僕はここ2年間、青果の卸を営む友人の頼みで早朝だけ毎日、青果市場からいくつかの顧客の所まで食材を納品する仕事を手伝っています。まぁ、早起き大好き人間のアルバイトといったところです。
今朝もいつものように4時半に市場で荷物を積み込んで、2軒目のとある大きな総合病院の裏玄関に着きました。真冬の今、もちろんこの時間は真っ暗で、全ての入り口はロックされています。
納品に利用する一つの入り口は守衛さんによって開けられているので、そこから院内に手押し台車に満載の食材と共に入るのです。
中へ入ると長い廊下が続いています。物音一つしないこの時間、ただ台車の車輪の音がキュルキュルと鳴っているだけです。もちろん照明は落とされています。
所々にある「非常口案内灯」が弱弱しい緑色に光っているのみです。
この納品時、人とは(患者さんを含め)この長く暗い廊下で今まで一度もすれ違ったことがありません。
そんなひとけのない廊下の先が直角に折れていてその先は広い待合室になっています。
キュルキュルと台車を押して、だれも座っていないたくさんの椅子の前を通り抜けます。
と、闇の中一番奥まった角の椅子に誰かが座っているじゃないですか。
その存在は緑の非常灯の明かりで少しだけ顔が反射していたのでわかりました。
顔だけがぼ~っと薄緑に浮かんで老人それも女性のように一瞬見えたような気がしました。
はっきりとは認識できないのですが、あきらかにこちらを見ている感じです。
僕はちょっとびっくりというか、怖いというか、変な恐怖感で身体がこわばってしまいました。
さっさとここを抜けてこの先にあるいつも使うエレベーターに早く乗ってしまおうと心もち台車を押す力を強くして、この場から去ろうとしたんです。
数十メートル先のエレベーターの前に着くとハコはかなり上の階に止まっていてすぐは乗れません。
僕は何だか急に怖くなって、上へ行くボタンを押し続けてあせっていました。
すると・・・さっきまで物音もしなかった真っ暗な待合室から、弱いけれど確実な足取りでこちらに近づくスリッパのような音がしてくるではありませんか!
怖~~、どんどん近づくその不気味な足音に僕は全身の気合を込めてエレベーターボタンを連打しました。あともう少しで乗れそうです。足音はゆっくりと近づいてきます。
僕はそれを背中に感じていました。
振り向くなんてもうできません。
やっとハコが来ました!
もうなんだか不気味で・・・追われるように中に乗り込み、行き先階のボタンを連打したのです。
扉はスムーズに閉まりました。と、同時にその足音もエレベーターの機械音で聞こえなくなりました。
なんだかほっとしましたが、今度は行き先階で扉が開いた時、さっきの足音の正体が待ち受けているんじゃないかという新たな恐怖が胸をよぎりました。
幸いその心配は無用だったんですが・・・・
あれは一体なんだったんでしょうか?
自分の勝手な想像? それとも心霊現象?
ちょっと怖い話だとは思いませんか?
守衛さんにこの話をすると冗談か本気かわかりませんがここは病院だから幽霊がいるんじゃないの?と笑ってました。
これからも毎朝、ここに来ます。
だから僕にとってはけっして笑い事では済まない恐怖の体験なのです。
夜に一人でエレベーターが来るのを待つ・・・誰とも一緒には乗りたくない・・・そんな気持ちにみなさんもなったことありませんか?
きっと行き先階のボタンを高速連打・・・ですよね。
今朝もいつものように4時半に市場で荷物を積み込んで、2軒目のとある大きな総合病院の裏玄関に着きました。真冬の今、もちろんこの時間は真っ暗で、全ての入り口はロックされています。
納品に利用する一つの入り口は守衛さんによって開けられているので、そこから院内に手押し台車に満載の食材と共に入るのです。
中へ入ると長い廊下が続いています。物音一つしないこの時間、ただ台車の車輪の音がキュルキュルと鳴っているだけです。もちろん照明は落とされています。
所々にある「非常口案内灯」が弱弱しい緑色に光っているのみです。
この納品時、人とは(患者さんを含め)この長く暗い廊下で今まで一度もすれ違ったことがありません。
そんなひとけのない廊下の先が直角に折れていてその先は広い待合室になっています。
キュルキュルと台車を押して、だれも座っていないたくさんの椅子の前を通り抜けます。
と、闇の中一番奥まった角の椅子に誰かが座っているじゃないですか。
その存在は緑の非常灯の明かりで少しだけ顔が反射していたのでわかりました。
顔だけがぼ~っと薄緑に浮かんで老人それも女性のように一瞬見えたような気がしました。
はっきりとは認識できないのですが、あきらかにこちらを見ている感じです。
僕はちょっとびっくりというか、怖いというか、変な恐怖感で身体がこわばってしまいました。
さっさとここを抜けてこの先にあるいつも使うエレベーターに早く乗ってしまおうと心もち台車を押す力を強くして、この場から去ろうとしたんです。
数十メートル先のエレベーターの前に着くとハコはかなり上の階に止まっていてすぐは乗れません。
僕は何だか急に怖くなって、上へ行くボタンを押し続けてあせっていました。
すると・・・さっきまで物音もしなかった真っ暗な待合室から、弱いけれど確実な足取りでこちらに近づくスリッパのような音がしてくるではありませんか!
怖~~、どんどん近づくその不気味な足音に僕は全身の気合を込めてエレベーターボタンを連打しました。あともう少しで乗れそうです。足音はゆっくりと近づいてきます。
僕はそれを背中に感じていました。
振り向くなんてもうできません。
やっとハコが来ました!
もうなんだか不気味で・・・追われるように中に乗り込み、行き先階のボタンを連打したのです。
扉はスムーズに閉まりました。と、同時にその足音もエレベーターの機械音で聞こえなくなりました。
なんだかほっとしましたが、今度は行き先階で扉が開いた時、さっきの足音の正体が待ち受けているんじゃないかという新たな恐怖が胸をよぎりました。
幸いその心配は無用だったんですが・・・・
あれは一体なんだったんでしょうか?
自分の勝手な想像? それとも心霊現象?
ちょっと怖い話だとは思いませんか?
守衛さんにこの話をすると冗談か本気かわかりませんがここは病院だから幽霊がいるんじゃないの?と笑ってました。
これからも毎朝、ここに来ます。
だから僕にとってはけっして笑い事では済まない恐怖の体験なのです。
夜に一人でエレベーターが来るのを待つ・・・誰とも一緒には乗りたくない・・・そんな気持ちにみなさんもなったことありませんか?
きっと行き先階のボタンを高速連打・・・ですよね。
ドロドロドロ~~!
明日は待合室に誰も居なきゃいいけどね。
お疲れさん!
でもきっと波長が合ってしまったんですね、視線と一緒に。
きっと、次は大丈夫ですよ!
お二人ともこんな話を深夜に読まないほうがよかったのに・・・申し訳ありませんでした。
実は前にも同じような「近づいてくる足音」におびえたことがこの同じ場所であったんです。外は雨が降っていました。雨の日にこういう経験をしやすいんだとどこかで聞いたことがあります。
で、今朝は出てきませんでした・・・ちょっと寂しい。(ウソ!)
一人でシャンプーとかしてると、背後が気になったり(笑)
もしかしてHatさんは霊感が強いんじゃないですかね?
お風呂はお子さんと入りましょう。
今度足音が迫ってきたら、エレベーターの「開」のボタンを押して、待っていようと思います。こわっ!
こわいよぉ。
ビビるよぉ。
boogiehatさんの話もわかる!
私はトイレに行くと、ついつい天井を確認しちゃう。
ちょっと話は異なるけど・・・
つい先日まで読んでいた
元刑務官が明かす「死刑のすべて」(坂本敏夫著)も
背筋がぞくぞくします。
ああ、夏に読めばヨカッタ。