値上げ値上げ、そして値上げ！

今年もついに師走に入ってしまった。歳をとったせいか（？）年々、月日の経つのが早く感じられる。だから２００７年もあっという間にここまできてしまった。

そんな師走・・・僕らはいつもと同じように日々の生活を繰り返しているだけなのに、我々を取り巻く環境、特に消費生活の環境は確実に悪くなっているね。

なんてったって値上げのラッシュには目もくらむ！
大豆やコーンなどの原材料の値上げに連動したお菓子や食料品の相次ぐ値上げ。
原油高によるガソリンや灯油の高騰。
そして最近ではタクシー料金の値上げ。

タクシーは使わなければ一応は値上げに抵抗できるけど、そうもいかない人もいるでしょ？　身体の不自由な人や老人、時間外の急用、通院など。
酔っぱらって帰りの足が無くなったから、なんてのは本人の自覚の問題。
じゃぁ、タクシーの代わりに自分で運転しましょ、というと今度はガソリンの値上げの問題にぶち当たる。
タクシー運転手の待遇改善のため、なんて本当かどうか知らないけれど、ホントはね・・・あの忌まわしい小泉政権のパフォーマンスの後遺症なんだよね。

タクシー業界の＜規制緩和＞などと言ってなんの考慮もなくただ車両数の自由化みたいなことをして、いかにも世のためみたいな短絡的政策をやってしまったんだ。
この時、同時に料金体系、許認可などにも十分な配慮をしなければならなかったのに一部の人間や役人の利害のために手を抜いた。

結果はどお？　供給（台数）が需要を超えてしまった。高い燃料を使って空車のまま街を流しているたくさんのタクシー。駅前で１時間待ってやっとお客が乗っても行き先はせいぜいワンメーターちょっとじゃ運転手さんもグレるよね？

これね、実は喜んでいた人間も多くいるんだ。
有名どころでは「オリックス」の宮内義彦(代表執行役会長)。
リース会社の代表者ね。

この男は政府の＜規制改革・民間開放推進会議議長＞なんぞをしていた奴だ。

政界と強力なコネクションを持ち、規制改革関連の審議会の長を10年以上歴任していた。そして自ら長を勤める審議会において規制緩和を実施し、それにより自らが保有する企業規模の拡大を図った。そのため「政商」と揶揄される人物だ。

タクシーの増車やクレジット・カード読み取りの設備、ETCやカーナビなどの設備投資や資金需要に彼の会社は大いに潤ったんだ。

まぁ、陰でこういうなんともあやしいカラクリ商売で儲けている奴もたくさんいるわけだ。
実際のタクシー業界はというと、増車のために幹線道路の地理も分からないようなシロウト運転手もどっと入ってきて混迷に拍車をかけているんだね。

実際僕も飲み会やバンドの練習が終わって疲れて帰宅する時、駅からタクシーを使いたいよ。でもね、初乗り７１０円はどんなもんだろう？
人はね、時が経って慣れてくるとこの金額だってフツーに感じるようになるんだよね。
６６０円が７１０円になっただけじゃない、というオカネ余りの裕福な人もたくさんいるだろうけどね、僕はそういう金銭感覚に慣れてしまいたくないな。

だから、健康のために２メーターくらいまでは歩いちゃうぞ！

いい？　タクシーを悪く言うつもりじゃないよ。
政治が悪いって言ってるんだよ。　かつての小泉政権は多くの国民に人気があったようだけど、今になって考えるとちっとも国民のためになっていないでしょ？
だって大多数の国民が＜生活が苦しくなった！＞って言ってるんだから。

格差社会を助長したのも小泉政権。規制緩和や民間委託が悪いとは思わないけど、そのやりかたや考え方が絶えず国民の方を見たものでなければならないよね。
そして一部の資本家（政商など）への利益誘導であってはならないんだ。



１２月に入ってさらにパンやパスタ、洋菓子などの値上げが続いているね。
寒い冬になりそうなのに灯油も高い。（旭川のクマさん、気の毒だね）
こんなことで自分達の生活が守れる？
みんなの不安は増しているでしょ？

ねぇ、インド洋における給油活動の再開の是非だけが大きな政治問題なの？

バカ言ってんじゃないよ！

先の参院選では、生活を守ってほしいという人々の悲鳴が聞こえたんじゃなかったのかな？
みんな不安だよ。

政治が本来の＜国民の幸せ＞を守ってくれない限り、この国の行き着く先は悲惨だよ。

もっと本来の国民の生活のための政治をしなければ、次の選挙で辛い思いをするのは、＜センセイ＞と呼ばれる明日は普通の人になるかもしれないアンタたちなんだよ。

そして世の中の不公平感を極力なくしてほしいよね。
ちょっと関係がないけど、証券会社ゴールドマン・サックスは、サブプライム関連で揺れる同業他社を尻目にまさに一人勝ち状態だが、先日は社員一人当たり平均８千万円のボーナスが支給されたね。日本の同社員もすんごいことになっていて、最近では港区にできた超高級賃貸マンションの入居者のほとんどがこの会社の若手社員なんだってさ！なおここの最高経営責任者の今年のボーナスは何と８６億円！だって。

こんな話を聞くと働く意欲さえなくなってしまう僕なのでしたー。




明日は日本の政治家の無能ぶりを産業資源確保の面から書いてみるよ。
ちょっとお堅い話でのブログ再開、ごめんなさい。
でも僕は今猛烈に頭にきてるもんで・・・。