白石勇一の囲碁日記

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扇興杯決勝

2017年07月16日 21時23分06秒 | 囲碁界ニュース等
皆様こんばんは。
本日は第2回扇興杯女流囲碁最強戦の決勝が行われました。



1図(実戦)
謝依旻扇興杯が黒△と切った場面です。
白の藤沢里菜女流本因坊に信じられないようなポカが出てしまい、白△が腐る結果になりました。
あまりにも酷い姿に、気の短い棋士なら思わず投了してしまうかもしれません。





2図(実戦)
その後、下辺白を苛めた上に右辺が巨大な黒模様になり、黒の優勢は明らかです。
そして、黒△と右辺を目一杯に囲おうとしましたが、これはあまりの好調に手が滑ったかもしれません。
ここから白は決死の突入を敢行、際どい戦いに突入しましたが・・・。





3図(実戦)
結果は白△まで、右辺を全部荒らしてしまいました。
流石にこれは逆転でしょうね。
とは言え、まだまだ勝負は分かりません。





4図(実戦)
白1の押しには黒Aと伸びる一手に見えますが、その瞬間の黒2のツケコシにはビックリ!
無理矢理戦いに引きずり込めば、中央の厚みが生きると言っているのでしょう。
謝扇興杯ならではの激しい仕掛けでした。

この仕掛けが奏功したか、黒が残る碁になったと思いますが、ヨセに入ってから波が立ったようです。
最後は藤沢里菜女流本因坊の白番2目半勝ちとなりました。

これで藤沢里菜女流本因坊が扇興杯を獲得、女流四冠となりました。
1年前には、謝依旻女流五冠が誕生したのですが・・・。
たった1年でこれだけ勢力図が塗り替わってしまうとは、勝負の世界は厳しいですね。
両者の戦いはこれからも続いて行きますが、次に勝つのはどちらでしょうか?
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