かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

皮肉なブーメラン

2017-09-16 10:53:14 | ニュース
今朝の日本経済新聞の記事「米朝、譲らぬ両首脳 トランプ氏「ICBMの完成阻止」」を見て、一見尤もらしいけど違和感を覚えた。記事は「核・ミサイルをめぐる対立の本質は米朝問題だ。譲らぬトップ2人が決着のシナリオを不透明にしている。」と指摘、北朝鮮と米国を同列に扱っていた。

なんぼ何でも、北朝鮮の無茶苦茶なロジックに対して対応に苦慮している米国を同じ扱いをしていいはずがないと思う。しかも、苦慮する原因が日韓を人質にされているからだというのに。これはメディアの二枚舌だ。それともこれが日経の体質?日本の一経済紙の記事に過ぎないが本音でこう思っている連中も多いと感じる。

実は最近同じようなロジックを見た。先月米国バージニア州シャーロットビルで起きた白人至上主義団と反対派の衝突に対して、トランプ大統領は問題の本質として人種差別を取り上げず双方の暴力的行為を非難して国中の反発を受けた。周りが慌てて取り繕ったが、トランプは考えを変えた様子はない。

白人至上主義のKKK、ネオナチ等とその反対活動を同列に扱う発言に国中が「おったまげ」、多くの有力経営者がトランプ政権と決別宣言した。会社トップがトランプ発言を認めればその会社が非難され、商品はボイコットされる恐れがあったからだ。白人はマーケットの半分しかない。ビジネス的判断が優先したように感じた。

トランプ大統領が白人至上主義と反対派を同列に扱ったら、その1か月後に今度は狂気の金正恩と同列に扱われた。皮肉な、しかし地球規模のブーメランだ。国際政治はルールよりエグイ国益と国益のぶつかり、トランプの米国国是破りより生々しい。もしかしたらディールで生きる彼には向いているかもしれない。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北朝鮮制裁決議はトランプ外... | トップ | 四国山脈越え台風が直撃 »

コメントを投稿

ニュース」カテゴリの最新記事