、自動化が絶対不可能な技術じゃないように思うんですがね? まぁ人力で消す方が早いかも、ですが。
ストリートビューが禁止されるような国に住みたいですか?
(
江戸川アダモ
)
2008-08-13 00:34:18
デメリットが全く無い新技術というのは存在しえず、ポイントはメリットがデメリットを上回るかどうかです。ですから、「何となく気持ち悪い」「悪趣味だ」といったラディット的感情論で、メリットを無きものにできる権利など誰にもありません。
また、事前に誰からも文句が出ないように調整しながら徐々に、なんてやってたら半永久的にサービスは開始できないでしょうし、その間にライバルに出し抜かれてしまいます。そこで重要なのは、とりあえずスタートして問題があれば事後的に司法的に解決するというスタンスです。そうしたリスクやコストをかけてGoogleは成長してきました。逆に、それが不可能な社会ではイノベーションは生まれません。
その意味では、一応日本は法治国家だと認められたと言えるかもしれません。勿論、背景にはアメリカ発の超グローバル企業の威信(ヘタに禁止したら日本の国際的評価を下げかねない)が少なからずあろうかと思います。もし、日本の一企業が同じサービスを始めていたら、残念ながら潰されていたのではないでしょうか。いずれにせよ、今後の日本の司法や行政の動きが注目されます。
ぼかし
(
かえで
)
2008-08-13 01:05:06
一応書いておくと。
最初、ぼかしは入っていませんでした。
いろいろとあって、ぼかしが入るようになったのですが、まるで最初から考慮されていたかのように言うのは、少し事実と異なりませんか?
また、「不適切な画像、不快な画像のほか、個人が特定できるような画像があった場合は削除している。ユーザーからの報告にも対応する(Google)」とも言っていますが、ネット接続環境の無い人(公開されていることにすら気づけない人)も当然撮影対象になっていますし、申請がなければ放置でしょう。
それらの人は、どのように自分の被害に気づけばよいのでしょうか?
おそらく、これからも改善はされていくのでしょうが、現状はベータ版程度にしか見えませんし、とても企業の正規サービスとして公開できるレベルにはないような気がします。
(実際、訴訟リスクを抱えてしまいましたしね)
住所は個人情報における識別要素たりえませんか?
(
千葉征弘
)
2008-08-13 03:17:53
>世帯主の氏名は個人情報に含まれる
とのことですが、住所は個人情報における識別要素たりえませんでしょうか。
この件に関して総務省の中田響氏という方が論文をかいています。
「個人情報性の判断構造」
http://www.mediacom.keio.ac.jp/publication/pdf2007/kojin/nakata_kyou.pdf
是非ご覧になってみてください。
住所が個人識別要素だとすれば住所とその住所の建物の外観を結びつけたものは「個人情報」ではないでしょうか。
一応誤解無きように補足すると私はStreetView肯定派でありそれが「個人情報保護法」で規制されるべきではないと思っていますが、どうしても現行法だと形式的には本人のあらかじめの同意無き個人情報の第三者提供になってしまうのかなと。
http://d.hatena.ne.jp/nihen/20080808/1218166679
こちらに少し詳しくかてありますのでよろしければご覧ください。
Re: 住所は個人情報における識別要素たりえませんか?
(
池田信夫
)
2008-08-13 08:40:50
住所はもともと個人情報ですよ。しかし自宅の風景はそうではない。個人を「識別」できないからです(第2条)。もともと住所や氏名が個人情報だなどという規定がおかしいのです。これは櫻井女史など無知なLudditesが騒いだ「成果」です。
総務省の役人が何と書いているのか知らないけど、こんなバカな法律は、なくすべきです。少なくとも「抑制的に適用する」という方針が決まったのだから、行政がしゃしゃり出てこないことを祈りたいですね。
Re: 住所は個人情報における識別要素たりえませんか?
(
千葉征弘
)
2008-08-13 12:52:35
自宅の風景に個人識別性が無いのというのはよっぽどの有名建築でもないかぎり基本的にはそうだと思います。
(有名建築というのはたとえば塔の家とか。塔の家の写真を示し、ここに住んでいる人は○漏だなんてかいたらこれは個人情報になりそうですよね)
中田氏の論文でも示されていますが「情報」というのは「SはVである」といったものであると認識しています。故に「住所」や「氏名」がそれ単体で個人情報とは考えていません。「千葉征弘 池田信夫 福田康夫」という単なるリストは個人情報ではないのです。
今回の問題は、個人識別要素である「住所」とそれ関する記述要素である「建築物外観」が結び付けられ第三者提供されている事にあり、そしてそれが形式的に違反となってしまう恐れがある点にあると思います。
そして私は秘密性の無い個人情報は保護されるべきでは無いと考えており上記のような「住所」と「建築物外観」の組み合わせには当然秘密性は無いと思っております。同様のケースで秘密性が無いと考えられるのは、池田先生も述べられているように「公開されたメーリングリストに記述した内容」や、「公開されたWebに記述した内容」等があると思われます。
ただし、その秘密性が無かった内容に新たに秘密性のある「識別要素」や「記述要素」を付け加えるのは問題だと考えています(例えば上述した塔の家の話)。しかしこれも取材の結果というケースもあるでしょうし秘密性を定義するのはなかなか難しい問題だなぁとも思っています。
とりとめのない文章になってしまいましたが、現状の個人情報保護法に問題があるというのは同意なのですが、それはプライバシー兼を法的に保護すべきではないという意味としてではなく、大雑把に保護しすぎだからというのが私の意見です。
プライバシーでなく民事訴訟のネタになることについてグーグルはどれだけ責任をとるのでしょうか?
(
ひでき
)
2008-08-13 23:49:37
プライバシーをまもるためにストリートビューを規制しろとかさらさら言うつもりはありませんが、あらたな訴訟のネタをgoogleさまが広く提供したことは間違いありません。ストリートビューのサービスがなければ起こらなかった訴訟が起こり、敗訴した場合、Googleに対して損害賠償を求めることが頻発することが予想されます。じゃ、そうなる前に削除しますということなのでしょうが、私自身が一週間前にgoogleに削除依頼をかけましたが、受け付けましたというメッセージ以外なにも返答はありません。まだ、「検討中です」くらいの中間回答があってもよいと思っています。このような体制でgoogleは戦っていけるのか疑問です。
ちなみに、高木氏がいうようにこれで70cm塀が高くすることが当たり前になれば、日本の社会に兆円単位で塀の建て直し費用が発生するか、建築関連法規を見直す必要がでると私は思っています。
難しい事はおいときますが
(
通りすがり
)
2008-08-14 07:47:21
技術マンセーで個人の感情がおきざりになってる事に関して鈍感な人が多いんじゃないでしょうか?
プライバシーとか権利の話はおいておくとして、「技術革新には痛みが伴う、こういう事にヒステリックに反応するから、新しい技術が育たない」とか言う人は自分が犠牲になってみたらいいですよ。
そもそも、この「技術やコストを考えるとすごいのかもしれないけど、冷静になってみると、故郷を思い出してみたり、目印を人に案内したりするのにちょっと便利な程度だよね?」
程度のこの機能の為に犠牲になってるものって、僕は等価だとは思えないんですけど・・・。
後は(かえで)さんが言っている事と同じです。 インターネットで出回った情報は完全に消し去る事がほぼ無理な現状で救済がなさ過ぎです。
「被害に気づいてないなら被害者じゃ無い」とかgoogleは思ってるんですかね?
感情的な技術(表現)規制論は個人の“内側”にしか意味を持ちません
(
技術屋
)
2008-08-14 10:55:11
>通りすがり 氏
戦前〜戦後すぐまでは紙ベースの情報伝達すら全国規模のネットワークが十分に発達しておらず、大量殺人犯でもその地方でしか記録が残っていない、といった事例が数多く見られます。これにより見かけ上は安全で平和な(実際には凶悪犯罪が現在の数倍〜十数倍多発していた)時代であるかのような錯覚を生み、いわゆる「昔は良かった症候群」の原因となっています。
一方で杜撰な取材による報道被害もその地方のみで済んでいた可能性が高いことになります。
TVやVTRの普及時にも似たような現象が発生し、新技術を拒否した分野がどういった凋落を遂げたのか、歴史が証明しています。
情報伝達に関する社会的インフラの整備は常に功罪を伴いますが、人間が社会的動物である以上、情報伝達機能の向上はほとんど“常に”と称してよいほど、絶対多数の消費者にとって“功”となる道理です。
少なくとも私にとっては、沿道から見られる自宅の様子が晒される“程度”の被害とも思えない被害などより、脚を向けたことのない名所に思いを馳せたり仕事で赴く土地の様子を確認したりといった利便性、あるいは遠い昔に去った懐かしい土地の変わり様や変わらぬ様に胸を打たれたりといった感慨の方が、遥かに大きく有意義でした。
レスがあったので。
(
通りすがり
)
2008-08-15 01:31:58
技術屋さん>
僕の書き方に問題があったかも知れないですね。
僕は個人的には自宅の写真がStreet Virewで表示されても問題ないと思ってます。
電話帳にも家は載せてるし、精密地図みたいな住人名まで書いてあるような地図(選挙とかマーケティングとかに使われてるヤツですね。)にも自宅が載っているのは承知しています。
単に今まで安易に手に入らなかった情報が簡単に手に入るようになっただけで、情報の質が変質したとは思っていません。
で、今回僕の言いたかったのは、Street Viewに問題無いと思われる情報以外に移りこんでしまったモノの事をさしています。
ラブホとかキスシーンとかその辺ですね。
おそらくとられた本人達は気づいてないハズなので基本盗撮と同じじゃないのかなー?とか考えるワケです。
なので、その辺の不快感を置き去りにしてるのが気になったまでです。
また、この件の議論が堂々巡りになりがちな要素はまさに技術屋さんがあげてらっしゃいますね。
>少なくとも私にとっては、沿道から見られる自宅の様子が晒される“程度”の被害とも思えない被害などより、脚を向けたことのない名所に思いを馳せたり仕事で赴く土地の様子を確認したりといった利便性、あるいは遠い昔に去った懐かしい土地の変わり様や変わらぬ様に胸を打たれたりといった感慨の方が、遥かに大きく有意義でした。
要は「自分が我慢できるんだから、他人も我慢できるだろう?なんたって技術すごいし。」では、生理的に受け付けない人々の事は説得できないと思うのです。
まぁ、プライバシーがどうこうって言ってる人もそれなりになんだかなぁ?で「権利のインフレ化」と言うのはうまい表現だとは思います。
なので今回はその辺をうまくハンドリングできなかったGoogleの失策って事で引き下がった方がまっとうな気はしています。
ちなみに僕自身は、「自宅周辺が写ろうがどうでもいいけど、盗撮じみた人々の写真はナシ。」てな、トコロです。
そして、そこがクリア出来ないならこんなサービス別にいらないとも思っています。
昔住んでいた場所を見たりするのは、なかなか楽しいんですけね。
リスク・テイキング
(
安野
)
2008-08-16 00:58:14
さすがにストリートビューについて「著作権」や「プライバシー権」が成り立た
ないということが理解できない**は池田氏のブログでは生存できないですね。
ストリートビューがPVを集めていることは、とりもなおさず「需要がある」とい
うことであって、そこに効用が生じているということがマクロ経済的には言える
わけです。
あとは、「たまたま写ってしまった個人的画像」をどう考えるかであって、
これはプライバシー云々よりも企業がどれだけリスクを取れるかという問題
でしょう。
グーグルが訴訟リスクを抱えたからどーのこーのと言っている人がいますが
企業がリスクを引き受けることは賞賛されこそすれ、非難されることではあ
りません。
丁度、日本の企業がリスクを取らないことが最大のリスクである(=リスク
回避行動が日本経済の停滞をもたらしている)と「経済財政白書」が看過し
ていて、中西準子さんが(若干意味するところは違うものの)専門である環
境リスク学との関係で考察しています。
果敢にリスクを取ろうとする企業家が現れるとすぐ足を引っ張ろうとする人々
はその含意を熟考し、反省すべきでしょう。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak436_440.html#zakkan440
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この件は技術で通過できるんじゃないでしょうか?
同じ場所の異なる複数のデータを自動解析して人物が一切存在しない映像に合成する技術、とか。グーグルならこのぐらい出来る気がしますが(笑
何でもかんでも”プライバシー”で一括りにして
とにかく保護しとけば問題無いだろうという
やはり日本人的な事無かれ主義を象徴していますね
そんなに個人情報を露呈したくないのなら
まずは自宅の情報が外から見えないようにして、
ゼンリン等から普通に販売されている個人宅まで詳細に記入されている地図とかを告発するべきでしょう(笑
そもそもグーグルアースが登場した時点で騒がなかったのもアレですね
カセットテープに録音するのはOKでCDRにコピーするのはNGみたいな感情論で騒いでいるだけな気がします
水道やガスの検針で毎月他人が敷地内に侵入している事すら知らないような人がここぞとばかりに騒いでいるのでしょうね
自分の陣地を侵されたくないのは一緒ですが、ひとつ特徴があるとしたら日本の「パブリックなところでさらし者になることに対するとても強い恐怖感」じゃないでしょうか? 程度の問題なので、アメリカ人がこれに対して全く嫌なわけではないけど「強い個人」に拠り所が求めることが多い彼らはこれに対する耐性はもう少しあるかなと。
明治維新の頃、欧米列強との交流と共に新しい技術が流入してきた。その中の一つである"写真"が入ってきた時に日本人は「魂を抜かれる」と写真撮影を嫌がったそうだ。
またその数十年後、大阪府内で高野山に参拝するために敷設された鉄道が、「飼っている豚が驚く(子供を生まなくなる)。」と言う理由で路線変更を余儀なくされたとのこと。
写真撮影の件は当時の日本人だけでなく、現代においても他地域と途絶した地域("未開"の地)に新技術が入る時に大方の人間が示す反応らしい。
また、家畜(既得権)を優先するが故に進歩的な技術を忌避することもままあるようだ(この地域は鉄道が通った地域よりさびれ、府内では珍しく他市と合併した)。
このように新しいものに対する、嫌忌の念や漠然とした恐れは人間の本質的なものなのであろう。
では、私たちは短絡的な感情論で新しい技術を拒むという傾向をどうすれば克服できるのだろうか?
それとも本質的なもの、本能的なものとしてあきらめなければならないものなのだろうか?
とは言ってもストリートビューを全否定する根拠にはなりえないですが、Googleの担当者の無神経な発言は火に油を注ぐようなものです。アンテカでも紹介されたように、日本の安心は(山岸俊男氏の言う)信用社会によって担保されたものなので、表札はそもそもネットに公開されることなど前提としていない。新しい技術はその普及の初期に反発が大きいですから、まずは都市部の幹線道路に限定したほうが良かったかもしれませんね。
樋口氏の意見が参考になるのは、ストリートビューが関連した、マスコミの注目を集める事件が起こってしまうと、今の政府下においてはまず間違いなく規制強化されるということです。
もちろん私人間の交渉として「私の自宅をストリートビューに出すのはやめてくれ」とグーグルに申し入れるのは、その人の自由です。ただしグーグルがそれに従う法的義務はない。私にとっては、これによってサンフランシスコやニューヨークの風景も見えるし、都心のビルをたずねるときも位置関係がわかって便利で、メリットは大きい。そういうプラスマイナス両面を考え、バランスのとれた評価をすべきです。
技術の進歩は止まらないのでストリートビューが無くなる方向には行かないでしょう。問題は、ストリートビューによって発生する新たな問題にどう対処するかです。
今までも公になっていたといっても、それを見る可能性のある母数は非常に小さく、また地理的な手間もあり、それが意識されない防波堤になっていました。しかし、それが世界中の人に、手軽に見られるようになってしまった。
個人的には、環境が「いきなり」変わってしまったのが問題だと思います。そういう環境に向けて構築していたものではありませんので。
ショック療法は良くありません。少しずつ、各自が対応する時間を残しつつ移行していくことが重要だと思います。
「人ごみで写真を撮ったら、鼻をほじっている瞬間がカメラ目線で写ってしまった」、などという「偶然」ではない、明らかに「シャッターチャンス」を狙った写真があり過ぎだと思います。
風俗店からでてきた直後の人とか、アベックが睦みあっている所とか、「お前、その写真撮れるまでねばっただろう」、といいたくなるような確信犯的な写真が多数撮影・公開されている点が不快です。「人間ドラマ」はgoogleが取り扱うものではないだろう、と。
「これは風景/私生活」とか「これは合法/違法」とか以前に、「ああ、この会社は、大義名分の裏側で悪趣味なことをする人の集まりなのだなぁ」と感じました。
「プライバシー」「個人情報」という観点からは、氏の言う通りだという気もしますが、それは「地図情報の拡張」という、本来の機能についてのみ、言える事だと思います。
完全に同じ位置の映像を3回ぐらい撮って合成すれば
人物像は消せますよね? どうせ映像は継続的に更新するわけですよね? 多少つぎはぎに見えても、全体印象はそれほど崩れないと思うし、自動化が絶対不可能な技術じゃないように思うんですがね? まぁ人力で消す方が早いかも、ですが。
また、事前に誰からも文句が出ないように調整しながら徐々に、なんてやってたら半永久的にサービスは開始できないでしょうし、その間にライバルに出し抜かれてしまいます。そこで重要なのは、とりあえずスタートして問題があれば事後的に司法的に解決するというスタンスです。そうしたリスクやコストをかけてGoogleは成長してきました。逆に、それが不可能な社会ではイノベーションは生まれません。
その意味では、一応日本は法治国家だと認められたと言えるかもしれません。勿論、背景にはアメリカ発の超グローバル企業の威信(ヘタに禁止したら日本の国際的評価を下げかねない)が少なからずあろうかと思います。もし、日本の一企業が同じサービスを始めていたら、残念ながら潰されていたのではないでしょうか。いずれにせよ、今後の日本の司法や行政の動きが注目されます。
最初、ぼかしは入っていませんでした。
いろいろとあって、ぼかしが入るようになったのですが、まるで最初から考慮されていたかのように言うのは、少し事実と異なりませんか?
また、「不適切な画像、不快な画像のほか、個人が特定できるような画像があった場合は削除している。ユーザーからの報告にも対応する(Google)」とも言っていますが、ネット接続環境の無い人(公開されていることにすら気づけない人)も当然撮影対象になっていますし、申請がなければ放置でしょう。
それらの人は、どのように自分の被害に気づけばよいのでしょうか?
おそらく、これからも改善はされていくのでしょうが、現状はベータ版程度にしか見えませんし、とても企業の正規サービスとして公開できるレベルにはないような気がします。
(実際、訴訟リスクを抱えてしまいましたしね)
とのことですが、住所は個人情報における識別要素たりえませんでしょうか。
この件に関して総務省の中田響氏という方が論文をかいています。
「個人情報性の判断構造」http://www.mediacom.keio.ac.jp/publication/pdf2007/kojin/nakata_kyou.pdf
是非ご覧になってみてください。
住所が個人識別要素だとすれば住所とその住所の建物の外観を結びつけたものは「個人情報」ではないでしょうか。
一応誤解無きように補足すると私はStreetView肯定派でありそれが「個人情報保護法」で規制されるべきではないと思っていますが、どうしても現行法だと形式的には本人のあらかじめの同意無き個人情報の第三者提供になってしまうのかなと。
http://d.hatena.ne.jp/nihen/20080808/1218166679
こちらに少し詳しくかてありますのでよろしければご覧ください。
総務省の役人が何と書いているのか知らないけど、こんなバカな法律は、なくすべきです。少なくとも「抑制的に適用する」という方針が決まったのだから、行政がしゃしゃり出てこないことを祈りたいですね。
(有名建築というのはたとえば塔の家とか。塔の家の写真を示し、ここに住んでいる人は○漏だなんてかいたらこれは個人情報になりそうですよね)
中田氏の論文でも示されていますが「情報」というのは「SはVである」といったものであると認識しています。故に「住所」や「氏名」がそれ単体で個人情報とは考えていません。「千葉征弘 池田信夫 福田康夫」という単なるリストは個人情報ではないのです。
今回の問題は、個人識別要素である「住所」とそれ関する記述要素である「建築物外観」が結び付けられ第三者提供されている事にあり、そしてそれが形式的に違反となってしまう恐れがある点にあると思います。
そして私は秘密性の無い個人情報は保護されるべきでは無いと考えており上記のような「住所」と「建築物外観」の組み合わせには当然秘密性は無いと思っております。同様のケースで秘密性が無いと考えられるのは、池田先生も述べられているように「公開されたメーリングリストに記述した内容」や、「公開されたWebに記述した内容」等があると思われます。
ただし、その秘密性が無かった内容に新たに秘密性のある「識別要素」や「記述要素」を付け加えるのは問題だと考えています(例えば上述した塔の家の話)。しかしこれも取材の結果というケースもあるでしょうし秘密性を定義するのはなかなか難しい問題だなぁとも思っています。
とりとめのない文章になってしまいましたが、現状の個人情報保護法に問題があるというのは同意なのですが、それはプライバシー兼を法的に保護すべきではないという意味としてではなく、大雑把に保護しすぎだからというのが私の意見です。
ちなみに、高木氏がいうようにこれで70cm塀が高くすることが当たり前になれば、日本の社会に兆円単位で塀の建て直し費用が発生するか、建築関連法規を見直す必要がでると私は思っています。
プライバシーとか権利の話はおいておくとして、「技術革新には痛みが伴う、こういう事にヒステリックに反応するから、新しい技術が育たない」とか言う人は自分が犠牲になってみたらいいですよ。
そもそも、この「技術やコストを考えるとすごいのかもしれないけど、冷静になってみると、故郷を思い出してみたり、目印を人に案内したりするのにちょっと便利な程度だよね?」
程度のこの機能の為に犠牲になってるものって、僕は等価だとは思えないんですけど・・・。
後は(かえで)さんが言っている事と同じです。 インターネットで出回った情報は完全に消し去る事がほぼ無理な現状で救済がなさ過ぎです。
「被害に気づいてないなら被害者じゃ無い」とかgoogleは思ってるんですかね?
戦前〜戦後すぐまでは紙ベースの情報伝達すら全国規模のネットワークが十分に発達しておらず、大量殺人犯でもその地方でしか記録が残っていない、といった事例が数多く見られます。これにより見かけ上は安全で平和な(実際には凶悪犯罪が現在の数倍〜十数倍多発していた)時代であるかのような錯覚を生み、いわゆる「昔は良かった症候群」の原因となっています。
一方で杜撰な取材による報道被害もその地方のみで済んでいた可能性が高いことになります。
TVやVTRの普及時にも似たような現象が発生し、新技術を拒否した分野がどういった凋落を遂げたのか、歴史が証明しています。
情報伝達に関する社会的インフラの整備は常に功罪を伴いますが、人間が社会的動物である以上、情報伝達機能の向上はほとんど“常に”と称してよいほど、絶対多数の消費者にとって“功”となる道理です。
少なくとも私にとっては、沿道から見られる自宅の様子が晒される“程度”の被害とも思えない被害などより、脚を向けたことのない名所に思いを馳せたり仕事で赴く土地の様子を確認したりといった利便性、あるいは遠い昔に去った懐かしい土地の変わり様や変わらぬ様に胸を打たれたりといった感慨の方が、遥かに大きく有意義でした。
僕の書き方に問題があったかも知れないですね。
僕は個人的には自宅の写真がStreet Virewで表示されても問題ないと思ってます。
電話帳にも家は載せてるし、精密地図みたいな住人名まで書いてあるような地図(選挙とかマーケティングとかに使われてるヤツですね。)にも自宅が載っているのは承知しています。
単に今まで安易に手に入らなかった情報が簡単に手に入るようになっただけで、情報の質が変質したとは思っていません。
で、今回僕の言いたかったのは、Street Viewに問題無いと思われる情報以外に移りこんでしまったモノの事をさしています。
ラブホとかキスシーンとかその辺ですね。
おそらくとられた本人達は気づいてないハズなので基本盗撮と同じじゃないのかなー?とか考えるワケです。
なので、その辺の不快感を置き去りにしてるのが気になったまでです。
また、この件の議論が堂々巡りになりがちな要素はまさに技術屋さんがあげてらっしゃいますね。
>少なくとも私にとっては、沿道から見られる自宅の様子が晒される“程度”の被害とも思えない被害などより、脚を向けたことのない名所に思いを馳せたり仕事で赴く土地の様子を確認したりといった利便性、あるいは遠い昔に去った懐かしい土地の変わり様や変わらぬ様に胸を打たれたりといった感慨の方が、遥かに大きく有意義でした。
要は「自分が我慢できるんだから、他人も我慢できるだろう?なんたって技術すごいし。」では、生理的に受け付けない人々の事は説得できないと思うのです。
まぁ、プライバシーがどうこうって言ってる人もそれなりになんだかなぁ?で「権利のインフレ化」と言うのはうまい表現だとは思います。
なので今回はその辺をうまくハンドリングできなかったGoogleの失策って事で引き下がった方がまっとうな気はしています。
ちなみに僕自身は、「自宅周辺が写ろうがどうでもいいけど、盗撮じみた人々の写真はナシ。」てな、トコロです。
そして、そこがクリア出来ないならこんなサービス別にいらないとも思っています。
昔住んでいた場所を見たりするのは、なかなか楽しいんですけね。
ないということが理解できない**は池田氏のブログでは生存できないですね。
ストリートビューがPVを集めていることは、とりもなおさず「需要がある」とい
うことであって、そこに効用が生じているということがマクロ経済的には言える
わけです。
あとは、「たまたま写ってしまった個人的画像」をどう考えるかであって、
これはプライバシー云々よりも企業がどれだけリスクを取れるかという問題
でしょう。
グーグルが訴訟リスクを抱えたからどーのこーのと言っている人がいますが
企業がリスクを引き受けることは賞賛されこそすれ、非難されることではあ
りません。
丁度、日本の企業がリスクを取らないことが最大のリスクである(=リスク
回避行動が日本経済の停滞をもたらしている)と「経済財政白書」が看過し
ていて、中西準子さんが(若干意味するところは違うものの)専門である環
境リスク学との関係で考察しています。
果敢にリスクを取ろうとする企業家が現れるとすぐ足を引っ張ろうとする人々
はその含意を熟考し、反省すべきでしょう。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak436_440.html#zakkan440
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