幸福宮殿メルヘン切符

一枚の物語の切符から、幸せ行きの力が生まれる、大人の為のセラピー短編童話のブログ。
  〜希望号発車〜

第220話  「ドングリの首飾り」

2012-05-24 | 創作童話300話への挑戦!!
        

    <イラストはドンさんからいただきました>

         童話創作のステップ


       →創作の楽しみを知る<2010年>

       →自分の作風を確立する<2011年>

       →文章技術をアップする<2012年>

    
(どこでも発想+なんでも書く×とにかく続ける=達成の方程式)

         
<第220話>

   

   *タイトル「ドングリの首飾り」

   *カテゴリー=ほのぼの童話

 

<まえがき>

今回は、「森の中の三輪車」だったんですが、狼の所が
うまくまとまりませんでした。
こちらの方がすんなりと完成しましたので、公開します。
何となく、童話らしい童話ができました。
宅急便が届いたときに、もし、動物に届いたら?。
しましたら、昔、ペリカン便があったことに気付きました。
これって、今はないんですよね?。
森〜リス〜にペリカン便〜どこから?で、色々と考えました。
時期的に、いきなり蓮華草が浮かんできました。
これで一気に完成です。
自分としては、なかなかこじんまりとうまくまとまったと
思います。
ラストなんですが・・・理解できますでしょうか?。
ちょっと、どうしようかなと迷った所なんですが。
モグラの所を、くん、君の両方を使っているんですが、その
目的がお分かりいただけたらうれしいですね。
それでは・・・また、次回は、「森の三輪車」です。


「ドングリの首飾り」




「リスく〜ん、宅配便ですよ・・・。」
「は〜〜い、ちょっと待ってね、」
(誰からだろう?。)
昼寝していたリスくんは、目をこすりながら小さな扉を開けました。
「リスくん、はい、モグラくんからですよ」
ペリカンは小さな包みを差し出しました。
「ありがとう。ご苦労様。」
家に入ったリスくんは、早速包みを開けました。
「あれ〜、これは!」
それは、お友達のモグラくんからの贈り物だったのです。

「そうか、これって、前に約束したれんげ草の冠だ。」
紫色の小さな花の茎を、丁寧に交互に編みこんでリングにした
素敵な冠です。
ういういしくレンゲ草の冠を手にすると、そっと頭にのせるのでした。
(うん、なかなかいいね。きっと似合ってるな)
上機嫌で包みをたたもうとすると、その中に、手紙が入っています。
(前に約束したレンゲ草で作ってみました。気に入ってもれえると
 いいんだけどね。今度の三日月の日に遊びに行くね。じゃあ)

リスくんは、モグラくんが来るというので、大喜びです。
早速お家の改装もしなくてはなりませんでした。
(モグラくんが来るんだ。きれいにしとかないと。う〜ん、色々と。
 さあ、忙しいぞ。モグラくんにおいしい木の実をごちそう
しなくては、それにはいいテーブルと、椅子もいるな。)

リスくんは、急いで森の大工さんの所にいきました。
大工さんと言っても、森の動物達の住まいの相談にのったり、
お家のリフォームをやっているキツツキのおじさんなのです。
「おや、リスくんか。珍しいね。」
「うん、今度ね、友達のモグラくんがくるんだ。それでね、お家の
 リフォームをお願いしようと思って」
「いいよ。じゃあいこうか。・・・道具をな」

それから数時間もすると、リスくんのお願いしたとおりにきれいな
テーブルと、椅子、それに小さな棚を作ってくれたのです。
小さな棚には、床に転がっていた木の実などを乗せました。
テーブルには前にクマさんにもらったお皿などを並べたのです。
(うん、これでよしと。きれいに出来た。モグラくん、
 喜んでくれるかな?)

独り言をいいながら、外に出ると、きれいな三日月がありました。
「これからすると、モグラ君がくるのは、明後日かなあ?」
リスくんは、その日が待ちきれずに、出たり入ったりしてました。
その内、もう少しご馳走を用意しようと出掛けていきました。

やっと約束の日が来ました。
でも、どうしたわけか、幾ら待ってもモグラくんがきません。
りすくんは、まんじりともせずまた、扉をカシャカシャと鳴らして
ました。
(どうしたんだろう、いつもなら午前中に来るのに。もう、
 日暮れになってしまうぞ!)

リスくんは心配で仕方ありませんでした。
そして、とうとう夕日が森の向こうに沈んでいってしまいました。
モグラくんを待ちわびていたリスくんは、家の扉を開け放って
ぼうやりと日暮れの森を眺めています。
(あしたくるのかなあ〜、でも、その日に来ると言って、
こなかった時は一度もないんだけど)

その時でした。
木々の枝からみえる、小さな空から金色の光線が・・・?。
ピカリと一瞬光ると、長い尾を閃かせながら・・・リスくんの
目の前の小枝に落ちてきたように見えたのです。
(びっくりした!なんだったんだろう?。)

リスくんは、驚いた瞬間に気がついたことがありました。
「そうなんだよ。れんげ草の終わったころはね、人間が耕作のために
 畑を耕すのさ。昔と違って、今では機械だから危なくてさ。
 その時期は、本当にきおつけないといけないんだ!」
心配しながらまんじりともせず一夜を明かすリスくんでした。
(そうでなければいいんだけど・・・あしたも待ってみよう)
モグラくんとの再会を楽しみに、夢の中に入っていきました。

その翌日の明け方、リスくんの前の木の枝から、一つの光線が
緩やかに空に向かって昇っていきました。
冷たい森の冷気を含んだ風が、ころ〜ころ〜ことんと鳴っています。
それは、リスくんの家の戸からでした。
見てみると、その戸には、りすくんがつくった、モグラ君?への
プレゼントのドングリの首飾りが揺れていたのです。
(もぐらくんに似合うといいな。もう一つつけとこうかな。
 僕にくれるの?!欲しかったんだ^、なんて・・・)

それは、モグラくんが夜中に来たときに、すぐ分かるように
扉ににつるしておいたドングリの首飾りでした。
それをしっかり見て去っていった、あの小さな光は、リスくんとの
約束を果たした、モグラ君?だったのかもしれません。

                     終わり。





   



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