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考古学のたたり(続)

2017-06-24 21:19:14 | うんちく・小ネタ
2日続けてこのテーマで記事を書くとは思わなかった。朝食後いつものように新聞をチェックした後、MLBの田中・ダルビッシュの日本人投手対決を見ているとYさんが来られた。昨日「市はさっさと自分の仕事をやれ」と二人で意見を合わせた。そうしたら休日にも拘らず早速市の教育委員会の担当学芸員と一緒に来られた。

Yさんの凄い実行力に驚いた。多分Yさんはこの分野で市の職員を休日に駆り出すほどの影響力を持った人なのだろう。私にはどうでもいいことだが。用件そのものは直ぐに終わった。もし我が家の山林なら自由に発掘しても結構、終わったら原状回復してくれ、山林の境界確認は関係部署とやってくれと繰り返して終わった。

実は、それから後の話がやたら長かった。話題を変えようと話の腰を折る合いの手を入れると、Yさんは自由自在に次々と新しいテーマを語りだす。私は学芸員に市の博物館があれば是非展示物を見たい、どんなものが展示されているか知りたいと聞いた。そうするとYさんが引き取ってくどくどと解説するといった具合だ。

彼等の解説によるとこの地域は1万年前の縄文土器やもっと古い石器時代のものが出土したらしい。土器や石器などが出土した所はかなり広い地域にまたがっており、古代人口がかなり多かったようだ。興味深かったのは弥生時代の土器が標高150-200mの山中から発掘されているとう。

時代によって土器等を発掘する標高が上がったり下ったりするのだそうだ。弥生時代は何故か(理由を聞いたけど彼等は知らなかったようだ)山に居を移したらしく、今回もその延長でYさんのような民間人が見つけたのだという、我家の山林で。ところが石器時代の出土品は平地から出て来たという。

Yさんの自画自賛風の解説によると、ここ大洲市は次々と出土する土器・石器とか言い伝えから古代日本の文化の中心だったというどこかの有名な先生を引用した。ホンマカイナ。ここはどこにでもある田舎の城下町かと思っていたが、古代から続く歴史があるとは驚きだった。

それにしては沢山の遺跡を生かした街づくりが出来てないと持論の市政批判から財政難まで以前からの疑問をぶつけ話は延々と続いた。散々話の腰を折る合いの手を入れたが、Yさんと気が合った。私達は同じ人種かも知れない。昼前に二人の訪問者はわざわざ背丈もある雑草の山道を越えて隣の集落「都」に戻って行った。■

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