バンマスの独り言 (igakun-bass)

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愛国無罪 (中国の常識=世界の非常識)

2012年09月17日 | 社会・政治
夕べはセッション(ライブ)があって、多くの人に会って楽しい時間を過ごした。

そんな場でも、最近ブログの更新がないね、と意外な人からも言われ、面識のない多くの方々(検索で来られる方)を含め日々たくさんの人にチェックされていたことをあらためて認識させられた。

実はここ数週間、いくつもの下書きを残していた。
しかしそれらを公開(更新)しようと思うたびに、世の中の情勢に変化が起き、自分自身の物の考え方、見方が刻一刻と変化してきたことを理由に更新をしなかった。

それらのテーマのほとんどが、みなさんも日々重大な関心を寄せている、韓国・中国との外交摩擦であり、日本が過去にあまり経験をしたことのない領土問題だった。

僕自身、時には冷静な対応をと思いつつもある種のモヤモヤ感を感じ、時には烈火のごとく怒りに近いものが込み上げてきた。

折しも韓国・中国は政権の交代・変化がある時期に来ていて、よく言われるように政治や国内が普段よりも右傾化する傾向にある。
そんな空気の中、寝ている子を起こすような愚かな石原東京都知事の尖閣買い取り発言・・・そしてそれになぜだか慌ただしく反応した野田政権。最近ちょっと島根県の竹島問題が多く語られなくなったタイミングで日本政府は尖閣を何の外交戦略も持たず・使わずに一気に「国有化」してしまった。

歴史的に見て尖閣が沖縄県に属することは明確でも、それを過去からよく知り関与してきたアメリカが強くバックアップしてくれない歯がゆさが残る。
なにより中国人は長期間それを知らされずに、偏向した歴史教育によって間違った認識をもってしまった。

領土問題はゆるゆると話し合っていけばいい、という政治的な考え方で今まできた当事国の外交テクニックは恥ずべき石原の無遠慮な行動発言でガラガラと音を立てて崩れたのだった。


報道写真を見ても分かるように沖縄県尖閣諸島は「無人島漂流モノ」などの映画のロケで重宝されそうななんにもない孤島だ。だから過去中国人はだれもこの島の事を気にも留めなかった。しかし近年、この島々の周辺に豊富な資源が眠っていることがわかり、そのとたん彼らはいろめき立った。
ことほど左様に深い歴史認識があったわけでもなく、これから書くが尖閣問題は中国政府と人民との軋轢(あつれき)の肩代わりとして起こったと思えるのだ。


このところ新聞やTVニュースを見るのが嫌だ。
赤い旗を振って、なぜだか異様にハイテンションな若者が暴動を起こしている。
報道では「デモ」と言っているがとんでもない! あれがデモか? 
あれはただの暴動であり略奪である。北京五輪の時も心配されたが中国人の多くにはモラルと言うものがない。ただすぐにカッカして騒ぐ、汚す。

今回の暴動はおあつらえ向きに「尖閣」を持ちだし、それを正当化するために「愛国無罪」という世界で笑い物になるようなスローガンで覆い、好き勝手な事をする信じがたい事態だ。
そしてそれに参加しているバカ者の多くが2~30代の若者だという。この世代は80年代の反日教育を受けてきた人間であり、思想的に偏った怪しい愛国者が多い。 野蛮な国とはこんなものだ。

愛国という精神があれば何をやっても罪ではない、などというバカバカしい考えは本来の反日思想の名を借りただけの「国へのうっぷん晴らし」なのだ。つまりはこの年代の中国人が持つ、社会や経済への不満からの暴動なのだ。だから中国政府はその行動を「ガス抜き」として黙認してきた。

実際、北京郊外ではそれを知ってか知らずか平穏な生活を送っている人がほとんどだという。
また経済的に裕福な人々はこの暴動や反日運動に批判的だ。
つまりは国内政治への不満が爆発しただけの話で、在留邦人・法人には全く迷惑な話だが彼らの本心には尖閣などの小島は大した問題ではないように思える。

連日の彼ら不満分子の暴挙は報道によって世界中が見ている。
「中国とはなんとモラルの低い国か!」そういう声が聞こえるかのようだ。

「愛国無罪」などという便利な錦を掲げて彼らはいつまでこんなバカを続けるのか?
そして中国政府は世界から信用されなくなる日を指折り数えるようなことをどうしてするのだろうか?

僕はこのまま放っておけば中国は内部から崩壊しかねないことを心配するが、一方、このまま好き勝手に暴れさせておけばいい、という気分にもなっている。
今起こしている暴動は平和的なデモではない。日系の商業施設がこの若者たちの暴動によって略奪被害を受けているという。全スタッフが中国人というスーパーも被害を受けた。
そこで働き、報酬を得ている自国の労働者の生活はどうなる?ということを彼らは考えたか?
(暴徒たちは日系企業に勤めている人たちをも恨めしく思っているフシがあるが)

それが彼らの言う愛国なのか?

正しい歴史も知らず、どさくさにまぎれて物を壊しドロボーする・・・まさしくバカの見本のような連中だと思う。冷静になることを知らない国民性は近くのキムチの国の「火病」とよく似ていて、隣国ながら不気味で気持ちが悪い。(食べ物を和食にすればすこしは穏やかな気持ちになるかも、という料理人もいる!)

そこには尖閣の問題は全く関係ない。
ただ暴れたいがための口実に尖閣を利用しているだけで、それが愛国とは恐れ入る!

ただしちょっとした変化が彼らの中に見られるらしい。
一つには党(中国共産党=政府)の施設にまで暴徒がなだれ込んでいる事。もう一つには「毛沢東」の遺影を持っている人間がいるということ。
毛思想では経済はみな平等と言っていることからもわかるように、貧富の格差が巨大化した今の中国を、党を批判している人間も多くいるということである。(実はこれが暴動の真実では?)

(文化大革命の時代のほうが今より良かった、との暗黙の主張だ)

すべてが反日ではなく、その底流には政府への不満があることは想像できた。

ここは日本人、つとめて冷静さを保とうよ。いずれ尖閣に大量の中国漁船が押し寄せるかもしれない。
そうなれば自衛隊の出動という武力の出番などという政治家もいるようだが、とんでもないことだ。
もしそうなったら最大限の警戒はするとしても、ある程度の黙認をして大人の態度を日本は貫きたい。
腹は立つが相手はバカだ。一緒の土俵に上がることは愚か者のやる事だ。

今日本は彼らのやることを上から目線で見物するくらいの気持ちでいればいい。


もちろん在留邦人は日本政府の力で速やかに国内外の安全な場所へ避難させつつ、同時に多くの経済的被害を受けているので政府は毅然とした態度で「被害補償はしっかりと中国政府に請求しますよ」と宣言する必要がある。弱腰外交から脱却するためにもモノは強く言わなければだめだ。

同じく中国との領土問題をかかえるアジア諸国もこんどの問題を固唾をのんで見ている。そんな目も大いに意識して行動しなければならない。おそらく多くの国が中国に異を唱えてくれるだろうから。

中国の国際的評価が下がっていく中、当の中国政府が新体制の下でどういうかじ取りをするかも関心事だ。

もうひとつ重要な点。石原都知事の存在。この人の暴言は今に始まったことではないがいつだってしゃべるだけで責任を取らない。こういう危険な人間の発言が今回の中国暴動の発端になったことを忘れてはいけない。今の状況をこの男はどう思い、どう語るのだろう。そして自らの責任をどう説明するのだろう。

破壊被害を受けたパナソニック(旧松下電器)の工場などは昔、小平が松下に中国の発展のために懇願して誘致したものだ。恩義を受けておいてのこの仕打ち。彼らはもう狂気の沙汰である。



最後に、暴れている世界で最も愚かな中国人へ。

「愛国無罪」

国を愛する気持ちがあれば何をやっても罪ではない・・・という考えは地球上ではまったく通用しない愚かで危険な考えです。ましてやそれと「反日」とをむりやり結びつけて破壊と略奪をくりかえすなどとはもはや貴国に法や道徳は無いに等しく、それが世界からの孤立の危険性をはらんでいるということをあなた方「愛国者」は理解できているのでしょうか?



毎日の報道に気が重くなる日々から早く抜け出したい・・・きょうの更新をそんな気持ちで行なった。
明日9/18は満州事変のきっかけとなった事件の記念日とか。
報道では暴動のピークが来るとか。

また続きを書こうと思う。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうだそうだ! (ねこっち)
2012-09-18 11:06:57
こんにちは
お仲間と楽しかったみたいですね
223さん、お元気そうですね!

じっくり読ませていただきました~

中国の暴動の映像、何回見ても嫌な気持ちになりますよね。 
やる事すべて、たちの悪い子供が集団で遊んでいるようしか見えないです。

これから東アジアの関係はどうなってしまうのでしょう・・?



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国際社会が笑ってます (バンマス@発行人)
2012-09-23 20:54:59
>ねこっち さま

レスが遅くなりすみません。

その後、中国国内の事情や現地の人たちからのレポートなどがどんどん入ってきてますね。

それらによると、やはり暴れていたのは尖閣の場所を地図上で示せないような何も知らない地方出稼ぎ者などの政府に対する不満分子や当局の指示で行動したような連中が多かったということですね。

やっぱり・・・。

国際社会が笑ってます。
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