イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その80☆「蛇塚」参りで大金ゲット?☆

2011-08-31 22:42:33 | ☆パワースポット探訪☆
                                


 突然ですが、東京タワーの建っているあの芝公園の近辺って、縄文時代にはどうやら海沿いの土地だったんですってね?
 現在の東京のかなりの土地が埋め立てによって生じた人工の地盤であることは、知識としては知っていましたが、海があのへんまでつづいていたなんて、いま的には---ビルとコンクリートに囲まれた都市としての面影を鑑みれば---いささか想像しにくいものがありますよね。
 あと、徒歩でいってみればよく分かるんですが、あのあたり、墓地がめっさ多いんですよ。
 誇張じゃなしに、1ブロック行けば墓地にあたるの。あれ、いまさっきも見たばかりなのに、と不安が何遍か咽喉元をぎゅっとよぎります。それに、あそこ、水子供養で有名な浄土宗の本山である「増上寺」もあるじゃないですか。
 そう、東京タワー近辺のあの界隈は、実は、「霊地」としての濃い雰囲気を漲らしている土地でもあるんですよね。
 都内で最大級の芝丸山古墳や亀塚古墳なんが、わさわさあるのもたしかあのへんの一角ですし。
 古墳があるのは、その土地に「力」のある証しです。ということは、すなわち、こちら、れっきとしたパワースポットじゃないですか…!
 いわれてみれば、東京タワーのもうひとつの顔---怪談話の類いが異常に多く囁かれる場所としてのあの特殊性---も、なるほど、パワースポットだったからその種のモノを呼びこみやすかったのか、と納得できる感じです。
 稲川淳司で学習してきたひとなんかには、このへんの理屈はすんなり理解できるんじゃないかな。
 ま、このあたりの地形に詳しくない方のために、まずは東京タワー近辺と増上寺のMapをあげておきませうか。

                   


 そうして、この東京タワーの真下すぐにある交番の向かいの坂の途中に、「金運隆盛のご利益がある」といわれている、あの噂の「蛇塚」があるのです---。
 ここ、ちょっとばかり見つけにくいところにあります。公番向かいの森っぽい一角に、あえてすーっと入っちゃう感じというか。木々がこんもりしてて、あのへん、けっこう鬱蒼としてるんですよ。僕はかなり探すのに手間がかかりましたが、公番のお巡りさんに尋ねればすぐに教えてくれるそうです。
 僕がここを訪ねたのは、2010年の6月26日のお午まえのことでした---。
 前の会社を辞めるちょっとまえのころ---僕は当時社内で「ひとり労働組合」みたいなことをやってまして、会社の上層部相手に監査局やユニオンなんかをあいだに挟んだ闘争の日々を送っており、そうすると必然的に現場サイドは上層部の指令通り生意気なイーダちゃん叩きを敢行するわけでして、毎日毎日が非常にギスギスとした心理闘争、社内の仲間のもとからは引きはなされ、イーダちゃんは危険人物との烙印を押され、結果的に孤立して、要するにやることなすことまったく面白くなかったんですよね---これは、いまだからこそいえることなんですが。
 で、プラーヴェートくらいは好きなことに関わってないとやってられないや、と趣味の温泉やパワースポット巡りに、自分的にかなーり力を入れてたんです。
 で、梅雨のさなかのじっとり湿った薄曇りのある日、いつか本で見たこの芝公園界隈に、夜勤明けから直接やってきたという次第。
 きてみたらね---やっぱりここは噂通りの霊地でありました---疲れてくたくたに乾燥したマイ・ハートに、絡みついてくる有象無象のねとねと気配、イーダちゃんはたしかに感知しました。
 まず先に寄った増上寺にびっくらこいた---だって、なんかここ恐山みたいだったんだもの。
 東京のまんなかでこんなものに遭遇しようとは思ってもみなかったイーダちゃんは、まずは先方の先制パンチを喰らってぐらついた形となりました。
 その先制パンチのフォト、ちょっとUPしておきませうね---えい。

                    


 こんな、見事に着飾った水子地蔵の列が、どこまでもつづいているんですから。
 「ウゲッ」とすら思えなかった。ただの無音の「!」ですよ、この地蔵群に僕がやられたときの反応は。
 しかしながら、これは、通常の日本人なら誰でもよろめく光景かと存じます。
 僕もやられました。まだ前菜段階なのに、早くも心が真っ白になっちゃった。実はここでダメージを受けすぎちゃったんですけど、せっくきたんだからと損得の勘定で自分をだましだましして、「蛇塚」探索をその後もなんとか敢行しつづけたんですよ。
 で、ようやくのこと見つけた「蛇塚」は、このような場所でした---木々があって、小さな川に「もみじの滝」なんて名の滝もあって……。

          


 ちなみに、まんなかのお地蔵さんの脇にある玉子パックは、僕が買ってきて御供えしたものです。
 そうしたほうが霊験あらたかだというんで近郊のスーパーからわざわざ買い求めてきたのですけど、きてみたら右手写真の看板が生玉子の御供えは禁止だ、みたいなことを謳ってる---あちゃあ、と思ったんですが、もう持ってきちゃったんで、わるいとは思いつつ、こちら、御供えしてくることにいたしました。
 それから手をあわせて、まあモニョモニョモニョといちおうお祈りもしときます…。
 あまり興が乗っていないように見えるのは、事実その通りなのでありまして、イーダちゃんは常日頃より、宗教の現世利益というモノを嫌っていたんですよ。
 現世利益なんて浅ましいじゃないか、宗教ってのはもっと高貴であるべきだ---というのが、イーダちゃんの立場であったわけ。
 だったら、なんで「金運隆盛」のこんな「蛇塚」なんかにくるのよ? といわれると、ちょい辛いかも。
 このころ、イーダちゃんは、たしかにどうかしてたんですねえ---そう思う---自分で自分が見えていなかったというか---とにかく非日常のものに自分を仮託してないと、内部から崩れそうな気配をなんか感じていたんです。

 ところが---このいい加減な祈りは、どうしたわけかすぐに叶えられたのです---。
 この2週後、唐突に本社に呼びだされたイーダちゃんは、いきなり常務からリストラの案件を聴かされたのです。
 とっさに上記した「蛇塚」写真の映像が、頭のなかにレイドバックしました…。
 本社都合だからということで、退職金をまるまるもらえる運びにはなったのですが、イーダちゃんの胸中は、お察しの通りなかなか複雑なのでありました。
 
 だって、これ、W・W・ジェイコブズのあの有名な怪談「猿の手」みたいなんだもの!

 この英国製の「猿の手」を読まれたことは、どなたかおありでせうか?
 この古典的な怪談、じわーっと怖いんです。
 ある老夫婦のもとに、ある日、なんでも願いをかなえる「猿の手」と呼ばれるブードゥーのまじない道具が持ちこまれるんですよ。で、この老夫婦は、冗談半分に大金を自分たちに与えてください---と一般的な庶民的願いをまあ口にするわけ。

----われに二百ポンドを授けたまえ! ってね。

 すると、祈った瞬間に、この干からびた「猿の手」がピクッと動くんですわ。
 で、その翌朝、息子の勤めていたモー・アンド・メギンス社から、背広姿の使者がふいに訪ねててくるんです。
 お気の毒ですが、今朝、ご子息は機械に挟まれて亡くなりました。会社側としましては、この事故に対していかなる賠償も認めてはおりませんのですけど、日ごろのご子息の精勤ぶりを考慮しまして、その報償として、金一封をさしあげたいと、そのような意向なのです---と彼は淡々というわけです。
 むろん、その金一封というのが二百ポンドきっちりなのは、いうまでもありません。
 衝撃を受ける老夫婦---たしかに二百ポンドは手に入った---しかし、なんという代償か…。
 苦くてやるせない結末---どうしようもない運命に立ちすくむ、傷心の老夫婦……。


                             ×           ×


 で、去年の7月中盤に、イーダちゃんは仕事を失ったんですよ。
 結果的に、このときのリストラと退職金のおかげで、去年の北海道一周旅行なんかも敢行できて、退職期間のあいだ、このブログを立ちあげたり、古武道の稽古をしたり、むかしの趣味の星座占いを再開したり、さらにはまえから望んでいた業界に転職もできたり---結果的にはすべての事象がプラスの方面に転がってくれて万事オッケーとはなったのですが、長く勤めた仕事を失うっていうのはあんまり気持ちのいいモンじゃなかったですし、「蛇塚」というのはやっぱり怖い場所だという印象も、僕的にはもう二度と拭えないような気がします。
 だって、実際の話、効能はあるかもしれんけど、ここの神サマ、怖いんですもん!
 てなわけで僕としては、見ず知らずの方に、金運隆盛の「蛇塚」参りをお薦めすることなど、どないしてもできません。
 どんな代償を払ってでも現金が欲しい、という方のみ、覚悟しておいで下さい。
 ただ、どんなことがあろうと自己責任ですから---僕は、どのようなことが起こっても一切関知しませんのであしからず。

 ご依頼の「蛇塚」に関するイーダちゃんの調査報告は、以上です---。(^^;>
 

 

 

 

 


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