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中日谷繁監督、落合GMが始動

2013-10-15 16:42:57 | フィクション
高いわよ?」
「仲間から金とんのかよ?」
「当然。血止めなら500ペント、痛みも飛ばすなら1000ペント、完治なら3000ペント」プラダ バック
「ぼったくりじゃねぇか!」
「そうでなければ、誰があんたみたいなムサいおっさんなんか治すもんですか。私は美しい者が好きなの。まだ仲間ってことで割り引いているのよ。感謝なさい」

 散々な事を言われながら、アナーセスはエネーマに治療してもらっていた。その間はダートがリディルを押さえているが、そのダートも必死だった。

「こいつっ!」

 ダートは四属性を操る魔術士である。彼の使う魔術は攻撃だけでなく間接的な補助もできるのだが、別段攻撃が苦手と言う事もない。だが、数々繰り出されるダートの攻撃魔術は、そのどれもがリディルを捕えなかった。距離を取ってダートの攻撃魔術を捌いていたリディルだが、ダートのおおよその詠唱傾向を掴むと、徐々にその間合いを詰めてきた。円を描くように内へ、内へ。徐々に詰まるその距離に、ダートが焦り始める。

「くそっ! 当たらん!」

 ダートがさらに詠唱の勢いを挙げようとするが、その時彼はリディルが何かを呟いていることに気がついた。

「(なんだ、何を呟いて――)」

 ダートがまさか、と思うと同時に、リディルからは?圧搾大気(ディーププレス)?が放たれた。ダートは詠唱中の攻撃魔術を中止し、自分の防御魔術を強化した。だがその一瞬が致命的。
 ダートの目の前で大気が弾けた直後、既にリディルは目の前に斬り込んでいた。

「うおお!」
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 ダートは相討ち覚悟で目の前で爆発の魔術を使った。もちろん自分の魔術障壁も関係なく使ったため、ダートもリディルも相討ちの恰好で吹き飛んだのだ。
 転げ回り受け見も取れないダートだったが、リディルの方は吹き飛ばされながらもきちんと受け身を取っていた。吹き飛ばされながらも彼は体勢を整え、悠然と構え直す。そして自分に回復魔術をかけながら、再び突貫の姿勢を整えているではないか。

「あのガキ、大したもんじゃねえか」
「そうね。最近の相手ではピカイチかもね」
「油断とかそういう相手じゃなさそうですね。さすが勇者。強い」

 惜しみなく賛辞を贈る三人だが、リディル当人は油断をしていなかった。三人ならなんとかなるかもしれない。だが問題はまだ動かぬゼムスである。リディルが先ほどダートに追撃をしなかったのは、ゼムスと瞬間的に目が合ったから。ゆえにリディルは好機にもかかわらず、大人しく自分に回復魔術をかけて様子を見ているのだ。
 だがついにゼムスが一歩前に出た。不甲斐ない仲間に代わって自分が相手をする気になったのか、あるいはリディルと戦いたくなったのか。それは誰にもわからない。だが、ゼムスは確かに無言のまま動いたのだ。
 腰の剣が抜かれ、正眼に構えられる。正統派に見える構えは、リディルの戦育ちの野戦剣法とは一線を画すものだ。リディルはゼムスの隙を探すべく、彼の周りを回りながら様子を窺う。だが、リディルの動きに合わせて体の向きを変えるゼムスには隙が無い。

「(この男、強い)」

 リディルの頭からは既に仲間がやられた憎しみは吹き飛んでいる。ただ純粋な戦士として、リディルはゼムスと対峙していた。そうでなければ、とても倒せそうな相手ではなかったからだ。むしろ格上。リディルははっきりとそうゼムスを認識していた。
 それでもリディルが撤退しなったのは。やはりゼムスへの恨みがあるからだろう。だがその恨みは、判断を鈍らせる。リディルはゼムスが格上だと感じた段階で撤退すべきだった。冷静な彼なら、間違いなくそうしていたからだ

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