五十嵐祐輝のブログ

残るかな 残らないかな どっちかな

ある日の人狼ルーム@Shibuya ~初めてのクロスライン~

2017年04月24日 00時21分02秒 | 人狼ゲーム

五十嵐祐輝は夜に目を覚ましました。「人狼」だからです。自身の仲間である2人の人狼を確認すると、再び眠りにつきました。この村の総人口は、3人の人狼を含めて14人。人狼たちの目的は、この村を滅ぼすことです。人狼の味方をする1人の「狂人」と協力して、10人の人間たちを欺き、殺すのです。

しかし、一筋縄ではいきません。なぜなら、彼ら10人の人間の中には、人狼を討伐するための特殊な力を授かった4人の能力者が存在するからです。

まず1人目の能力者は、毎晩特定の人物の正体を見破ることができる「予言者」。2人目の能力者は、毎晩その日の昼に処刑された人物の正体を確かめることができる「霊媒師」。3人目の能力者は、毎晩特定の人間を人狼の襲撃から護衛することができる「ボディガード」。そして4人目の能力者は、自身が死亡する瞬間に任意の人物を指定し撃ち殺すことができる「ハンター」です。ちなみにボディガードは、二夜続けて同じ人物を守ることができません。

【人狼陣営:人狼×3、狂人×1】勝利条件:人間の生存数を人狼の生存数以下にする

【人間陣営:予言者×1、霊媒師×1、ボディガード×1、ハンター×1、人間×6】勝利条件:全ての人狼を処刑する

夜が明け、戦いの最初の日が訪れました。日が暮れるまで全員で話し合い、のちに多数決を採り、今日、誰を処刑するか決めなければなりません。すると、人狼の1人が手を挙げました。「霊媒師です」と彼女は宣言。人狼仲間の1人が、身を挺して、自分は能力者であると嘘をついたのです。五十嵐祐輝はこう言いました。彼女は霊媒師なのだから、今日の最終票を彼女に預けることが望ましいと。この意見に村人たちは同意しました。しかししばらくすると、別の人物が手を挙げました。「霊媒師です」と彼は宣言。この1日目に、霊媒師を名乗る2人が現れたのです。さらにその後、別の人物が宣言しました。「予言者です」。こうして、能力者が相次いで合計3人現れたわけですが、誰の目からも、霊媒師を名乗る2人の中に、悪者が少なくとも1人存在していることは明白です。なぜなら、この村に霊媒師は1人しかいないのですから。

人狼である五十嵐祐輝の目からは、2人の霊媒師のうち、後から名乗り出た彼が本物の霊媒師であることがはっきりわかっています。そこで、議論時間中に明言しておきました。自分は今日彼に投票すると。そして投票時間になり、本物の霊媒師である彼が最多得票を集め死にました。彼は最期まで五十嵐祐輝を怪しんでいました。人狼にとって最良の策は、今日霊媒師と名乗る者を殺しにかかることなのだと。

【残り13人うち人狼3人】

この夜、人狼たちは順調に1人の人間を喰い殺しました。

【残り12人うち人狼3人】

2日目の朝です。生き残った霊媒師騙りの人狼は、昨日死んだ人物が人間であったと結果を宣言。つまり彼女の視点からは、狂人が霊媒師と嘘をついて死んだことになります。村人たちはそれに納得したようでした。

一方、昨日から予言者と名乗っていた人物は、予言結果を宣言しようとしています。村人たちは村に働きかけました。もし本当の予言者がいるのなら今名乗り出るべきだと。ほかに予言者はいないのかと。五十嵐祐輝は待っていました。自分こそが本当の予言者だと嘘をついてくれる、狂人の出現をです。しかし、一向に現れる気配はありません。「なぜ、狂人が出てこないのだ」、思った五十嵐祐輝は衝動的に手を挙げていました。「自分が予言者です」。嘘をつきました。1度嘘をついたなら、嘘をつき続けなければなりません。予言者として振る舞い、予言結果を捏造しました。本物の予言者もまた、予言結果を宣言。とは言え、彼女が人狼を見つけ出していなかったのは、人狼たちにとって救いでした。彼女は1人の人物を人間と占っていたようです。

村人たちは、遅れて予言者として名乗り出た五十嵐祐輝のことを怪しんでいます。それでも村人たちは、今日投票し処刑するのは早計だと合意に達したようでした。代わりに怪しまれたのは1人の人間。こうして今日もまた無実の者が、村人たちの手によって殺されたのです。

【残り11人うち人狼3人】

2日目の夜です。人狼たちは、本物の予言者を喰い殺す選択をしました。

【残り10人うち人狼3人】

3日目の朝、村人たちは、予言者と名乗っていた2人のうちの1人が殺害されたことを知ります。夜に襲撃されたということは、すなわち、その者は人狼ではなかったということ。つまり、本物の能力者か、能力者を騙った狂人かのいずれかです。

さて、今この村には、能力者を名乗る2人が生き残っています。1日目に霊媒師として名乗り出た者。そして2日目に予言者として名乗り出た者。ここで、1つの客観的な結論が導かれます。それは、この2人のどちらともが本物の能力者である場合はあり得ない、というものです。

まず、生き残っている霊媒師の視点。彼女は1日目、自身の対抗の霊媒師を処刑することに成功しています。そしてその偽物が、人狼ではなく人間であるという霊媒結果を得ています。つまり彼女の視点では、狂人は1日目の時点ですでに死んでいるのです。この村に狂人は1人しかいません。ということは、2日目の夜に人狼に襲われた予言者は、狂人以外の人間、つまり本物。ゆえに、生き残っている予言者は、嘘をついている人狼で確定です。

次に、生き残っている予言者の視点。昨晩、自身の対抗の偽物が殺害されました。人狼に食べられたということは、その偽物は人狼ではなかった、すなわち狂人であったということです。ということは、霊媒師を名乗る人物2人の中に、狂人は含まれないという結論が導かれます。しかし今生き残っている、霊媒師と名乗る彼女は、霊媒師と嘘をついていたのは狂人であったと霊媒結果を得ています。ということは、彼女は嘘をついているわけです。

生き残っている能力者の視点で、互いに狂人の所在が異なっています。こういった理由で、村人にとっては残念なことに、少なくとも1人の本物の能力者を失ったという真実が、誰の目から見てもはっきりわかる形で浮かび上がりました。

村人たちは生き残っている予言者、つまり五十嵐祐輝をすぐさま疑いました。そして、生き残っている霊媒師を信頼しました。なお彼女はこの日、昨日死んだ人物が人狼であったと宣言。すなわち彼女の視点では、1日目に狂人の処刑に成功、2日目に人狼の処刑に成功、残りの悪者は人狼2人です。この日五十嵐祐輝は、1人の人物に対して、昨日人狼と視たと予言結果を宣言したのでしたが、そこに村人の投票が集まることもありません。五十嵐祐輝は村人たちから速やかに票を投じられて処刑が決定、死にました。

しかし人狼たちはわかっていました。表面上のつながりが途切れた2人は、実は裏でつながり合っていたのだと。本当は仲間どうしなのだと。

【残り9人うち人狼2人】

3日目の夜。生き残った2人の人狼は、襲撃先に、この日の昼、五十嵐祐輝が人狼の判定を出した相手を選びました。

【残り8人うち人狼2人】 

4日目の朝、新しい事実が判明します。それは五十嵐祐輝が、やはり偽物の予言者だったということです。なぜなら、彼が人狼と宣言した人物が、夜に死んでいたのですから。人狼は人狼を食べません。夜に死んでしまった人物を人狼と占った者は確実な嘘つきです。自己完結できなかった五十嵐祐輝は、破綻しています。そういうわけで、五十嵐祐輝を2日目から疑っていた村人たちは正しかったのです。

村人たちの間に提起された問題は、霊媒師と名乗っている彼女をどうするか、です。彼女によれば、昨日の霊媒結果は人狼。霊媒結果自体におかしな点はありません。彼女によれば、残りの人狼はわずか1人です。その彼女はこれまで、本物の霊媒師であると見なされ、村人たちから生かされてきました。しかし、本物の霊媒師であるという確証はありません。それに、確証が今後得られることもありません。では、もし仮に彼女が霊媒師を騙っている人狼だとします。その場合、なぜ、悪者であることが確定している五十嵐祐輝と、わざわざ敵対する構造を作り上げる必要があったのでしょう。村人たちは、やはりまだ、彼女を処刑すべきではないと結論づけました。この日は、1人の無実な人間が怪しまれ、処刑されました。

【残り7人うち人狼2人】

4日目の夜も、村人の1人が人狼の犠牲となりました。

【残り6人うち人狼2人】

5日目の昼、人狼たちにとって危機が訪れます。これまで何も能力を騙らずに潜んでいた3人目の人狼が、村人たちから怪しまれたのです。この状況で、3人目の人狼は嘘をつきました。「ボディガードです」。すると、別の1人が手を挙げました。「ボディガードです」。もちろん、この2人のうち、少なくともどちらかが偽物であるという状況です。

しかし、村人たちは不思議な思いにも駆られます。もし、霊媒師を名乗る彼女を信じた場合、すでに狂人1人と人狼2人が死んでいます。ということは、ボディガードと名乗った2人のうち1人は人狼であると推理できます。ボディガードを騙った人狼は、今日たとえ処刑を免れたとしても、この戦いは終わらせることはできません。そのまま、その人狼は明日まで生き残ります。そして明日まで疑いが残り、処刑を免れることはできないはずです。つまり本来なら、人狼はボディガードであると名乗らず、黙って潜んでいるのが最善策なのです。それなのに、なぜボディガードと嘘をつくのか。しかし村人たちは、この状況下で、ボディガードを処刑しないわけにはいきませんでした。ボディガードを騙った人狼が処刑されました。

【残り5人うち人狼1人】

5日目の夜、1人の村人が人狼に食べられました。もちろん、ボディガードと名乗っていない人物です。

【残り4人うち人狼1人】 

6日目。最後の日です。霊媒師を名乗る者が1人、ボディガードを名乗る者が1人。残りの2人は、ハンターと、能力を持たない人間でした。彼らは静かに、2人の容疑者を見つめていました。村人の視点では、どちらかが人狼なのです。静かな議論時間が過ぎ、2人の村人が投票した先は、ボディガードと名乗っている人物でした。そして彼は、こう遺言を残して死んだのでした。「狂人です」。

【残り3人うち人狼1人】

この夜、本物のボディガードが存在しない村で、人狼は1人の人間を喰い殺しました。

【残り2人うち人狼1人:村の過半数が人狼】

こうして、人狼陣営の勝利陣営は満たされ、村は滅ぼされたのです。

【まとめ】

本物の霊媒師と人狼はどちらも1日目に霊媒師であると名乗りましたが、前者は村の最初の犠牲となり、対して後者は最後まで生き延びるという、対照的な運命を辿りました。霊媒師騙りの人狼は、元々、自分が目立ち、自分が早く死ぬつもりで、仲間のために、仲間に後を託すつもりで、率先して嘘をつきました。しかし彼女の意思どおりに物事は動かず、2人の仲間が先に死んで、彼女は唯一生き残ったのです。

村人たちの失敗は、安全策を採らなかったことです。霊媒師だと名乗った2人両方を、念のため処刑してさえいれば、このような結末にはなりませんでした。とは言え、霊媒師騙りの彼女と、予言者を騙った五十嵐祐輝とのつながりが、途切れてしまったという事実が、彼女に対する信頼を補強してしまっていました。①予言者Aさんと霊媒師Bさんとは明確な敵対関係にある。②予言者Aさんが悪者と判明した。①②の条件がそろったからと言って、おのずと、③霊媒師Bさんは本物である、と結論が導かれるわけではありません。しかし、この推理に基づき行動し村を率いることができた村人は、いませんでした。

狂人が能力を騙らなかった点も、村人たちの計算を狂わせたことでしょう。実は村の生存人数が6人になった時点で、うち3人は人狼2人と狂人1人であり、過半数が人狼陣営である状況でした。ですから、そのときすでに、人狼陣営は勝利できたのですが、互いにボディガードと名乗り合い、正体を理解し合うことができなかったため、戦いは長引き犠牲者が増えました。ちなみに、前世、前々世で予言者を騙っていた狂人は、この戦いでも予言者と名乗ることを好まなかったのでした。

さて、五十嵐祐輝は……死後、とても嫌な気持ちでした。陣営は勝ちましたが、自分は村人たちから信頼を得られなかったからです。言わば、試合に勝って、勝負に負けたのです。

戦いは終わりません。また新しい朝が訪れ、また新しい夜がやってきます。ときに人になり、ときに狼になります。殺し合いは繰り返されるのです。

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