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「宇宙で働ける未来がくるかも」子供たちにエール 野口聡一さん会見(産経新聞)

2010-02-22 17:04:35 | 日記
 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している野口聡一さん(44)ら飛行士計11人の共同記者会見で、野口さんの発言要旨は次の通り。

 --ISS滞在の感想は

 「ISSに来て2カ月ぐらいたつが、本当にここまで順調。地上の人たち、特に筑波(宇宙センター)の管制室で頑張っている皆さんとの協調作業が非常にうまくいっている。これまでの成果に感謝している。4月の山崎(直子)さんのフライトに向けて、これからいろいろ準備を進めていきたい」

 --滞在2カ月が経過して、何が変わったか

 「ここで生活することに体も精神も慣れてきた。宇宙生活を楽しめるようになってきたことが一番の変化。今回の(シャトル)ミッションで大きな窓も開いたので、そこから地球を見ることで、違った視点が加わって面白くなると期待している」

 --ISSに人が住むことの意義を子供たちに説明してほしい

 「ISSは素晴らしい設備。もちろん科学面での成果も大きいが、これほど大きな国際協力プロジェクトに日本人が絡んでいて、地上から来た人の中に日本人がいる。日本の子供たちに『ああいう所で働く未来もある』と、感じてもらえるのでは。私がここで感じ、伝えたいメッセージは『ごらん、地球は美しいよ』ということ」

 --ISSでインターネットが使いやすくなったことで、地球との距離感は変わったか

 「今回からインターネットが使えるようになり、地上との距離感を縮める上で非常に効果があると思う。(ミニブログのツイッターで)こちらからの情報発信もあるが、地上で何が起こっているかを見る意味でも大きい。私は毎日、皆さんと同じようにオリンピックのニュースにかじりついてます」

 --注目している競技は

 「日本選手もメダルを取ったようで、この後の活躍が楽しみ。ISSでスキーのジャンプをしている映像も送ったが、スキー、スケート、フィギュアスケートも素晴らしい選手が大勢いるので、ぜひメダルを期待してます。頑張ってねーみんな」

 --手巻きずしのパーティーを開いたそうだが

 「シャトルクルーが来た先週、一緒に昼ご飯を食べたときにメニューのひとつとして出した。のりとご飯、シャケ、エビを使った。ロシア人のクルーは、エビにマヨネーズをかけて『エビマヨ』の手巻きずしを大変喜んでいた」

 --シャトルクルーのスティーブン・ロビンソン飛行士(米)とは5年前の飛行でも一緒だったが、宇宙で再会した感想は

 「5年前も素晴らしい友情で結ばれていた。ISSにいると、友人を迎えることほど楽しいことはないなあと、ひしひしと感じた。シャトルクルーは今日で作業を終えて帰ってしまう。すごく寂しいが、次に新しくやってくる友人たちを迎える準備に向け、気持ちを切り替えていきたい」

 --今の生活で楽しいことや、寂しいことは

 「窓から見る地球の景色が毎日楽しい。(その画像を)ツイッターで送っているが、この地球の美しい姿を大勢の人に見てもらいたい。それを見た皆さんの感想も、ツイッターの中で私はちゃんと読んでいる。いろんな感想があるなと思っている。地上の人とつながりながら、残りの滞在期間を過ごしていきたい。もちろん地上での家族との時間とか、食べたいものとかもあるが、ここでしかできないことを楽しみたい」

 --地球を見て何を感じるか。日本で印象に残っている地形は

 「前回の飛行では、船外活動で宇宙空間にぽつんと浮かんでいるときに、地球と一対一で、互いに生物として向き合っている感覚を覚えた。今回は毎日、窓越しに見ながら、そこにいる人たちの生活、それぞれの地域、違った街で住んでいる人たちの生活に関心がいっている。日本はどこを見ても美しい。北海道の冬景色や雪化粧もきれいだし、東京の夜景もきれいだし、桜島(鹿児島県)の噴火も素晴らしい。でも小さな街のちょっとした風景、例えば岩手県の辺りの小さな漁港の景色とかでも、本当に心を奪われることがある。最後の日まで、隅々まで日本の様子を見たい」

 --ISSの運用期間が5年間延びたが

 「2020年まで延長になったことは、非常に素晴らしいと思う。日本人宇宙飛行士(候補者)は昨年3人増えて、日本の代表として頑張って訓練しているが、彼らの飛行機会が確実になったことが一番うれしい。私自身は、明日の予定もはっきり分からないぐらいなので、一日一日をしっかり過ごすことに専念したい」

 --宇宙環境には慣れたか。昨年、長期滞在した若田光一さんはISS内部を「マグロのように泳いでいる」と言っていたが

 「最初の1カ月はゆっくりだったが、今は体も精神的にも慣れて、スイスイ泳いでいる。若田さんがマグロだとしたら、僕はメダカのように泳いでいる。今はいろいろなタスク(仕事)で忙しく、非常にめまぐるしく動いているので、メダカのようにキョロキョロしている」

 --地上の家族と話したか

 「家族、友人と電子メールやテレビ電話、普通の電話回線で話はできている。長期滞在のときは、地上にいる人たちと話せることが精神的な安定のためにとても大事だと感じている」

 --5年ぶりのISSで驚いたことは

 「ISSが広くなったなあというのが率直な感想。(米国施設の)ノード2、(欧州の)コロンバス、(日本の)きぼう、そして今回、ノード3が付いて広く、大きく多彩になった。ほぼこれでISS内部は完成。ISSの完成形を見届けることができて、とてもうれしい」

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