かぶれの世界(新)

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高齢化社会の最前線で

2012-09-21 23:22:01 | 日記・エッセイ・コラム

高齢者が3000万人を越えたと総務省が敬老の日にあわせて発表した。団塊世代の1年目が65歳に達し、65歳以上が一挙に前年比102万人増え、高齢者比率は24.1%となったという。私もその一人だ。団塊世代が凄い勢いで65歳を通り過ぎていく。100歳以上も5万人を越えたそうだ。

翌日は敬老の日で、母を見舞いに行った。ついに私も高齢者が後期高齢者を見舞いに行くパターンに嵌まった。母はこのところの体調の良さを維持していた。前の週に買い物に行き何本かズボンを買ったとご機嫌だった。母が使い残していた庭や畑に撒く除草剤の使い方について私の疑問に答えてくれた。一時は認知症が進んだのではと心配したが、今は寧ろ頼りになる。

夕方食後いつもの川沿い道を散歩中に、懇意にしている近所のアマチア・カメラマンに会った。彼が見たことのある感じの良い中年女性となにやら話していた。聞くと珍しい放射夕焼けの写真を見ていた。周りの景色よりただ視野狭くガツガツ歩くだけで気がつかなかったが、いつの間にか秋の美しい夕焼け空になっていた。

正直言うと、何度か擦違って感じ良いと思っていたその女性が気になっていた。彼と別れた後歩く方向を変えて、彼女と話をしながら散歩を続けた。今の私はすぐに昔からの知り合いみたいになれる人畜無害の老人だ。聞くと彼女は38年生まれで50歳になったばかりと聞いて驚いた。アラフォー位だろうと思っていたからだ。随分と若く見えた。

ある時幼稚園に通う子供の奥さんを若いと感じるようになり、それがドンドン進んでいき小生から大生の母親でも若いと感じるようになった。いまや50歳の女性でも若い女性と見てしまう自分に気がついた。いつの間にか幅広い年齢の女性が気になるジーサンになった。若いときより選択の幅が格段に広まったという訳だ。

敬老の日には東京に住む家族の誰一人として何とも言ってこなかった。2、3日経ってから気がついた。それが彼らの思いやりだったと思う。■

コメント
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