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検察の「リーク」について

西松建設事件をめぐって、「検察のリークが政治的だ」という批判が民主党から出ているようだが、これは検察報道の実態を知らないのではないか。私もそういう仕事につきあったけど、検察も警察もそんな簡単にリークなんかしてくれないよ。捜査によって知りえた情報を漏らすことは守秘義務違反だから、よほど信頼関係を構築した記者が、自分で調べたネタをもってきて、夜回りで検事に「こういうことでいいですよね?」と当てて、それに検事が目で答える、といった微妙なものだ。最終的な責任は、あくまでも報道するメディアにある。

今回の事件で、朝日新聞が先行して贈収賄に近い話や鹿島の話が出ているのは、おそらく検察キャップのM氏がもともと情報をもっていたからだろう。業界では、彼が検察に持ち込んだという説もある。検察も人が足りないから、信頼できる記者は情報源として役に立つのだ。特に今回のように筋のわかりやすい話では、各社の取材と特捜の捜査はほとんど同じところをねらっているので、新聞に出てくる話はリークというより「コンファーム」といったほうがいい。

それを何の根拠もなく検察のリークだと一方的に断定して、検事総長を国会に呼ぶとか、政権をとったら規制するとほのめかしている鳩山幹事長は、無知を告白しているだけなく、法治国家の大原則を蹂躙していることを自覚すべきだ。

蛇足:今週の週刊朝日の「小沢が仕掛ける『自爆テロ辞任』」という記事の内容は、私の記事のパクリだと思うんだけど・・・
コメント ( 15 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
わざとでしょう (海運人)
2009-03-17 21:59:09
伝統的に朝日が検察取材に強い、あるいは検察は朝日を上手に使ってきたのは素人から見ても理解できますし、今回の件も検察が朝日とNHKを中心にリークしてきたのは間違いないでしょう。

ただ先生の仰るとおり、相当の情報量を取材で蓄積した上で各社が検察に情報を当てていると関係者から聞きました。だから、リークというより「検察のお墨付き」に近いのかもしれませんね。その上で「反権力」の立ち位置にいる朝日を使うのが、検察にとっては国民にその正義を印象付けるのに都合が良いのでしょう。

民主党には法曹出身の議員もいますし、鳩山氏もこの程度のことを知らないとは思えない。むしろ、知っていながら「大多数の国民は分からないだろう」と踏んだ上で発言しているんでしょう。こういう輩が党の頭にいる限り、自民党も民主党も所詮同じ穴のむじなに思えてなりません。
 
 
 
政権交代のために民主党がすべきこと (tanakac)
2009-03-18 11:03:03
小澤氏は元自民党幹事長です。かつて政権の中枢にいた人です。そして田中角栄や金丸信や竹下登など超大物政治家の薫陶を受けてきた人です。それなのになぜかメディアはこのことをほとんど取り上げてきませんでした。民主党は、国策捜査云々などと言う前に、マスコミの応援の追い風を良いことに、小澤氏の過去の総括をしてこなかったことを反省した方が良いと思います。


そして今は早急に長妻・岡田・野田・前原4人の若手で代表戦をやるべきです。そうしないと次の選挙で勝つことはできません。まずは政権交代。それは国民の多くが望んでいることなのです。
 
 
 
蛇足の蛇足 (じん)
2009-03-18 12:22:10
朝日の記事は「パクった」のか「かぶった」のか...ウェブの速報性に負けたのは事実ですね。
その記事の見出しで「ん?これって...」と思ってました。
 
 
 
朝日は二年前から取材していた (sakai)
2009-03-18 13:42:21
 だが自民党よりの建設業者からの片手落ち取材と言わざる得ない、国発注大型ダム計画は20年まえから
建設省で進められている、この手の工事はスーパーゼネコンで話し合えが行われている、東北は鹿島、北海道は大成などと言われています。献金は裏の思惑があるのです、国会質疑に絶大な影響力ある政治家に無言の期待(談合黙認)で党派関係なくばらまきます、小沢氏は元自民党で、地元では絶対的な支持基盤でした
が裏では建設業者は自民党よりです、建設有力関係者
は小沢一人いなくなれば、みんな自民党に来ると豪語してます。小沢事務所の秘書が西松と地元業者をよろしくと鹿島談合事務所に要請しても何ら事件にはなりません、秋田の件ですが当地は野呂田氏の地元で彼は
建設省の官僚です、18年前から地元業者は下請け
確保に動き回っていました。当時小沢氏支持建設業者は、秋田の有力建設業者(野呂田派)詣でをしていんですから。
「読売は秋田も関わりか」とありますが、小沢氏が談合に関わりはないと思います、新聞は真実を書いていない。巨悪は大手建設会社で、各地にダミーを作り
暗躍しています(下請け業者が談合ステージ作り)
 
 
 
ウォーターゲート事件の故事に学ぶ (ひろ"ゆ"き)
2009-03-18 19:59:36
今回の「検察のリークが政治的だ」と言う意見を考える上で、ウィキに興味深い記述がありました。

>(ウォーターゲート事件報道の端緒を作った当時連邦捜査局(FBI)副長官だったマーク・フェルト)は、「リークを行なった」わけではない。つまり、世間に対して、自ら何かを訴えたわけではない。また、何らかの具体的な(ウォーターゲート事件の)情報を自分でリークしたわけでもない。具体的に情報を世間に明かしたのは、ワシントン・ポストの二人の記者である。

>では、フェルトは何をしたかというと、情報をリークしたのではなく、情報を得る方法を二人に示唆したのだ。「ここに情報がある」というふうに直接的に情報を示すかわりに、「こういう情報を探せ」というふうに道筋をおおまかに示した。

>ただし、具体的に道筋を見つけるのは、あくまでも二人の記者の仕事だった。二人の記者は、必死に情報を探したことで、めざす情報を見つけた。その後、二人の記者が見つけたものに対して、フェルトは「それではまだ不足だ。もっと探せ」とか、「同じ種類の情報をもっと探せ。二重チェックせよ」とか、ボスの立場でいろいろと指導した。あるいは、「それでいい」と合格点を与えることもあった。

>つまり、フェルトは、どのような情報があるかを明らかに知っていたのだが、その情報を自分で教えることはしなかったのだ。その意味で「リーク」をしたわけではない。また、自分自身で直接的にリークをしたわけでもない。このことから、フェルトは、自分では肝心の情報を知っていたのに、その情報を自分でリークするわけには行かなかった、ということが窺える。


>西松建設事件をめぐって、「検察のリークが政治的だ」という批判が民主党から出ているようだが、これは検察報道の実態を知らないのではないか。
>何の根拠もなく検察のリークだと一方的に断定して、検事総長を国会に呼ぶとか、政権をとったら規制するとほのめかしている鳩山幹事長は、無知を告白しているだけなく、法治国家の大原則を蹂躙していることを自覚すべきだ。

鳩山由紀夫氏は「検察のリークが政治的だ」とナイーブな対応を取るのではなく、故事から学ばれたら如何でしょうか?
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-03-18 21:32:58
日経ビジネスオンラインの、郷原信郎による『ガダルカナル」化する特捜捜査』

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090315/189047/

という記事はどうお考えでしょうか?
 
 
 
もはや東京痴呆検察です ()
2009-03-18 22:30:22
一度だけ書き込みます。今回の逮捕劇、一応、官邸の了解か指示を得てやったことだと思いますよ。問題なのは、小沢さんが自爆する前に検察が自爆してしまった、ということです。
任意の事情聴取をパスしていきなり逮捕はないですよ。東京地検は、東京痴呆検察になってしまっている。外科手術を施して治療するしかない。参院で検事総長を証人喚問し、国勢調査権を発動して検察の内部にメスを入れ、膿を出したほうがいいでしょう。

こんなことを言うと、民主党を庇っているように思われるかもしれませんが、小沢さんが代表や総理の座に固執していないのは、以前から分かりきっていることです。誰かに代表の座を譲って、ご自分は院政をやりたがっている。岡田さんか菅さんが代表になれば、次の衆院選は自民党が大惨敗します。現在、小沢さんはどのタイミングで代表の座を譲るかを思案しているところでしょう。
党内の不協和音を抑える目的もあったのでしょうが、こんな簡単なこともわからないでGOサインを出した阿呆内閣に、自民党の他の議員はうんざりしてます。民主党政権という名の革命政権を阻止することは、もはや困難な状況になってしまいました。
 
 
 
Unknown (炎如)
2009-03-19 11:11:56
猫さんへ

>任意の事情聴取をパスしていきなり逮捕はないですよ。
事実誤認です。検察は任意の聴取を複数回行なっている事が報道で明らかになっています。調べもしないで妄想を書き連ねるのは止めた方がいいですよ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009030402000054.html
>大久保隆規容疑者(47)はここ数日、任意で特捜部の事情聴取を受けていた。
 
 
 
検察のマスコミ捜査 (追撃コラム)
2009-03-21 13:50:45
>検察も警察もそんな簡単にリークなんかしてくれないよ。
普通ならそうかもしれませんが、これは普通ではありません。
着手のタイミングからいっても国策捜査の批判を受けても当然のもので、検察もその批判をかわすためマスコミを利用するのは当然です。

この種の取材は、禅問答のようになるものですが、それでも取り調べたものしか知りえない情報が次々出てきて、記事になり、しかもそれを検察が黙認していること自体が問題です。検察はマスコミに裏と表で注意すべきですがそれもしていないところを見るとリークというよりマスコミ操作をしているといってもいいと思います。
「マスコミ操作」といっても直接的なものではなく、複雑な経緯の末、結果的にそうなっているということです。

事件自体は額も小さいし、みんながやっていることですのでなぜ小沢だけという疑念はあります。検察はこれに答えるべきです。法体系は違いますがアメリカではこのような場合検察官が会見しています。

国の体制が大きく変わるかもしれないそのときに、これだけ影響が大きい事件で、検察が批判を受けているのにだんまりを決め込んでいるのはどうかと思います。

民主党は国策捜査だと批判していますが、国策捜査という言葉を使うのはいただけません。当事者が当局を批判すると、どうしても罪を逃れるためではないかと思われます。自民党と検察がぐるになっている証拠はないのですから言葉は慎重に選ぶべきです。
この時期に検察が表に出てくるようでは後進国なみだ─といったほうがいいでしょう。

時効が迫っているからこの時点での強制捜査になったといわれていますが、国民はすべの事件を知っているわけではありません。他にもっと大きな事件があるかもしれません。検察がそれらを見逃していたとしても国民にはわかりません。どれをやってどれを見逃すかは検察に任されています。検察は裁判の場でさえ都合の悪い証拠は”紛失”することがよくあります。

検察は基本的に保守で自民党とは仲良しです。政権交代となると検察に都合の悪いことがいろいろ起こります。民主党は半分は元自民党ですが半分は労働組合や市民を背景にした革新勢力です。検察はこの革新が大嫌い。歴史的にもこういった勢力には弾圧を繰り返しています。


これに関連したことをいくつか追撃コラムに書いています。
 
 
 
炎如さん ()
2009-03-24 00:38:00
どうもありがとうございます。いきなり逮捕ではなかったのですね。だとしたら、検察は堂々と記者会見すればいいですよ。検事総長が参院で証人喚問されてもいいじゃないですか。

私の経験では、検事なんて、所詮事務屋さんです。テレビに映るときだけ、アルマーニのコートなんか着て、そうじゃないふりをしますけどねw
事務屋さんなのはしょうがない。むしろ、事務屋さんだからこそ、事務的なことをすべてしっかりやってから行動しないと、国策捜査の容疑をかけられてもしょうがない、そう思います。
参院は、国政調査権を発動して検察を家宅捜査したほうがいいでしょう。一度、そういう痛い目にあわせないと、東京地検は永遠に東京痴呆検察のまんま、という気がしますw

今回の逮捕劇、小沢さんに代表辞任の口実を与えただけです。小沢さん、選挙結果を予想しながら、いいタイミングで代表の座を管さんか岡田さんに渡すでしょう。私は、こんなものは官邸が主導した国策捜査に決まっているではないかと思っているのですが、だからこそ、相手が手持ちのカードを増やすようなことをしてどーする、官邸はアホかと、言いたくなります。
 
 
 
炎如さんへのお礼 ()
2009-03-24 02:53:26
郷原さんという人の言っていることなんですが、意外に正しいのでは?

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090323/189737/?bv

私は、検事総長の証人喚問と国政調査権を発動して検察内の捜査をすべきである、そう思います。とりあえず容疑は、「国策捜査」でいいでしょう。目的は検察を外科手術することですけど。
 
 
 
起訴 (池田信夫)
2009-03-24 08:03:58
秘書の起訴は、どうやら政治資金規正法だけになりそうですね。これだと郷原氏もいうように、なぜ逮捕までしたのかについての説明責任が検察にあると思います。どうも「別件」をねらってやったが期待はずれに終わった疑いが強い。

しかし形式的には、規正法だけで逮捕してはいけないというわけではない。特に今回の場合は、長野県知事の事件で自殺者が出たという事情もあったのではないかといわれています。また贈収賄で立件するハードルは非常に高いので、規正法できびしくやるのは、悪質な政治家を取り締まる手法としてはありうると思います。ただ、その場合もなぜ小沢氏なのかという説明は必要でしょうね。
 
 
 
Unknown (mikeexpo)
2009-03-24 21:12:24
)小沢代表が続投表明 西松献金事件、幹事長らと会談(URL欄ご参照)

小生ただのサラリーマンですが、先生のこちらのブログとアゴラは欠かさず拝見しております。

昨年の福田首相の退陣の引き金となった某大臣疑惑劇の一件で、ウエッブがついに新たな権力を持ったと思いを新たにしました。

今回の小沢氏の一件、個人的には先生のご提案の「自爆テロ」の敢行を期待しておりましたが、そのための時間稼ぎか↑のようなこととなったようです。

落ち着いてから(21:30から小沢氏会見のようですが)、先生のご見解をお聞かせいただければ幸いです。
 
 
 
困ったものです ()
2009-03-25 12:26:40
>秘書の起訴は、どうやら政治資金規正法だけになりそうですね

検察に説明責任はありますね。でも、不健康なナルシシズムに溺れている事務屋さんたちなので、法廷であきらかにすればよい、などと勝手に思い込んでいるでしょう。それでは国策捜査の疑惑を晴らすことなんてできないですよ。とはいえ、コモンセンスが欠落している連中なのでどうにもなりません。もはや説明を強制するしかないでしょう。国会の証人喚問は不可避であると考えます。また、国政調査権を発動して検察の実態を明らかにする必要もあると考えます。

池田先生のブログ、検事も見ているかもしれないので、一言だけ、言わさせてください。
約7割の国民が定額給付金に反対しました。諸外国では考えにくいことです。それくらいに、日本という国は、民度が高いのです。検察は、日本の民度の高さを畏怖すべきです。ここで説明責任をはたさなければ、国民は検察をバッシングするでしょう。私としては、検察などどうなってもかまいませんが、自民党にまで矛先が伸びるのは困る。迷惑なので、とりあえず検事総長に辞任してもらいたい。
 
 
 
リーク (誹謗中傷に興味がある「渋谷のりょう」)
2009-05-14 20:00:30
検察が情報を流すというのは、
手取り足取り指導するというようなイメージでしたけど、
ちょっと違うのかな。

目で答えるって確かに微妙ですね。
 
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