バンマスの独り言 (igakun-bass)

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この曲が好き! Vol. 27 「SUNDAY GIRL」 BLONDIE  サンデーガール ブロンディ

2015年01月08日 | この曲が好き!
今まで聴いてきた膨大な量の音楽の中でも特に大好きでかつ思い出深く、そして自分の音楽スタイルやライフ・スタイルに少なからず影響を与えた曲を一曲づつ紹介していくシリーズの27回目です。


今回取り上げた曲はぐっと年代がさかのぼって1979年頃のヒット曲です。
当時はアメリカン・パンク・バンドのような紹介のされ方で登場したバンドで紅一点ボーカルのデボラ・ハリーの魅力を前面に出したアメリカン・カルチャー(アメリカン・ポップ)の表現者として一気に人気者になりました。
バンド名はブロンディといいます。

その頃僕は音楽スタジオの経営を始めたばかりで、知り合いから「ある女子高生たちが文化祭のためにバンドを組みたいと言っているんだけど全くの素人なので楽器選びからパートごとのコーチまで3ヶ月間で人前で演奏できるようにしてくれないか」ととんでもないことを頼まれたのです。
彼女たちの住所は都内のいたるところに分散していましたが練習場所は僕のスタジオという大前提で、不安はあったけれど引き受けたのでした。

数日後に彼女らと面会し、そのやる気を確かめました。5人の高二の女の子たち。担当する楽器はすでに決まっていて、ベース、ギターは楽器も用意してきました。ドラムの子はスティックを2セット買っていて、キーボードの子はスタジオのピアノやシンセサイザーを使うとのことでした。驚いたのはボーカルの子で、今思い出してもとびきりキラキラしたオーラを放つかわいい、いかにもバンドのフロント向きという感じでした。

彼女らは文化祭でやりたい曲をすでに2曲決めていて、それを3か月で演奏したいと熱っぽく語りました。

その曲とは TOTOの「セント・ジョージ・アンド・ザ・ドラゴン」(!)と今回紹介の「サンデーガール」でした。
両曲とも発表されて間もない人気曲。
さっそく彼女らのためにレコードからパート別の譜面を起こして、その譜面を彼女らの技量に合わせて簡略化したりカットしたりして体裁を整え、個人練習が始まりました・・・。


おっと、このお話は今回のテーマから離れてしまうので機会があればこの思い出話と顛末を紹介したいと思いますが、そんな因縁のある曲がこの「サンデーガール」なのです。

実はこの曲の発表当初から僕はとにかく大好きで、シングルカットを繰り返し聴いていたものです。
「サンデーガール」というのはデボラが飼っていたネコの名前なのだそうですが、本当にアメリカンな、軽くてどぎつさが微塵もない爽やかな歌詞内容と音楽的にはコード進行が簡単なわりに途中の転調(一音上がる)がかっこよかったりして、このデボラというコはどんな様子で歌っているんだろうと想像をたくましくして聴いていたものです。
(この時代はPCさえ無かったのですから「YOUTUBEで動画」なんてありえません!)

後年、NY時代にずっと会いたかったデボラに小さいライブハウスで会うことができました。(このくだりは「僕のNY生活シリーズ」には書いていませんが)


この曲がリリースされた頃のデボラはブロンド・ヘアーのキュートな女性でした。その頃の「口パク映像」が見られますが、僕としては正直言ってこの頃に会いたかったですね。僕が会えたのはその数年後で、彼女はちょっと歳を取ってしまっていましたね。
(1978年のデボラ。やはりこの頃が最高)

(1998年のデボラ)

このバンドは一時期解散したのですが、また再結成されていてYOUTUBEで最近のデボラを見られますが、今ではまるでデヴィ夫人のような貫禄で、あまり見たくない思いです。(歳をとった彼女をおとしめるつもりはありません)

(2008年のデボラ)


この「サンデーガール」、どんなに気分が落ち込んでいてもこれを聴くとちょっと前向きな明るい気持ちにさせてくれるんです。
僕にとってはとてもミラクルな曲で、心も体も軽やか~になるので今もちょくちょく聴いているのですよ。
仕事の車のHDにも録音してあって、交通状況にイライラした時など「頓服薬」として重宝しています。

デボラの明るい歌声を聴いていると、あの頃の女子高生バンドの事やキラキラしていたボーカルの子の事を思い出してしまいます。彼女らもすでに中年のお年頃になって社会で活躍し家庭をしっかりと守っているんでしょうね。
もう名前も顔も思い出せないのが申しわけないのですが。

彼女らに会いたい気がしてしまうのも、この曲にまつわる思い出のおかげでしょう。
この曲を聴くたびにあの頃の時代の匂いや彼女らの明るい笑い声、今のコとは明らかに違うある種の純真な女子高生像が思い出されます。

「サンデーガール」・・・聴くたびに今でも心が躍るアメリカン・ポップの傑作です。


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