池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

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116 白髪鵜(シラガウ)

2013年01月11日 | Weblog
じっくり観察すればすばらしい部分を見つけることができるものである。黒一色と思える、カラス。双眼鏡でよくよく見ると濃い紫色に輝いて見えることがある。近年池田湖で増えている冬の湖面に群れるオオバンも黒一色ではない、濃い焦げ茶色と言ってもいいような色である。光の当たり具合で輝いて見えたり、潜って水面にポンと浮かんで水玉がきらきら輝く瞬間など、遠目には黒一色のように見える羽色も近くで見ると新たな色を見いだすことがある。

不忍池で足下を泳ぐカワウを見たとき黒色というより焦げ茶色と言った方が良いなと思ったことがあります。
カワウの魅力は目だ。目の色です。エメラルドグリーンと言えばぴったりするだろうか、昔、開高健さんの書いたもので、ライフルで撃たれて死にゆく動物の目の色が黒から緑色に変わってゆく様子を書いたものを読んだ記憶があるけれども、カワウの目の色を間近で見たときその鮮やかなグリーン色に気づいて私は、はっとしたものだが、私の拙い写真でもグリーンの目の色が確認できるでしょうか。カワウは、生きている目の色がグリーンなのです。

今回の写真で見ていただきたいのは、実は、目の色ではない。頭の白い羽毛であります。どうです立派な白髪でしょう。
私は、前にダイサギの足の色について書いたことがありますが、黒いダイサギの長い足(すね)がほんのわずかの間だけ赤い色に変わるのです。谷津干潟には、ダイサギがたくさんいますが、私は何年も通ってみていましたが、たった数回だけ見たことがあります。足が赤くなり、目の後ろがきれいなブルーになる時期があります。1週間くらいか、あるいは3日間くらいかもしれません。わずかの期間なので、目にするのはむずかしい。

よくカワウを観察している人の報告には、産卵して雛が孵化する1ヶ月くらいとありますからわずかな期間です。
野鳥の繁殖期は、初夏から夏にかけてというのが多いのです。植物の新緑が芽生えて、それを食する昆虫が増える季節に合わせて昆虫で、雛を育てる。そんな野鳥が多いのですが、カワウはもっと長い時期、ほとんど通年と言ってもいいのではないでないかと思えるくらい雛を育てています。もっともたくさん集まってコロニーと呼ばれる集団で子育てをしますから通年雛を育てているように見えます。これを撮したのは1月9日(水)でした。
年中観察している人の報告を見ると白髪頭は1ヶ月くらいと書いてあるので、池田湖の近くにもカワウのコロニーがあるのだろうとと考えられます。いったん餌を飲み込んで巣に持ち帰り、雛は頭を親の口の中に差し込んで餌をもらいますから、コロニーは池田湖からかなり離れたところにあるかもしれません。

池田湖は、今の時期、ワカサギが産卵時期を迎え、抱卵した群れがいるので、それがカワウの餌になっているのだろうと思われます。1日に1羽で400グラムくらい食べるそうです。池田湖では、職漁師と言われるような人がいないのでカワウが魚を食べても問題にすることはないが、各地でカワウの食害が問題になっています。池田湖のカワウは、数が少ないから問題ないのかもしれない。ワカサギは、池田湖の水が濁ってくるのに正比例して増えているようです。ワカサギの数が増えることが池田湖の富栄養化の指標であれば悲しいことです。

今日は、朝寒かった。それでも鹿児島です。8℃でした。




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