12月4日のチャリティー公演でも、楽しいペープサートの上演で、参加者を大いに楽しませてくださった宇田川光雄さんから、気仙沼での子ども会の報告をいただきました。子育て学会機関紙の原稿だそうですが、お願いして転載させていただきました。ありがとうございます。 わけ
気仙沼の子ども会再興・活性化に向けて
NPO法人東京児童文化協会
=ジュニア・リーダーの活動を支えて=

子ども会は、地域の社会教育団体として、子どもを育成する大人(育成者)と子どもの集団の両者が揃って広義な名称として用いられています。子ども集団は、幼児から高校年齢相当のものまでを会員とします。この集団も狭義な名称として「子ども会」と言います。
この子ども会員の中で、子ども集団のグループリーダーとして共に成長するのが中学生・高校生(高校年齢層相当のもの)で、ジュニア・リーダーと呼んでいます。
本取り組みは、ジュニア・リーダーの活動を再興し、活性化するために独立行政法人福祉医療機構から助成をいただき、展開している事業です。
子どもを対象とした集団は、みなさんご存知の通りスカウト活動など各種青少年団体が存在します。どの団体も広域な地域から募集します。自治会・町会という日常生活圏を基盤としている地域子ども集団は、「子ども会」だけで、異性・異年齢・異質を受け入れる地域網羅型集団です。この地域網羅型集団こそが、地域連帯をつくります。
今回のレポートは、気仙沼市ジュニア・リーダー・クラブ「のあ」(M・J・L・C「のあ」)の活動を本会が支援する取り組みをご紹介いたします
今回の取り組みの趣意
被災地には、多くのボランティアが足を運びました。芸能人らも駆けつけて、一日子どもたちと過ごすことが放映されて、笑顔いっぱいの子どもたちの姿が印象的でした。徐々にこれらの活動は下火になっていくことは明らかでした。
本会は、児童文化活動を通じて、地域の子ども会を支援する取り組みをしてきました。生活がままならない中で、地域で子どもが遊ぶ営みは、後回しになっていかざるを得ません。地域の子どもたちは、地域で育むことが重要であるとの取り組から、何か支援することができないかと協議してきました。子ども会がこれまで培ってきた「ともに成長するジュニア・リーダー」の基本的な考えこそ、古典的と揶揄されるかもしれませんが地域に根差した継続活動につながると結論付けたのです。
具体的取り組みへのアプローチ
ジュニア・リーダー活動は、一時休眠している状況を、機会をつくることで再興することができるのではと考えました。本会常務理事・事務局長小菅知三氏は、これまでの人脈や事業を通じて関わりのあった教育委員会との折衝に入りました。福祉医療機構からの助成が内定してからの働き掛けでありましたので、被災地の機関は、すぐに対応することができませんでした。教育委員会の支援を得ることがままならない中で、かつて、本会に勤務しておりました南三陸町立伊里前小学校教諭阿部正人氏の強力なバックアップを受け、宮城県子ども会連合会副会長・気仙沼市子ども会連合会会長熊谷芳明氏のご尽力を賜り、ジュニア・リーダー・クラブの再起動が可能になりました。
この活動を支援してくださったのが気仙沼市立小泉公民館主幹 菊川博氏でした。
小泉公民館を拠点に十二月四日(午後)・十一日(午前・午後)・十七日(午前・午後)の五回研修・研究会を開催しました。「わたしたちにできること」「クリスマススペシャルシアター=ちょっとはやいクリスマスプレゼント=」の活動プログラムの実践練習をしました。
講師は、東京児童文化協会スタッフがあたりました。ペープサート「日天さん月天さん」、クラフト「ステンドグラス・ねがいだこ」、新聞紙ツリー、手遊び「落ちた落ちた」などを学びあいました。

クリスマススペシャル=ちょっと早いクリスマスプレゼント=
午前九時ジュニア・リーダー集合。「のあ」の会長は、高校一年生「さえりん」です。顔立ちのしっかりしたはきはきとしている女子です。午後から一人加わり、合計八人で二会場巡回しました。

「落ちた落ちた知っている人」とリーダーの口癖から会場との一体感をつくろうと盛り上げます。落ちた落ちたとリーダーが言うと、他のリーダーたちと会場の子どもたちとが「なにが落ちた」と相応します。リンゴ・雷・拳骨などが落ちてきます。参加した幼子たちは、一生懸命に動作します。その後、今回練習をしてきた紙人形劇を披露しました。台本を片手に一生懸命演じる姿は、見るものを引きつけました。
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クリスマススペシャルシアター
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会場の子どもたちと「森の熊さん」を歌いながら、熱演は終了しました。
クラフトの準備に机を出すまでの間、新聞紙で、クリスマスツリーを作ってみせます。机についた子どもたちと親御さんたちがリーダーの説明を聞きながら、ステンドグラスをつくりました。その後「ねがいたこ」を作りました。タコの中央に、願い事を記入します。どんなことが書かれているのでしょうか覗いてみました。
午前中の子どもたちの願いです。「うんがよくなりますように」「サンタクロースが着ますように」「天才になりたい」
午後の子どもたちの願いです。「鼓笛がうまくなりますように」「けんこうでいられますように」「カゼなどひかないで元気にくらせますように」「お年玉がいっぱいもらえますように」「しあわせになるますように・みんなしあわせになれますように・しゅうたくんがしあわせにー」「しゅうたくんがよみがえりますように・家がはやくたちますように」「科学者になりたい・かい発者になりたい」「みんななかよく・みんなげんきにくらせますように、すごせますように」と一文字一文字丁寧に書いていました。八ヶ月がたちましたが、亡くなった友達のことをねがい凧に記します。午前午後合計参加者子ども三二名、大人一五名でした。
これからの活動
ジュニア・リーダーの活動を支える新しい児童文化財の素材の提供をしていきます。今回の短期間の機会提供動機づけ学習会と言う取り組みは、ジュニア・リーダーにとって大変自信になったものと推察されます。便利屋的に使われるケースが多い中で、自分たちが二時間にわたるプログラムを計画し、演じ、ひとりで三人にクラフトを指導する経験は、次の活動へつながるものと確信しました。季節にあったクラフト素材・人形劇の台本と人形の提供を進めていきます。
そして、次の地区での活動が十二月二十六日から二十八日の二会場同時に展開されます。多くのジュニア・リーダーたちが力を寄せ合い幼児・学童へ遊びの提供をしていくことができるように本会はサポートして行きます。
ありがとう「のあ」のリーダー
君たちの笑顔は素敵でした。子どもたちが目を輝かせて人形劇をみつめていましたね。クラフト以外でも子どもたちと話し合う君たちだったね。本当のお兄さんやお姉さんのようだった。子ども会って素敵だね。ありがとう。「のあ」ジュニアのみなさん。
(報告 宇田川光雄)










