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さよなら、ストレス

2018-01-09 13:35:16 | 

  ストレスがあることはマイナスのイメージを抱きますが、太古の時代から、人間にはストレスの原因となるストレッサーが存在していました。それは、猛獣などに襲われ、生命の危険を感じるものが日常からあり、このストレッサーのお蔭で人間は危機を回避し、生きながらえてきました。しかし、そういう危険が無くなった後も、時代が進めば進むほど、ストレッサーは増えてきました。但し、その中には人間の成長には必要なストレッサーもあり、それに対しては乗り越える努力が必要です。

 このストレッサーに対して、認知脳が反応し、「ネガティブな意味づけを起こす」ことで、感情を生み出し、心が「不機嫌、揺らぎ、とらわれ」の状態に陥ります。これに対して、著者は「ご機嫌マネジメント」と名付けた、メンタルトレーニングをライフスキル脳が行えば、ストレスフリーの「ご機嫌、揺らがず、とらわれず」の、心が整う結果を招くと述べています。その一端は

 ・自分の心は自分で決める
 ・自分の心のために言葉を選択する
 ・表情や態度を選択する(笑顔など)
 ・感謝
 ・タイムワンダリング(過去や未来を考えず、いまここに集中する)
 ・好きなことを考える
 ・一所懸命を楽しむ(フロー・ゾーンの状態)
 ・チャレンジする

などです。行動や結果ではなく、自分の心をどのような状態にするかに焦点を合わせることになり、これは禅の教えと同じです。「ご機嫌メソッド」を利用しながら、認知脳を働かせ、やるべきことは成し遂げていく、両方の脳を有効に使うことが大切になります。

『さよなら、ストレス 誰にでもできる最新「ご機嫌」メソッド』(辻秀一著、文春新書、本体価格740円)

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