カルテ番号 る・1（6）
男同士の酒の席だ。
真司は眠ってしまってから、うなされる事を告白した。
だが皆は、それがどうした？という返事だった。
真司は妻に何度も言われ、かなり悩んでいた。
ところが、他人にとっては何の事もない。
確かに、それほどの実害があるわけでない。
通常でも、いびきが大きい人は何人でもいる。
気が楽になったが、寝覚めが良くない事や妻の心配を言った。
身体に異常があるのではないか？
病院で診てもらえ、など適当に言われた。
すると幹事をしてくれた男が近くに来た。
この近くに少し変わった治療院があると教えてくれた。
その男の知り合いが、以前に診てもらった事があるという。
気功治療だが、原因不明の病に有効なのだという。
真司は、遠くここまで来て、この事が動く気配を感じた。
次の日は予備で休みにしてあった。
行ってみようと思った。
詳しい場所は、宿に訊いて教えてもらった。
そして、改めて不思議だと思った。
初めての場所での同級会。
（登場する人物・組織・その他はフィックションです）
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