お酒に水

最近は、「お酒をアルコール飲んだ後に水を飲む」ように健康指導される。
そうであるなら、例えばウィスキーの水割りを飲んでいれば、後で水を飲まなくても一緒に飲んでいるのと同じ？なのでは、と理屈では考える。

水は胃壁から吸収されない。ところが、アルコールは胃壁から吸収される。
水割りを飲むと面白いことが起こる。つまり、アルコールが吸収されるとき、吸収されない筈の水が、アルコール水溶液となって吸収される。
つまり、胃の段階で薄いアルコール水溶液の方が、血中のアルコール濃度が増えにくくなる。これが水を摂取することの利点なのだとか。
一方、肝臓のアルコール分解は、多量のアミノ酸、ビタミンB群、水が必要。ここでもやはり水の摂取は大事。なお、このアミノ酸の供給源は、自分の筋肉になること。そのため、水の摂取と共に、タンパク質の摂取が重要となる。
以上は、血中アルコール濃度と肝臓のアルコール分解のことだが、濃いお酒は、胃壁を刺激する。刺激し続けると、ただれたり胃癌になりやすいから、薄いお酒の方が胃に優しい。

お酒をアルコール飲むときの水の摂取は、良いことばかりだが、難点は酔いにくくなり小便が近くなること。(^^ゞ

水を飲むタイミングとしては、　
　　　　　　
水割りとして一緒に飲む　＞＞　チェイサーとして後で飲む　＞＞　寝る前に水を飲む



水の代わりに炭酸ではダメ？

ハイボールに使う炭酸では二日酔い予防は難しい。
炭酸もアルコール濃度を薄める、という意味では水と同様の役割を果たすことができる。
しかし、炭酸は炭酸飽和（二酸化炭素が水に溶ける）という性質により、アルコールの吸収を早めてしまう。
そのため、二日酔いの予防という観点では炭酸水よりも水の方が優れている。

また、水以外では、果実ジュースで割るのも二日酔い予防には効果が高い。
果実ジュースは水分を補給するだけでなく、果実ジュースに含まれる果糖は二日酔いの原因の一つである低血糖症を予防してくれる。
ただし、果実ジュースはアルコールの気配を消してしまうことから、お酒を飲む量を増えてしまいがちなので、注意が肝要。
ハイ、”肝”臓養生のために飲酒には注意が必”要”なのです。　＜自戒＞