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幕末史

幕末というと、司馬遼太郎の小説でおなじみの英雄の活躍する世界で、今さらという読者も多いだろう。本書はそこを一工夫して、「賊軍」の側から明治維新を見る。これは『靖国史観』と同じで、坂本龍馬はテロリストであり、新撰組はテロを防ぐ警察と同じ仕事をしただけだ。

本書の主人公は、勝海舟である。勝は無役の最下級武士の子として生まれた。内職で暮らしを立て、正月の餅にも不自由する家だったという。彼が出世したのは、蘭学の知識と語学力のおかげだった。黒船が来港し、世界情勢の知識のある者が必要になったためだ。当時は幕府の身分制度も崩壊し、家柄や年齢に関係なく能力のある者が重要な仕事をまかされるようになっていた。勝が陸軍総裁として江戸城の無血開城を行なったのは、45歳のときである。

当時、西郷隆盛の率いる官軍は1万余の軍勢で江戸城を包囲し、決戦になれば江戸150万人の市民を巻き込んだ市街戦になるところだった。幕府内の大勢は徹底抗戦だったが、徳川慶喜は降伏を決め、勝はこの方針に従って西郷と会談し、慶喜の身柄の安全以外の条件はほとんど譲歩して、戦争を回避した。軍事的にも経済的にも、幕府側に利がないことを知っていたからだ。戦争でもっとも困難なのは撤退戦であり、それを平和裡に遂行した勝は、類まれな戦略家といえよう。

日本の政治にも企業にも戦略がないという嘆きはよくきかれるが、明治維新のときには勝のような戦略家が官軍側にも賊軍側にも輩出した。それは清が阿片戦争に敗れて実質的に植民地化され、黒船がやってきて、内紛を続けていては日本も植民地にされるという危機感が共有されていたためだろう。こういうときには、勝のような「ノンキャリア」が閣僚級になって総指揮をとり、大胆な戦略をとれるわけだ。

今の日本に足りないのは、このままでは壊滅するという危機感だろう。バラマキを続けても国債が順調に消化されているうちは、危機感は出てこない。そのうち政府債務が激増して「国債バブル」が崩壊し、インフレが10%を超えるようになれば、40代の首相が出てきて思い切った撤退戦ができるかもしれない。官庁にも企業にも人材はいるので、「火事場の馬鹿力」を出せば明治維新のようなレジーム転換も不可能ではないと思うが、そのためには今の政財界の首脳陣にはすべて引退してもらうことが必要だろう。
コメント ( 30 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
英雄譚 (kikiextra)
2009-08-16 21:18:13
”市民を巻き込んだ市街戦”は果たして起こりえたか疑問に思う。少なくとも、国民国家的な国家観が江戸の住民に存在していたか疑問に思う。官軍の将として、合図に乗り込んだ板垣退助は、住民の抵抗が、皆無だったことに、その後の日本の将来を憂い、自由民権の道を歩んだ。無血開場に貢献した勝海舟に対する評価も、明治維新伝説を彩る英雄譚のひとつにしか過ぎないだろう。そうした、キープレイヤーを操る歴史の力動こそ、深化して分析されるべきだと、直感している。
 
 
 
ゆで蛙 (閑話ノート)
2009-08-16 22:13:40
環境変化に対応できないと、やがて滅びるのは歴史が証明しています。まさにこの国はゆで蛙状態でしょうか。とすれば平成の黒船が必要か・・・。
 
 
 
国債バブル (池田信夫)
2009-08-16 23:00:08
現在の政府債務が維持可能でないことは、専門家の一致した意見です。消費税を数%上げる程度では、とても追いつかない。これが南米とかロシアだったら、とっくに長期金利は10%を超えているところですが、日本では上がってきたとはいえ1.4%です。いいかえれば、国債の価格は常識的なリスクを織り込んだ価格よりかなり高いわけで、これが「国債バブル」といわれる所以です。

これは「まさか世界一まじめな日本政府がデフォルトすることはないだろう」という(国債の95%を保有している)日本国民の信頼感のおかげでしょうが、いくら日本政府がまじめでも、増税できないと償還できない。消費税を30%以上にする政治的なリーダーシップがあるかどうかを基準にすると、日本の「カントリー・リスク」はかなり高いといえるのではないでしょうか。
 
 
 
Unknown (pk-uzawanian)
2009-08-16 23:35:55
「貧民の帝都 」(文春新書) に江戸開城の頃の江戸の惨状が詳しく書かれています。
現在の東京周辺はスラムだと私は考えていますが、それがいつ頃からどのように形成されたか調べていたら、開城時の江戸の描写をした本にあたりました。
 
 
 
なるほど・・ (yamano09)
2009-08-17 00:12:35
「インフレが10%を超えるように」なったとき、自分を含む市井の人々の生活がどうなるか、少々不安を感じました。

ただ、よく考えると同様の事態に陥った国家は、日本と規模の違いこそあれ、20世紀終盤以後でも相当数あり、大抵はそれでも何とかなっている事実もありますね。

まして、良くも悪くも今の日本(人)であれば・・

そう考えたら、そうなったときでもなんとかなるさ、と割り切って日本に暮らし続ける動機が自分の中で芽生えました(笑)
 
 
 
消費税30% (sohhusiminjp)
2009-08-17 01:34:50
消費税30%にしたら、円から地下経済への逃避がおこって経済がさらにいびつでガタガタになるだけだと思いますが^^; 現実的に不可能でしょう。

 
 
 
外圧 (池田信夫)
2009-08-17 07:56:23
黒船を「外圧」の走りとみることもできます。90年代までは、構造協議などの日米交渉によって改革が提案されることがよくありました。その実態は、たとえば農水省の規制をつぶすために通産省がアメリカ側に情報をリークする、といった「日日交渉」でした。メディアもそれに利用され、利用されていることを承知の上で「黒船」の脅威をあおっていたわけです。規制を撤廃する側も、よその官庁にいわれて改革するのでは格好がつかないが、国益のためならしょうがない、という芝居を打っていた。

しかし最近はアメリカの関心は中国に移ってしまい、日本はもう外圧をかける価値もないと見放されているようです。おかげで、こういう芝居もできなくなり、ますます手詰まりになってきました。
 
 
 
家貧しくして・・なんかな〜 (kakusei3)
2009-08-17 10:26:45
>(消費税30%)現実的に不可能でしょう。

税率アップが不可能であれば、大インフレが起こるだけでしょう。年金生活者は大変ですよ。後期高齢者医療制度廃止などと年寄りを守るような格好をしてますが、ばら撒きの果ては、年寄りの資産没収で、国の危機を乗り越えると言う年寄り虐待の時期が来るのでしょうね。

そうなった時に初めて、甘い政治を断念する決心がついて、「友愛」などと言う「おためごかし」の言葉に騙されなくなるでしょう。

>幕府の身分制度も崩壊し、家柄や年齢に関係なく能力のある者が重要な仕事をまかされるようになっていた。

恐らく、正確には家柄・身分の高い連中で時代に適応できる策を提示できる者がいなかったから、家柄年齢に関連なく適材を取り上げたのだろうと思います。

なぜ、家柄・身分の高い連中が変化適合できなかったのかと言えば、過去の因習から離脱できなかったのでしょう。いわゆる行儀が良かった、良い子ばかりだったのです。(国家の品格などを墨守していると、こういう変化適合拒否症候群を量産します)幕末の活躍した人達を見ると、行儀のよさそうな人は桂小五郎を除いて誰もぃないのではないでしょうか。

大体が、テロリストかそれまがいの事をやらかしてきているから、試験秀才の昭和の軍人たちより、ずるいし戦略的に考えられ、また、勝機を見抜き捕まえることができたのでしょう。

大インフレになってやっと、危機感が生まれるのは仕方なしとして、明治の元勲らのような、乱暴者で、統率力があり、それなりに機略を働かせる頭脳があって、かつ胆力のある若者がいるのかどうかが心配です。まあ、これも家貧しくして孝子出ずで、しばらく苦難が続いたのちにやっと出てくるのかもしれませんね。

この国に留まるか、抜けるか悩む人が増えると思います。
 
 
 
舛添氏 (池田信夫)
2009-08-17 11:12:50
自民党が舛添厚労相を比例代表の東京選挙区の候補にしようとして、断られたようです。次の総裁候補としても期待されているようですが、これは自民党の「年功序列」からみると、かなり異例です。自民党も、初期には実力主義だったのが、政権に安住すると次第に当選回数による年功序列になってきました。危機になるとこういう序列が崩れるのは、いいことですね。

ただし舛添氏が「維新」の担い手になるかどうかは疑問です。これまでの閣僚としての彼の行動は、厚労省の振り付けに従って動いているだけで、年金問題について改革をしたわけでもないし、雇用問題については「製造業の派遣禁止」を口にしたこともあります。もとは政治学者として東大で教えていたのだから、自民党の中ではインテリの部類ですが、経済問題についての認識は心許ない。

彼とは昔、国際大学で同僚だったこともありますが、「コンピュータ2000年問題」では公文俊平の尻馬に乗って騒いだりして、スポットライトを浴びる仕事を好む傾向がありました。ナイフのコレクターで、自宅に行くと一つ一つ説明して、聞いていると恐くなってくるそうです。片山さつき氏と離婚したのも、こうした人格的な問題が原因といわれ、首相にするにはリスクが高いのではないでしょうか。
 
 
 
舛添さんはたんなるタレント議員ですよ ()
2009-08-17 14:48:33
幕末期の改革は、徳川幕府のほうが先行してましたね。ところがやり損ねた。改革をやり損ねた体制が崩壊した後、それに反対していた側が新しい体制をつくって改革を行ったのが明治維新でしょう。歴史のアイロニーですが、国民は民主党にそれを期待しているのかもしれません。

よく、小泉・竹中改革と言いますが、たいした改革ではないですよ、あんなものは。郵政民営化までやる必要はなかった。公社化して郵貯問題を解決したらただちに矛先を道路行政に向けるべきだったのです。それが終われば次は農政改革でしょう。困ったことに、安倍内閣は教育だのに矛先を向けてしまった。その時点で、自民党は改革主体ではなくなったのですね。

10年かけて再建するしかないと思う。民主党以上の改革主体にリニューアルしないと、解体やむなしという気がする。
 
 
 
国家の崩壊 (池田信夫)
2009-08-17 15:13:26
徳川幕府だけでなく、国家が崩壊する原因は、戦争を除くとたいてい財政破綻です。それも借金が増え、それを返済する徴税能力が衰えてにっちもさっちも行かなくなる・・・という似たような過程をたどる。

明治維新の場合は、廃藩置県によって債務を帳消しにし、徴税の権限を国家に集中することで危機を乗り切りましたが、いま起こっているのは、その国家の徴税能力に限界が見えているという深刻な問題です。今でもすでに潜在的な国民負担率は60%近いので、これ以上の増税は困難です。歳入が46兆円しかない一般会計で17兆円も歳出を増やす民主党の政策は、正気とは思えない。

たぶん最終的な解決策は、徴税システムを変えて「地域主権」にし、今までの債務をチャラにすることしかないでしょう。中央政府は今までの政府債務を返済する「清算会社」とし、行政サービスはすべて地方政府がやる、という「会社更生法」方式なら、道州制の必然性もあるのでは?
 
 
 
池田さん ()
2009-08-17 16:31:52
明治維新の場合、廃藩置県と地租改正がセットのように思いますね。江戸時代は、米も通貨でしたから。

小沢一郎は、おそらく来年の参院選が最後の仕上げだと思っているでしょう。よって衆院選後の閣僚には入らないと思います。鳩山政権は、最初の1年を応急措置期間にするのでは。高速道路の無料化はいいでしょうけど、来年の参院選を考えればあまり激しいことはしたくない。来年の参院選後の、残り三年をスクリーニングで使うでしょう。小沢が出てくるのはその後と私は見てます。
小沢は統治機構改革をやるでしょうね。徴税権を地方に譲渡するのであれば道州制です。しかし、イギリス型統治機構を目指すなら国と基礎自治体の二層構造にしてスリムにする方向になりますね。

私は、世界同時不況時代が20年続くという前提で、最初の10年は民主党、残り10年を自民党、というふうに考えることにしました。自民党の戦略はもはやそれしかないと考えます。10年でどこまでリニューアルできるかがポイントです。
 
 
 
Re: 家貧しくして・・なんかな〜 (zaizeno)
2009-08-17 16:46:56
>乱暴者で、統率力があり、それなりに機略を働かせる頭脳があって、かつ胆力のある若者

ふとホリエモンを思い出してしまいましたが・・・

>この国に留まるか、抜けるか悩む人が増えると思います。

ロイターのサイト(日本語)で話題になっていました。「日本人をやめたい人々」だそうです。

 
 
 
ご教示ください (無知)
2009-08-17 17:35:35
>たぶん最終的な解決策は…道州制の必然性もあるのでは?

すみません、池田先生独特のジョーク論でしょうけれど、まじめに考えて、もし本当にこうなった場合どうなるかということを少しご教示いただけると幸いです。

1.借金の返済には何を充当していくのでしょうか?
2.米ドルが相対的に現在の価値を国際的に保つとした時に、日本円の価値はどうなるのでしょうか?
 
 
 
無知さん ()
2009-08-17 18:55:11
米ドルのことは分かりませんが、国の借金返済でしたら分かります。池田さんに代わって私が言います。

国は借金を踏み倒します。方法がデフォルトになるのかハイパーインフレーションになるのかは分かりませんが、とにかく踏み倒します。それが困るならというなら外に向かって略奪することになるでしょう。しかし、それだと最悪の事態になりますから、踏み倒しが妥当です。

そもそも、国家と国民との間に商取引など存在するわけがないのです。それが分からない政治家を、私は「古い市場原理主義者」と言ってバカにしています。
 
 
 
猫さんへ (暇な人)
2009-08-17 19:31:13
幕府は基本改革など行っていませんよ。
幕府がしていたのは西南雄藩ですでに行われていたことの焼き増しです。
それに制度はそのままです。

たとえば軍は長州などは、武士から農民まで銃をもって歩兵をやっておりましたが、幕府は武士は銃などは持たないんですよ、あれは下っ端の武士以下の階層が持つものですから。
なので馬上から指示をだすだけだったそうです。
制度改革が全く行われなかったのが現実です。
中層以下の登用も珍しかったですし、足高制などでごまかして、制度をそのまま流用しています。
だめな人を切れなかったんですよ。
 
 
 
暇な人さん ()
2009-08-17 20:51:53
徳川幕府は懸命に財政改革をやってましたよ。貿易の利権をめぐって西南藩と争ってもいた。
「下っ端の武士以下の階層」って、何をバカのこと言ってるんですか。たしかロッシュという名前だったように思うけど、フランスの軍事顧問が旗本連中は兵士として使い物にならないと言ってたように思います。だから、あなたの言う、「下っ端の武士以下の階層」が兵士になるしかなかったのです。

本質的な問題は、各藩の借金を帳消しにできなかったという点にある。それがやれれば、薩長は孤立してたでしょう。結局、明治維新後に廃藩置県と地租改正をやることになってしまった。
改革を行わなければならない場面で、改革を成し得なかった主体は解体します。そして、新しい主体が改革を行う。しかし、それはかなり暴力的なものにもなるわけです。ペリー来航から西南戦争まで一瀉千里です。

小泉内閣の後が福田内閣であればと思うことがあります。順番を間違えるとこうなるという教訓として、歴史に残るでしょう。
 
 
 
預金封鎖 (kakusei3)
2009-08-17 20:53:27
池田先生のエントリーの「戦時経済の再来?」で戦争中のGDP200%の政府負債が急激に縮小しているところがありますね。それが、日本の経験したデフォルトです。

政府は、大インフレ(ハイパーインフレ)対策と称して、国民の保有する現金をすべて預金させ、預金引き出しは月500円として管理しました。タンス預金を防ぐために、それまでの円とデザインの異なる新しい円を発行して、旧円は猶予期間後は流通を禁じました。(新円切り替えと言われてます)

この効果は、インフレなのに銀行預金を引き出せないのだから、通貨価値がどんどん下がり、実質的な税金の支払いとなっています。また、現金以外の資産をすべて申告させて、資産に対して課税をして取りたてました。

大インフレで、国債の額面はそのままだから、簡単に償還できたと言う訳で、急激に債務が下がってます。

日本の過去の経験から言えることは、預金封鎖が象徴的な政府の行動だと言われて、そういう名前の本が出版されています。

「国家破綻研究ブログ」と言うのがあり、そこにある参考文献のURLを貼っておきます。
http://f47.aaa.livedoor.jp/~gijutsu/5.html

猫 さん

個人的なことを申し上げてすみませんが、政局のお話は、ご自身はよくお分かりなんでしょうが、それで国の債務はどうなるかなどの経済のことを語っていただかないと理解できないです。
 
 
 
kakusei3さん ()
2009-08-17 21:20:18
自民党は野党に転落します。こういうことは、民主党サイドの人に言いなさい!

>それで国の債務はどうなるかなどの経済のことを語っていただかないと理解できないです。

ひとつだけ言えば、阿呆内閣は民主党に政権を渡す前に国庫を空にしようとした。しかし、それを阻止した愛国官僚グループがいます。彼らが民主党とタッグを組むでしょう。
 
 
 
負けて、初めて因習脱却 (kakusei3)
2009-08-17 23:48:12
暇な人さんのご指摘の方が正しくないですか。

幕府が決定的に政権中心の信頼を失ったのは、長州征伐の失敗からで、幕府の兵力が張り子の虎であることが明白になった。

この後、慶喜がフランスに協力を頼んで兵制改革に着手してますよね。1866年のことですから、遅すぎます。小栗上野介が勘定奉行で腕を振ってますが、彼以外に門閥には人材がいなかったのではないでしょうか。

結局、長州征伐失敗という事実に直面しないと、人材登用などの組織の基本システムを変えられないのでしょう。軍事が基本機能である武士集団が、1つの藩も負かせなかったのですから、誰も言うことを聞かないですよ。

言わずもがなでしょうが、猫さんの一連のコメントを見て、自民党=徳川幕府かなと思いました。この国をこうしなくてはという話ではなく、政局の話が多いですよね。国より党なんだろうなと思いました。失礼しました。
 
 
 
財政危機 (shousiminjp)
2009-08-18 00:22:45
いや もちろん存在して、中曽根のときや小渕のときから今日の事態は想像されていたわけですが、実は国債の日銀引き受けをGDP*インフレ目標率を上限とする形でマイルドにやればほとんど円安にならない可能性だってある気がするんですよね。
問題は国際世論ですが、現在の日本の窮状を外からみていればたいがいのことは認めてもらえる気もします。

税収を増やすということでいえばまずは税率アップではなく控除系の全廃と国民総背番号制からはじめるしかないと思います。 この国では節税という名の脱税がおおすぎます。以前は直接税には限界があるとされ、消費税は例外のはずでしたが、結果的には消費税も益税の温床みたいになってます。 税理士なぞ全員失業させることを目標に税制はシンプル化すべきです。


 
 
 
無礼です! ()
2009-08-18 00:31:54
>国より党なんだろうなと思いました。

私は、この池田さんのブログを利用して、多くの人を自民党支持へ誘導したことは一度もないと自負しています。こんなにりっぱな、自民党サイドの人間が他にいるのかと言いたいくらいです!

私は、自民党を再建するつもりでいます。国を再建するために私がやれることはそれしかないわけで、それを「国より党」などと言われても困る。徳川幕府が再現しなかったからといって、自民党政権の再現もないなんて思ってません。ただし、10年後になると思っています。土台から作り直さなければどうにもならない状態になってしまってますから。
 
 
 
猫さま (shousiminjp)
2009-08-18 16:20:49
元コメントの主語は「自民党」であって猫さんではないのでは? と思いました。実のところ猫様にとってはそのほうが不快度が高いのかもしれませんが(苦笑)
 
 
 
shousiminjpさん ()
2009-08-18 18:11:10
世間では、小泉・竹中改革と言っているじゃないですか。私は、あんなものは改革という名に値しないと思っている。でも、自民党内には、かなりまともな改革プランがあったんですよ。しかし、実行できなかった。小泉さんは郵政民営化で突っ走るし、次の安倍さんはどうでもいいようなことにばかりエネルギーを注ぐしで、どうにもならない。中川秀直さんだとか小池百合子さんだとか、小泉チルドレンと呼ばれた新人たちも抵抗勢力だったように思います。福田内閣になってようやくと思ったのですが、参院が過半数割れしている状況では、たいしたことは何もやれなかったですね。
改革を行わなければならない場面で、改革を行うことができなかった政体は解体される、というのが幕末の教訓でしょう。ただし、私は西南戦争までが明治維新であったと考えます。よって、自民党の復活を諦めてはいません。

改革プランの中にSAやPAに倉庫の建設を許可して物流の拠点とするとの考えがあったんです。ところが、それをやるとトレーラがずっとSAやPA間だけを走るようになり、高速道路の利用料金がとれなくなるだとか言い出すのがいた。でも、小さな小売店や飲食店は自民党の支持基盤なわけですよ。シャッター商店街を救済するには、融資も必要ですが、小さな小売店や飲食店も大型ショッピングセンターやファミレスと同クラスの物流システムを利用できるようにしないといけない。何を言っていやがるんだと思いましたけど、高速道路の無料化にまで踏み込めないわけです。民主党がSAやPAに倉庫を建設することまで考えているようには思えないのですが、しばらくお手並みを拝見するしかないですよ。

日本の実質GDPが10年前と同じなのは分かってます。企業は新たな投資より借金減らしや自己資本率を高めることに関心を寄せている。よい投資先が見当たらないというのが経営者の言い分でしょう。必要なものは第三次産業革命であり、21世紀型コンビナートの建設です。これは、民主党には荷が重いと思うので、10年後の自民党が担えるようにしたいと考えます。
 
 
 
済みませんエントリー外で (kakusei3)
2009-08-18 21:32:36
ご存知だと思いますが、村上龍氏が主宰しているJMMと言うメルマガがあり、最新号は「小泉改革なかりせば、日本はどうなっていたか」だったと思いますが、少し前に、「今、小泉改革をどう評価すればいいのでしょうか」がありますから、一度ご覧になったら良いのではないでしょうか。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/economy/question_answer562.html

名の通ったエコノミストが10名、評価をしておられますが、あなたのような評価はないですね。

あなたが、高速道路のSA・PAに拘っておられた理由がわかりましたが、失礼を承知で申し上げれば、木を見て森を見ずではないでしょうか。物流は暗黒の大陸と言われて久しいですが、この40年でかない変わりました。いま問題は、ハードとしての物流ではなく、商流の方ではないですか。ここには、既得権益を持ち、眠り口銭で生きてる集団がいますよね。

そういうのが、魚だとか野菜だとかの値段を上げ、生産者に金が届かないようにしてます。サービス産業の生産性を落としている原因の一つです。

高速道路に倉庫を作るという時代は過ぎ去ろうとしているのではないでしょうか。一つは、低炭素化社会への対応問題、もう一つは労働生産性です。トラックでは、1人は10数トンしか運べない。しかし、列車やフェリーならその何十倍も運べます。しかも、低炭素化社会には優等生の高エネルギー効率なのです。そして、風力、太陽光、太陽熱、地熱などと結合が実に簡単です。また、船などは日本の立地に実に適している手段でしょう。

このエントリーで議論するつもりはございませんが、一言申し上げました。また、私に不勉強と申されましたが、(私は不勉強を自覚しております)私に言えるほどの勉強をなさっておられるのか強い疑念を持っております。

なお、民主党ができるのかどうかには興味はありません。政治がなすべきは、具体的なプロジェクトではなく、企業家が目指す方向が国富を増やすようなプラットフォームを設定することと、国富をうまく分配して国民が安楽に暮らせるような枠組みを作ることだと私は思っておりますので、そういうお話をお教えいただければ、幸いでございます。なお、付け加えれば、みじめなんだけれど、自民党支持者の1人です。
 
 
 
自民党の断末魔 (江戸川アダモ)
2009-08-18 21:51:18
「無礼です!」とはえらく尊大ないいかたですね。自分が国のために尽くしているとか思っているんですかね。「国より党」じゃないのなら自民党にこだわる必要は無いと思いますけど。

高速のPAがどうとか、マトモな改革プランとか新抵抗勢力とか、相変わらず要点が見えない演説を長々とされていますが、池田さんが立派だというならもうちょっと判りやすい文章を見習ったらどうでしょう。

猫氏を見ていると、今の自民党の末期症状を象徴しているようです。
 
 
 
無礼な自民党支持者と民主党支持者へ ()
2009-08-18 23:19:00
私は、池田さんのブログを自民党の党利党略で利用しようとしたことはないですし、尊大な態度をとったこともないです。しかし、国より党を大事にしているなどと言われたくない。自民党は、政権を失っても、野党としての役目を担いますよ。むしろ、政権与党でなければ政治をやる意味がないと思っているような連中こそ、国より党を大事にしていると言うべきでしょう。公明党などその典型です。1年後か2年後には、民主党の補完勢力になろうとするに決まっている。

経済学者やエコノミストが何を言おうが、小泉構造改革が「構造改革」と呼ぶにふさわしいものであったとは、私は思わない。郵政民営化なんかでエネルギーを消耗する必要はなかったのです。公社化した後、ただちに道路利権にメスを入れるべきであったと思う。
官僚主義がけしからんと言っている人たちにひとつ言っておきますが、国会から見た場合、官僚というのはそんなに強いものではありません。高速道路の話があったので言いますが、国会で、運転免許の更新を現在の3年と5年から5年と10年に延長すべきであると発言するだけで、警察官僚は右往左往します。あれも警察官僚の利権なんでしょうけどね。
政党にとって大切なことは、そういった国民の声をどこまで拾うかです。その意味で、55年体制期の自民党の間口は広かったと思います。それでも拾えない声を拾うのが野党の役目でもあった。どこかでそれが壊れてしまったと思う。

これからの自民党は、大きな声だけでなく、小さな声も聞ける耳を持たなければならない。10年はかかると思います。
 
 
 
財政危機 (shousiminjp) (へなちょこ技術者)
2009-08-19 00:43:22
>実は国債の日銀引き受けをGDP*インフレ目標率を上限とする形でマイルドにやればほとんど円安にならない可能性だってある気がするんですよね。
輸入(財)が増え続けるのに円安にならないということは、輸出産業の生産性が上昇し続けないといけないと思いますが、、少なくとも製造業(の生産性上昇)にはもう期待できそうにありませんね。。
日本は鉱物資源が少なく農業の生産性が低いので、交易条件が悪化して家計が痛んでしまえばコアコアCPIの低下も起きかねないのでは。。
ちょっとリスクの高そうな賭けですね。

>税理士なぞ全員失業させることを目標に税制はシンプル化すべきです。
コッチは大賛成です!
 
 
 
猫さんへ (暇な人)
2009-08-21 19:19:48
うーんと幕府は財政改革を達成できなかったんです。
西南雄藩と違ってね。
それどころか長州征伐で500万両もの金を使っており、これは全て商人からの御用金や借金でまかないました。また外国との賠償金が600万ドル、それを返す為に、フランスから借款で、
幕府が潰れた時には国の内外から莫大な借金しかなかったのです。だから潰れたわけです。
長州や肥前はそれぞれ100万両もの貯蓄をして、外国から一切金を借りなかったのと対照的です。
これは米から脱却できなかった幕府と、商品作物の独占で莫大な利益を上げていた西南雄藩との違いなんです。
これ以上は主題と異なるので・・・
 
 
 
暇な人さん ()
2009-08-21 20:51:50
ありがとうございます。私の不勉強ですね。

江戸時代は米が全国通貨だったと記憶してます。
それで、関西が銀貨中心、関東が金貨中心。
当時、フランスはまだ金銀本位制ですね。
徳川幕府はどんな「約束手形」を発行していたかおわかりですか?
できれば、教えていただけないでしょうか?
こんなことで池田さんのブログを利用してはならないのでしょうが、デフォルトかハイパーインフレかといった話題の参考になるような気がします。
日本の国債は円建て内債だから大丈夫と言う方もおられるようなのでw
 
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