本日の東京新聞一面トップはでかでかと「浜岡全面停止を受諾」となっています。
また同紙の「こちら特報部」には、
”浜岡原発が全面停止となる。しかし菅直人首相は同原発の危険性を「特別なケース」と強調。国策として原子力を主要なエネルギーとする方針はくずしておらず、体のいい「ガス抜き」、パフォーマンスのにおいはぬぐい切れない。浜岡原発は本当に「特別」なのか。ほかの原発は危険ではないのか。”と疑問を呈している。
菅首相は、突然浜岡原発停止を要請した。
青山繁晴氏は浜岡原発停止はアメリカの要請であると広言している(5月8日のテレビ朝日の「スクランブル」で)真偽の程は知らないが、あまりに唐突な総理の要請は、アメリカの要請を請けての話ならばすんなりと腑に落ちる。
中長期の電力政策も原発政策も論議ぜすに、 原子力安全・保安院、原子力安全委員会と相談した風にもみえなかった。これまで長年原発を推進してきた自民党と論議もしていない、党内論議もせず、閣議で決定したわけでもない。反原発派としては、原発を停止することに異存はないが、余りにも唐突過ぎる。
海江田経産大臣は5月4日に関西電力の美浜原発を、その翌日5日には浜岡原発を視察した。そして6日の菅首相の浜岡原発停止要請である、あまりにも手際よ過ぎないだろうか。多分、海江田大臣の美浜原発、浜岡原発視察は、原発問題を所官する海江田経済産業大臣と相談しながら意思決定したことを見せ掛けのための偽装工作のためだろう。海江田大臣の原発視察する姿は全く真剣さは見られなかった(脳天気な海江田大臣のため?)。
現地、反原発グループの要請に応じる姿勢をみせなかった中部電力側も、「総理大臣の要請は重い(笑)」とあっさり要請を受け入れた。
唐突と言えば、昨年の参院選の時も、党内議論も閣議了解もなく突然に消費税アップをぶちあげて、国民の顰蹙をかった。彼の一貫性のなさは、このほかにもいくつもある。
ただし、小沢氏排除と従米主義だけは、首相就任以来一貫している(笑)。
今回の浜岡原発停止要請は、菅首相が「操り人形」のように動いていることを改めて感じたのは筆者だけではないだろう。
そして、彼が首相就任してからこれまでの米隷従の「点と線」をたどれば、
就任時の第一声は、政権交代の立役者である小沢氏を「小沢さんには静かにしてもらいたい」と述べて物議をかもした・・・小沢氏の排除は米要請では?
首相就任早々の記者会見で、沖縄県民の強い反撥があることを百も承知の上で、沖縄米軍普天間飛行場移設問題について「日米間の合意に基づいて進めないといけない」と述べている。
首相就任早々の昨年6月21日、ジャパンハンドラーズ?として知られるジェラルド・カーティス米コロンビア大教授と1時間以上にわたって密談している。
アメリカが提唱する「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」に色気を示している。
米軍駐留経費の「思いやり予算」は彼が首相としての任期を越える5年先まで補償している。
首相就任前には、わざわざアーリントン墓地に献花している。
そのほかにもいろいろあるが・・・、今回の浜岡原発停止要請と中部電力の受諾後の、菅総理の顔色が妙に自信に溢れているようにみえるのは気のせいだろうか「俺は、アメリカさまの言う通りやったぜ(笑)」
参考:
平和の配当とはこれだったのか?(2010-12-31)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20101231
通りがけ:
原発を全部廃止しても米軍の原子力空母や原潜が日本の領海内を自由に航行する限り日本沿岸の核物質海洋汚染は続くであろう。
さっさと米軍軍属の日本国内治外法権を保障する日米地位協定を破棄して、非核三原則のもと米軍そのものを日本の領土領海外へ退去いただかなければ日本の海は絶対きれいにならん。
地震で地盤沈下して国民生活の基盤である領土が失われたことでもあるし、地位協定破棄して戦後65年間貸してやっていた米軍基地敷地をこの際全部きれいさっぱり返してもらって、天災で失われた国土の補填に充てればよいね。
トッペイ:
アメリカ様は、横須賀が使えなくなくなることを危惧したのでしょう。もろに世界戦略に影響しますから。
今回の震災が人工的なものとして仮定した場合でもアメリカ様は、日本の滅亡までは意図していないでしょう。脅して金をふんだくるのが目的であって鶏を殺してしまえば卵を産みませんから。
いかりや:
浜岡原発がもし事故が起きれば、放射線は西風の風下に広がる可能性が高い。浜岡原発の東側約150キロ圏内に、横須賀、座間、横田、厚木各基地が放射能の脅威にさらされる。これらの米軍の重要基地、特に第7艦隊の本拠地は横須賀基地であることを考えると、浜岡原発の緊急停止は、米軍の要請があったのかも知れない。
さっさと米軍軍属の日本国内治外法権を保障する日米地位協定を破棄して、非核三原則のもと米軍そのものを日本の領土領海外へ退去いただかなければ日本の海は絶対きれいにならん。
地震で地盤沈下して国民生活の基盤である領土が失われたことでもあるし、地位協定破棄して戦後65年間貸してやっていた米軍基地敷地をこの際全部きれいさっぱり返してもらって、天災で失われた国土の補填に充てればよいね。
今回の震災が人工的なものとして仮定した場合でもアメリカ様は、日本の滅亡までは意図していないでしょう。脅して金をふんだくるのが目的であって鶏を殺してしまえば卵を産みませんから。
ごく若いとき先ほどの縁でアメリカの上流階級の催すパーティーに紛れ込んだことがあった。彼らが話している内容はろくに聞き取れなかったが、それが金儲けの話と自慢話以外はまったくされていなかったことくらいは理解できた。
私は皆がタキシードやドレスに身を包んだそのパーティーで挨拶をした某有名人が、オーウェルの「動物農場」でテヘラン会談を模した最後のピルキントン農場の人間たちとパーティーでスピーチをする豚のナポレオンに見えて仕方がなかった。
「こいつらにはnoblesse obligeなどというものは微塵もないのだ」私はそう直感した。まだ感性が鈍磨していなかったときの感覚であるから多分、当たっていたと思う。
それから三十余年、再び植民地として占領されたこの地で自分の息子や娘が半ば奴隷として一生を送っていかねばならないことは無念としか言いようがない。― 合掌。