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トランプ vs ニクソン

2017-05-14 11:34:24 | ニュース
トランプ大統領のコミーFBI長官を解任を巡り、解任理由の説明が二転三転、就任直後に忠誠を要求し長官が拒否、大統領が捜査対象になってないと三回念押し、大統領は両者の会話を録音したと脅迫、代行長官が前長官を擁護する証言、といったニュースが雪崩を打って報じられ米国マスコミは大騒ぎしている。

私は録音云々が報じられた時、ウォーターゲート事件で弾劾されたニクソン元大統領のことを思い出した。ニクソンが執務室の会話を録音していたのは有名な話だ。米国メディアはFBI長官解任後にウォーターゲートを連想させる「ロシアゲート」とか「トランプゲート」と呼んでいる。大統領は記者会見を拒否するといつものパターンで脅かし、マスコミが反発する異例の展開になっている。

ウォーターゲート事件はワシントンポスト紙(WP)が執拗に事実を掘り起し大統領を追い込んでいった。その背景には政権の中枢部から内部告発する情報源があったからだ。情報源は当時ポルノ映画のエッチなシーンからからとって「ディープスロート」といわれた。ディープスロートは後年FBIのMフェルト副長官と判明し、WPの名物記者Bウッドワード氏が当時のいきさつを本にして詳細に報じた。

WPの報道は調査報道のさきがけといわれ、後日出版された「大統領の陰謀」やその続編「最後の日々」はベストセラーとなり映画化された。私が日本のマスコミを批判的に見る基準にしている二つの著作がある。Bウッドワードの淡々と事実を追求する調査報道と、ケネディ政権がベトナム戦争にのめりこんでいく姿を感情的に描いたハルバーシュタムの「ベスト・アンド・ブライテスト」である。

1980年頃にボストンに出張した時、休みの日に有名なハーバード大学のあるハーバード・スクエアに行った。そこでニクソン関係の古本を探して結構大きめの古本屋に入った。店員に聞くと「ニクソンものか、それは地下にあるはず」みたいなそっけない反応だった。既に弾劾されて数年たっていたのでニクソンはホット・イシューじゃなかったのだろうと当時思った。国を揺るがした大事件も時が経てばそんなものだ。

米国にはトランプ大統領が今年暮れまで大統領職にいる可能性を云々する記事があると聞いた。私は今回のニュースを聞いて年末に大統領でいられる可能性が100%ではなくなったと思う。大統領はFBIを敵に回し、又もディープスロートになる可能性が出て来た。FBIに愛国的かつアンチトランプがいるという。弾劾に値する決定的な証拠がメディアに用心深くリークされると、まさかの事態が起こるかも知れない。■
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