白石勇一の囲碁日記

ほぼ毎日更新、囲碁棋士白石勇一六段のブログです。
著書「やさしく語る 碁の本質」「やさしく語る 布石の原則」発売中!

AlphaGo Lee対Zero 第7局

2017年11月10日 23時50分56秒 | AI囲碁全般
皆様こんばんは。
棋聖戦の挑戦者は一力八段に決まりましたね。
今年3つ目のタイトル挑戦とは、流石に驚きです。
井山一強時代に風穴を開けることができるでしょうか?

さて、本日はAlphaGo Lee対Zeroの棋譜紹介を行います。



1図(テーマ図)
白2の2間ビラキに圧力をかけるには、黒Aの詰めが普通です。
しかし、Leeは黒△とツケて行きました。
これは高等テクニックで、時々プロの対局にも現れます。





2図(変化図)
白1、3と受けさせておいて黒4と、上下を両方打とうという狙いです。
白は狭い所に石が密集して効率が悪いですし、根拠の不安も生じるかもしれません。





3図(実戦)
実戦、Zeroは黒4までを交換した後、白5、7と隅に転じました。
Aの傷が残っていますが、大丈夫でしょうか?





4図(実戦)
白10までと進みました。
黒9の突き抜きを許し、白△がますます弱くなっています。





5図(実戦)
そして黒1と切られると、白△は動けません。
しかし、ここまで白の作戦(?)通りです。
身軽になったので、白6の大場に転じることができました。
この後の展開によっては、白×も捨ててしまう予定でしょう。

Zeroの柔軟な捌きは流石のものですね。
そして、この後は打って変わって剛力を発揮します。
一旦捨てた白△を逃げ出し、逆に黒の壁を取ってしまいました。
Leeの弱点が出たのか、Zeroの力が強過ぎるのか・・・。
まあ、両方なのでしょうね。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加