五十嵐祐輝のブログ

残るかな 残らないかな どっちかな

2016年の人狼ゲーム放送を振り返る

2016年12月27日 22時38分24秒 | 人狼ゲーム

(Little Red Riding Hood (1881) by Carl Larsson) 

2016年は、人類史上、人狼ゲームのネット放送が最も発展した年でした。

1月:アルティメット人狼5、人狼TLPT「DEPTHⅡ」、人狼最大トーナメント最強決定戦、アルティメット人狼in闘会議2016

2月:人狼最大トーナメントSEASON2開始

3月:人狼TLPT100ステカーニバル開始

4月:麻雀プロの人狼スリアロ村にゲームクリエイター人狼会ゲスト出演

6月:アルティメット人狼6

7月:人狼スリアロチャンネル放送開始、人狼TLPTサマーラッシュ

9月:アルティメット人狼チャンネル開設、結チャンネル「イトキチ村」開始

10月:アルティメット人狼7、人狼TLPT4周年 

もっと色々あったでしょうが、ざっと思い起こすのはこんな感じです。

さて、2016年のゲームから、13戦ピックアップしてみます。対象は、「2016年放送のゲーム」ではなく、「2016年実施され、2016年放送されたゲーム」です。順不同です。

(1)アルティメット人狼5 第2部第1戦(2016年1月17日放送)

見所:真剣な中田

順不同と書いたものの、2016年の人狼放送で、ナンバーワンのゲームはこれです。多くの人がそう答えるはずです。これを凌ぐくらいのおもしろいゲームを創るのは難しそうです。すばらしかったです。

 

(2)スリアロ村 第二十五幕第1戦(2016年3月19日放送)

見所:新井の漁夫の利

この日行なわれた全3戦のうち、2・3戦目に出演した勝間の態度が鮮烈で、視聴者の注目はそちらに集まってしまいます。しかし1戦目もまた名ゲームであることには、賛同を得られると思います。

このゲームで何が起きていたかというと、仲間同士の繋がりの捩れです。専門用語でいうと「クロスライン」と言うのだったでしょうか。「本物の霊媒師・占い騙りの狂人」(武中兄・眞形)チームと、「霊媒騙りの人狼・占い騙りの人狼・人間」(白田・大浜・BOSS)チームとの対立になってしまいました。そして本物の占い師(矢島)はどうだったのかというと、正しく働いたにも関わらず、1人浮いた格好になってしまっていました。

役職公開のゲームでしたが、セルフクローズで観ていた僕は一層楽しめたと思います。武中兄を真霊媒師と見て応援していたため、最後一気に騙されたわけです。

このゲームは、2、3、4日目に占い師COしている人物を処刑していったため、残り5人の段階で、霊媒師COが2人生存していました。珍しい展開で、その点でもオリジナリティがありました。

 

(3)人狼TLPT #24:VILLAGE XII 深紅に染まる村 第14ステージ「人狼ジャンキーステージ」第2戦(2016年10月21日放送)※視聴期限切れ

見所:自分が正しいという雰囲気を完成させていくマドック

1戦目と2戦目のうち、2戦目だけが公式サイトのプレイログに残っていますが、これは人狼のストレート勝利のゲームです。1日目に本物の霊媒師(エスター)を処刑、2日目に本物の予言者(ルーサー)を処刑、3日目になんと本物の狩人(ハイラム)を処刑という、人間の圧倒的な敗北です。

初日に勢いよくCOした霊媒騙りのマドックは、この日生き延びると、2日目、場を上手くコントロールして、本物の予言者を処刑に追いやりました。マドック、メイソンあたりは、ふざけながら余裕をかまして堂々と嘘をつくので、とても恐ろしいですね。3日目、普通なら、今日こそ生き残っている霊媒師を殺さないと、と進行になるものです。しかしこの日、護衛の成功が起きていた事実が、その決断を大きく妨げます。「今日誰かが守られた。狩人が名乗り出ない。ということは、守られたのは生き残っている能力者だ。つまり、生き残っている能力者は2人とも本物なのだ。人狼は追い詰められている!」という推理が、村に浸透していくわけです。ノエルはこれに、襲われたのは狂人だ、と100%大反対、コーダもマドックの処刑を呼びかけ、ダンカンは引っかかって迷う。この3人は正しかったわけですが、残りの、ヒルダ、ムサシ、ハイラムの3人間、それに人狼陣営4人は、そんなはずはない、とまとまるので、人間に勝機はありませんでした。

結果的にはワンサイドでありながら、騙す者、騙される者、正しい者、様々な立場が存在感を放った、魅力にあふれたゲームでした。とにかくマドックが凄かったですね。それからこの回は、2016年唯一の、コーダ出演ゲームでした。児玉健よりもコーダのほうが断然レアになっているので、そろそろアルティメット人狼も、「賢者 コーダ」に切り替えたほうが、アルティメット感がありますね。

 

(4)人狼最大トーナメント最強決定戦 第2戦(2016年1月24日放送)

見所:騙りまくり、とぼけまくりの心理戦

10人でのレギュレーションです。13人のものと比べて、展開が迅速である利点があります。

一気に面白くなるのは3日目からです。残り6人の状況。占いCOしていた魚谷が、まだ占い結果を言いたくない、という発言から、駆け引きが始まります。観る者を非常に惹き込む心理戦です。

アプリ「牢獄の悪夢」を用いるルールの場合、生存者6人の状況下で、2人が人狼、1人が狂人だと、人狼COはまだ躊躇いがあります。狂人に人狼をわからせることに成功したとしても、このとき人間チームが一致団結してしまうと、人狼に3票が集まってしまう。するとランダム処刑で、人狼が処刑されてしまう。50%の確率です。そして4人生存(うち人狼1人、狂人1人)の状況になっても同じ。ランダム処刑に持ち込むと、50%で人狼が処刑されてしまう。つまり、6人の段階で人狼COをすれば、75%の確率で勝てるのですが、25%の確率では負けるわけです。「賭けに行かない人狼」の戦い方も楽しかったですね。

 

(5)人狼TLPT #23:VILLAGE XI 青嵐に惑う村 第4ステージ(2016年7月28日放送)※視聴期限切れ

見所:味方に届かないムサシの声

TLPTにしては珍しいことに、ゲーム後、ニコ生視聴者のコメントがひどく荒れていました。視聴者アンケートは、「1」と「2」が合わせて50%くらい、残りの「3」「4」「5」で50%を分け合う、といった感じでした。低評価だったのは、ひとえに、狩人ローラーをしないせいで負けたからです。3日目にシフォンが狩人COをすると、そのあと、デイジーが冷静に対抗狩人CO。この日シフォンを処刑すると、4日目、5日目と2連続で、村人たちは、生き残っている自称狩人のデイジーを放置してしまいました。幽霊タイムの正体オープンを見ていた視聴者は、もどかしい気持ちだったでしょうね。僕はセルフクローズで観ていたので、感じ方は別でしょうが。

人間確定していたムサシだけが、「おかしいだろ!」と、デイジーの処刑を求め続けていましたが、その声は、人間のドリスとイーゴリには一切通じなかったという……。これがまた、低評価の大きな要因になりました。

エンディングも、姉デイジーと弟イーゴリが残って、ドラマチックでしたね。

イーゴリ「俺が馬鹿だからこの村が滅んだんだ……」

デイジー「そうよ! あなたが馬鹿だからこの村が滅んだのよ!」

パンジー「(にたにた笑っているwww)」

魅力的なゲームでした。ただ、TLPT放送史上最大の酷評回という理由で、もしかしたら永遠にリピート放送はされない?

 

(6)スリアロ村 第三十六幕 第1戦(2016年10月10日放送)

見所:メイソン・はなうさの力技

潜伏人狼のメイソン・占い騙りの狂人はなうさは、ともにすばらしかったです。メイソンは2日目、本物の占い師中嶋から人狼と占われながらも、ずっと処刑されず、しかもこの日逆に中嶋を処刑させ、一方はなうさは、2日目に対抗の占い師を処刑されながら、ローラーされることなく生き残り続けました。

人間側がポンコツだと指摘する視聴者は少なからずいるようで、そう批判することは容易ですが、人間陣営が間違った方向に進んで行くのは、この2人の、ぐいぐい自分たちのペースに持っていく技量あってこそです。

これは秋の放送でしたが、メイソンは、サマーラッシュの放送でもアルティメット6、7においても、全部人間陣営だったので、久々の、「強い悪者メイソン」の姿でした。あまりにも強力で、僕はショックを受けました。今年の春から放送に出るようになったはなうさは、「またミスリードw」といった、馬鹿にされるキャラクターが定着しているものの、説明・意見は充実しているし、推理の引き出しは多いし、しばしば、さすが人狼ゲームの専門家であると思わされます。ずっと見ていたい優秀なプレイヤーです。

 

(7)アルティメット人狼6 第2部第1戦(2016年6月5日放送)

見所:安西の顔

アルティメット人狼に、スリアロ村から、武中兄、大浜が初めて参戦した回です。2人がともに人狼であったのがこの第2部第1戦だったのですが、なかなかうまくいきませんでしたね。武中兄は、後半立て直したものの、序盤の緊張が激しくて、大浜は、予言騙りとして、推理を形成できませんでした。まあ、本物の予言者(村中)も、心理的に余裕がなかったようですが……。

フルクローズなのでどの人物も正体は最後までわからなかったわけですが、リアルタイムで視聴していた僕は、スリアロ勢を応援せずにはいられなかったです。現環境で、人狼ゲームの放送に最も精力的に取り組んでいるのはスリアロなので、全国的に見たとき、TLPTのキャストよりも、スリアロ村の出演者に対してのほうが、人々は愛着を持っているのでは、という気もします。

「たられば」の話をしますが、予言者騙りは、自己紹介時に伏線を張っておいた、武中兄が引き受けるのがベターだったかもしれないですね。シリーズのほかの2部とは違う味わいがある回です。

 (『人狼読本』付属のカード)

(8)イトキチ村第弐話「見知らぬ、恋人」 第2戦(2016年10月22日放送)

見所:最初から仲間を裏切っているぽんちゃん

人狼放送において、今最も勢いがあると言われている(?)結チャンネルです。まあでも確かに、1番おもしろいと言っても過言ではありません。ゲームに特別な役職を取り上げ、人狼放送に新しい風を吹かせていますね。個人的な感覚ですが、「結チャンネル」という名称が、1番、課金のストレスがないです。個人名が冠せられていて、「この人のためにお金を払っている」と納得しやすいからです。

この回は役職「悪女」を入れています。役職公開のゲームで、僕もセルフクローズはしませんでした。一部の出演者についてあまり知らないまま見ていましたが、それでもとてもおもしろかったです。それは、ストーリーが出来上がるからですね。この2戦目では、悪女(ムラタ)が、人狼(ぽんちゃん)と狩人(なな湖)を自身の味方に引きずり込んで、結果、人狼陣営と人間陣営を追い詰めてしまうわけです。そして最終日には、本命とキープとの大激突に。

人狼ゲームのルールを活用すると、お笑いの素人でも、見世物としての笑いを作りやすいですね。その意味で、やはり人狼ゲームは良質なコンテンツだと思います。

 

(9)人狼TLPT X 宇宙兄弟 第6ステージ(2016年7月24日放送)※視聴期限切れ

見所:さすがのデイジーの騙り

3人での最終日、人間確定しているカチュア(せりか)には、ハイラム(六太)を信じる、という、原作を意識した物語を作る選択肢がありました。しかし、そこでハイラムを処刑して、人間勝利を決定づけたため、共演者・観客は称賛したのでした。

そのクライマックスに至るまでも、刺激的な流れでした。2日目、最初にサミーが予言者CO、そのあとかなり時間が経ったところで、ウォルターが2人目の予言者CO。本物の予言者はウォルターですが、COを粘ったのは、最初から知っている人間がサミーであったためです。もう1人予言者COがあれば、その者が人狼と判明するため、待ちに待っていたが、現れないので、仕方なく自分がCOしたのです。そしてここですぐさま、3人目の予言者CO。デイジーです。

マドックは、ウォルターは充分待った、と庇ったのですが、僕もそれと全く同じ気持ちでした。しかし処刑されたのはウォルター。デイジーにあっけなく殺されて、僕ははっきり言って落ち込みました。デイジーはこのあと人狼仲間のハイラムに対して、人狼であると占い結果を宣言して、思いっきり場を引っ掻き回します。この点でも、カチュアの最後の決断はすばらしかったのです。

騙りのデイジーは、ほのぼのとした感じですらすらと弁舌するので、説得力が図抜けています。激昂するキャラを演じている場合でさえ、滑らかにどばどばと説明・推理を話せます。とにかくデイジーの騙りは常人離れしています。これは練習の賜物であると同時に、本人特有の、「無害さ」「癒し系の感じ」が源泉になっているものです。その意味では、デイジー独自の特殊能力なのです。このへんは、スリアロにおいて瑞原が強い(人狼陣営のときに強い)と言われることに通じます。理性的で安らかな雰囲気が、その者を善人っぽくするわけです。

 

(10)特殊村(スリアロ村)Vol.1 第1戦(2016年7月23日放送)

見所:武中兄の立ち回り

スリアロ村で久々の、狐入り・一斉投票のルールでした。初日に予言者COした狂人はなうさが、いきなり平に黒出し、しかし平は本物の予言者……。最初から怒涛の展開でした。

役職非公開のため、ありうるパターンが多過ぎて、視聴者も推理は難儀なのですが、その混乱を味わえるのも、特殊ルールの楽しみです。わからないなあ、と思いながら観戦しています。なぜ、霊媒師COの武中兄と、霊媒師COの大浜の、霊媒結果が一致し続けているのだろう、と、もやもやしながら戦いは進んで行くのです。

 

(11)アルティメット人狼7 第2部第1戦(2016年10月1日放送)

見所:森本の視点

第1部のメンツのほうがおもしろいのでは、との声が事前にあったり、内輪ネタが過ぎるのでは、との声が事後にあったりと、アルティメット人狼の評判は「5」をピークとして下降気味のようです。しかしそれは、周囲の期待の大きさを意味してもいます。現地に観戦しに行った僕自身も実は、もしかしたら1部のほうが楽しいかな、というふうにも予想していましたが、2部開始の直前になると、この上ないほどのわくわく気分でした。

予言者の真贋を見極めようとする、3日目、4日目は、ぞくぞくする展開です。観戦する側の1人として言うと、「香川の涙」が、自分の推理の決め手になりましたね。あれが嘘だとは思えませんでした。でも、あれで人狼だったらおもしろかった、という気持ちもあります。「香川はああいうときに嘘泣きができる人物である」と後から紹介されていましたが、ぜひ嘘泣きも見たいですね。また、人狼で、本当に感傷的になって涙が出てしまう、という場合もあるでしょうし。一口に涙と言っても、色々なパターンがあります。

 

(12)人狼TLPT #22:DEPTH II 贖罪の海〜SPIRAL〜 第14ステージ(2016年1月29日放送)※視聴期限切れ

見所:機械でできているデューク

年内に2回(視聴期限1週間×2)放送されたゲームです。最後の人狼マドックが全然人狼に見えなくて、それはさすがでした。「僕が生かされているということは~」と自然に言うので、つい、疑いの対象から外してしまいます。

ただ何と言っても、最大のハイライトは2日目です。デイジーは予言者CO、人狼を見つけたと発言します。人々の様子を伺っているデイジーに対して、デュークは「なぜ溜めるのかわからない」と文句を言い、そしてデイジーは、発見した人狼はメイソンであると宣告します。すると即座にメイソンは、「僕、狩人で~す。狩人で~す!」。このあとなんと、デュークが予言者CO、デイジーは人狼であったと宣言。メイソンは絶叫します。それを先に言えと。しかもデュークは、最初から知っている人間はメイソンであると宣言。またしてもメイソンは絶叫します。それを先に言えと……。

続けて狂人パンジーは、霊媒師CO。初日の夜に襲われたノエルが霊媒師だったので、パンジーの単独COにより、パンジーは霊媒師を乗っ取れたわけです。しかし、人狼の視点からも、本物の霊媒師と思われてしまってはいけないので、その後の霊媒結果が難しいところでした。霊媒師COではなく、狩人COの手段はどうだったかな、とも考えられるのですが、メイソンの反応があまりにも本物の狩人であったので、それも困難だったかなと思います。

13人レギュレーションだと、2日目に、能力者COで一気に場が動くことがしばしばです。そのおもしろさをよく表しているゲームが、この回です。

 

(13)【女流棋士の春】麻雀プロの人狼 スリアロ村:第四十幕【軍団】第1戦(2016年12月15日放送)

見所:イシイの言動

1日目、いきなり人狼に白出しをする狂人(初美)や、人間判定を受けながら霊媒師として名乗り出る人狼(安西)、そうして5COとなる、激動の序盤から始まるゲームです。

このゲームで1番おもしろいのは、初日に処刑されたイシイです。天国ルームに行ってから、「なぜ自分は今日2戦しか出ないのに、1日目に処刑するのか」という趣旨のことで、ぐちぐち不満を述べていました。1回冗談っぽく言うのではなくて、深刻なトーンで何回も続いていたのですね。僕はこれが非常に愉快で、思い出すとつい笑ってしまいます。視聴者のコメントでも、「何回言うねんwww」と指摘されていました。

あと3戦目も、せっかくBOSSが、イシイ中心となる作戦を提案してくれたのに、イシイはそれを無視していました。3日目には、人狼である香川を追い込んだ村人たちを説教していました。そんな彼の正体はもちろん(?)狂人だったわけですが、あまりにも滅茶苦茶で、笑えておもしろかったです。さすがイシイジロウはトップクリエイターの1人で、独創性の塊です。

 ★

以上でした。今日は12月27日なので、まだ2016年内の人狼ゲームは残っています。来年も、おもしろいゲームがあるといいですね。自分がどれくらい観られるかはわかりませんが……。

 

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