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小さき生きものたちの国で

2017-08-21 14:33:12 | 

   「人間は生きものであり、自然の一部である」

   これは人類誕生からの変えられることのない事実です。しかし、自然を分析し、置き換え可能、操作可能な機械としてj実証することによって、人間は自然を上から目線で見るようになりました。さらにグローバリゼーションの進展、金融資本主義の誕生により、自然は資本主義に搾取される存在としか見られなくなりました。

  3.11や自然災害の猛威に対して全く無力である日本人は、「生命とはなにか、人間とはなにかという基本を考えるところに立ち還らなければ未来はつながらない」という著者の視点を尊重し、「生命を基本に置く社会」の建設を模索しなければなりません。これを「生命革命」と呼んでいます。

 まど・みちおさん、宮沢賢治、ミホンミツバチ、ミミズなどを題材にしたエッセイで、自然への多様な向き合い方、そして、言語を大切にし、想像力を発揮する大切さを訴えておられます。自然のものさしには便利やスピードはなく、いのちのバトンタッチこそがなさねばならない自然の進むべき道です。

『小さき生きものたちの国で』(中村桂子 著、青土社、本体価格1,800円)

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