バンマスの独り言 (igakun-bass)

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この曲が好き! Vol. 28 「THE LAST DJ」 TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS

2015年10月24日 | この曲が好き!
今まで聴いてきた膨大な量の音楽の中でも特に大好きでかつ思い出深く、そして自分の音楽スタイルやライフ・スタイルに少なからず影響を与えた曲を一曲づつ紹介していくシリーズの28回目です。

ごめんなさい!このところ「FACEBOOK」に入れ込んでブログ更新をさぼっていました。

さて、

トム・ペティ(& ハートブレーカーズ)は日本人が思う以上にアメリカでは超大物ロッカーです。ただし「トム・ペティといえばこの大ヒット曲!」というものが残念ながらなくて、通受けする安打をコンスタントに放つようなアーティストです。
ルックスも地味だし、歌声はディラン、ノップラー、JJケール系のしわがれたようなダミ声です。もちろん、僕はロック歌手にこの手の声を求めている人間なので大好きなわけですが、きらびやかで高音がよく伸びてパワフルなヴォーカリストをお好みならこの人はランク外ですね。来日は昔の2回(1980年バンドで、1986年ボブ・ディランのバックで)だけで日本での人気はイマイチ。

でも本当にアメリカ・ロック界ではすでに巨人です。自分が身を置く音楽業界をいつでも鋭く批判し、そのためのやや攻撃的な歌詞をもった曲が多いです。

今回、僕はトム・ペティの数ある曲の中で最も好きで時々(現在は以前のように一日何度も!)聴いている「THE LAST DJ」をご紹介します。

とにかく僕は大好きでたまらないのです!!!



歌詞は一部抜粋してありますが、要するに昔のDJは自分の気持ちに忠実で、業界の利益なんて考えていなくて、かけたい曲をかけ、話したい事を話していたけど今はもうそんなDJはいない。業界のためにしゃべり、売り上げのために音楽を紹介する。
昔の良心的なDJを聞きたいならメキシコに飛ばされた最後のDJの声が電波状態によっては聞くことができるかもね。

というような内容です。

軽快なフォークロック調の音楽で、僕が個人的に好きなコード進行なのです。もうこの進行だけで大満足なのに歌詞の内容が意味深いもので、なおさらこの曲に愛着があるのです。2002年のアルバム「THE LAST DJ」より第1曲。





The Last DJ

Well you can't turn him into a company man
You can't turn him into a whore
And the boys upstairs just don't understand anymore
Well the top brass don't like him talking so much

  (省略)

あいつを会社の言いなりにすることなんかできない (←あいつとはヒーローであるDJのこと)
売女にしようとしても無理だ
上にいる小僧たちはもはや解りはしない (←上とはDJ収録現場を別の場所から見ている、という意味)
お偉方たちはあいつの饒舌さを嫌っている (←業界の偉いさんは彼の自由奔放な話を煙たがっている、という意味)

  (省略)

There goes the last DJ
Who plays what he wants to play
And says what he wants to say, hey hey hey...

最後のDJが去って行く
かけたい曲をかけ
言いたいことを言うDJが

And there goes your freedom of choice
There goes the last human voice
There goes the last DJ

選択の自由が去って行く
最後の人間の声が去って行く
最後のDJが去って行く

  (省略)
As we celebrate mediocrity
all the boys upstairs want to see
How much you'll pay for what you used to get for free
 
  (省略)

オレたちはそこそこの暮らしで満足しているのに
上の小僧たちは確かめたがっている   (業界の偉いさんたち)
昔タダだったものがいくらで売れるのか (←今ではなんでもカネ、カネだ!)

  (省略)

Well he got him a station down in Mexico
And sometimes it'll kind of come in
And I'll bust a move and remember how it was back then

それで彼は、はるかメキシコのラジオ局でDJになった
たまには電波が入るかもしれない
そしたらオレは、小おどりして、昔のことを想い出すだろう

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