さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 トクマク その1

2015年08月26日 | 海外旅行
アラ・アルチャ自然公園の散策を終えてからビシュケクに戻って昼食をとり、その後トクマクに向かいました。トクマクは、首都ビシュケクからは東に約60kmの距離にあります。

途中、鉄条網が設けられたカザフスタンとの国境線が道路脇に迫ってきました。日本人としてこのような国境線には慣れていないので、つい緊張してしまいます。



トクマクの入り口には、戦闘機が飾られていました。

トクマクは1830年頃、コーカンド・ハン国の北の前哨基地として建設されましたが、30年後にはロシア人の支配下になり、ロシア人の手によって町は再建されました。現在では、キルギス第二の都市になっています。

現在のトクマクは比較的新しく設立された都市ですが、チュイ渓谷の途中にあって交通の要所であることから、アク・ベシムや11世紀に建設されたブラナの塔などの遺跡が周囲にあります。



道路沿いにイスラム寺院を見ることができました。



郊外に出ると山の眺めの広がりました。



当初の順番と違って、アク・ベシム遺跡の前にブラナの塔にやってきました。入り口のゲートの先にブラナの塔が見えていました。





ブラナの塔は、11世紀初めに造られ、かつては高さ54mあったといいうますが、15、16世紀の地震で先端部が崩れ、現在は24mになっています。1974年に修復されましたが、傾いています。レンガが美しい模様を形作っています。

ここで発見されたアラビア語の石板から、ここは、10世紀から13世紀のカラハン朝の首都の一つのバラサグンと推定されています。



遺跡内には、簡単な博物館が設けられています。左のユルタは土産物店です。

博物館の中は撮影禁止でしたが、仏教、ネストリウス派キリスト教、ゾロアスター教関連の出土品が展示されていました。



周囲の草原には、野草が咲き乱れていました。







ブラナの塔には伝説が残されています。
王は、娘が生まれたとき占い師を集めて娘の将来を占わせた。無事に育って結婚し幸せになるだろうという占いが出たが、その中にあって一人だけ、「あなたの娘は16歳の時に殺されてしまうだろう」と予言した。王は娘を守るために高い塔を築き、娘を塔のてっぺんに幽閉した。16歳の誕生日を無事に迎えたことから、祝宴が開かれたが、娘がブドウをとろうとした時、房に潜んでいた毒虫に刺されて、16歳で死んでしまった。

娘の死亡時の年齢、毒虫がサソリなのか蜘蛛なのか、ネットに出てくる旅行記ごとに異なっておりはっきりしません。



ブランの塔の脇の広場は、石人(バルバル)が並べられている野外博物館になっています。



これらの石人は、キルギスの各地からもってこられたもので、6~7世紀に中央アジアにを支配した遊牧民の突厥の戦士の墓と言われています。



石人が手に持っているのは馬乳酒を入れた杯と言われています。



それぞれが違った表情をしています。



石人の多くは、髭をはやしています。





石人の間を抜ける遊歩道から振り返るとブラナの塔が美しい姿を見せていました。









お地蔵様のような雰囲気です。



もっともユニークな顔つきです。石人は、Tシャツやストラップのデザインに使えば売れそうですけどね。キルギスは、旅行客向けの土産物などのビジネスはまだ発達していません。



文字の刻まれた石碑も置かれていました。突厥は独自の文字を持っていましたが、これはアラビア文字でしょうか。







石臼のようです。



石人の置かれている原の脇にある丘に登ってみました。



丘の上には、発掘跡があり、10~13世紀のカラ・ハン朝の首都の一つのバラサグンの跡のようです。



丘の上からは、天山山脈の雪山を背景としたブナラの塔を眺めることができ、絶好の展望地になっていました。

塔の左手の基部に見えるのは、八角形の霊廟の土台です。



丘から下って、ブラナの塔に上がることにしました。



塔へ上がる螺旋階段は、狭く急ですれ違い困難な状態でした。これは下りの際に、明るい上部で撮影したものですが、取り付き付近は、目が暗闇に慣れていないこともあり、ハンドライトが必要な状態でした。上り下りの際には、声をかけて対向者をストップさせて集団で行動する必要がありました。



塔の上は、絶好の展望台になっていました。



雪山に目がいいってしまいます。



塔の周囲には、緑の原が広がっており、この一帯は肥沃な地であることが判ります。



遺構のあった丘。



丘の脇の原には、石人が置かれています。

ブラナの塔の見学を終えて、アクベシム遺跡に向かいました。
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