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LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

2017-10-23 13:50:09 | 

 この本は現代人のバイブルです。将来、人間の「長寿化」は避けられない事態となります。副題にあるように、100年時代は栄養の充実、健康志向の向上、医療技術の進歩、検査による早期発見・早期治療などに寄るものです。先進国で2007年生まれの半数は、少なくとも104歳まで生きる見通しとなれば、人生の戦略をじっくりと考えなければなりません。

 今の高齢者のほとんどの人は、教育 → 仕事 → 引退という3ステージの人生を歩んできました。しかし、長寿化する場合、このパターンの人生では引退期の年数が長くなり、とても金融資産がもたない状況に陥ります。従って、仕事期間が長くなるのは必然であり、これを前提に人生設計をしていく必要があります。

 また、AIの進歩などにより、仕事の内容も大幅に変容することから、キャリアを維持または向上させるには、教育 → 仕事 → 教育 → 仕事 というように次の仕事への移行期間に再度教育をしなければならない。

 また、長い幸せな人生を歩むために、お金の有形の資産だけでなく、見えない「資産」である家庭、友だち、地域コミュニティーへの無形の資産の構築も避けられません。有形と無形の資産のバランスも考え行動する人になるべきです。

 では、不確実性が増す長い将来を生きるためにはどのような心構えがいるか?

 「自分について良く理解し、人生に意味と一貫性をもたせ」、

 「多様な考え方を受け入れ、多くの選択肢を持ち、主体的に自らの人生の道を選択する」

度量を養っていくべしです。前回の方丈記や徒然草で語られた「無常観」をベースに、自分なら必ずできるという気概だけは持ち続けましょう。

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社、本体価格1,800円)

 

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