猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

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凍土に低木、温暖化を加速―やっぱり得するロシア

2005-10-11 23:44:25 | 環境・防災・エネルギー
 地球温暖化が進むと、極北シベリアやカナダの北部のツンドラが緑化して、農業などにとって大いなるプラスとなることは容易に予測できる。ツンドラが緑化すると、今まで太陽光を反射していた氷が、太陽光を反射しにくい植物に覆われることになり、ますます温暖化に拍車がかかるはずである。ツンドラの緑化に加えてロシアのよう莫大な広さの針葉樹林を抱えている国には、その分を温室効果ガスの「排出権」として削減目標を達成できない国々に売れるという特典まである。これを「ホットエア」と呼ぶ。カナダは環境意識が高いので、そこまで露骨なことはやらないと思うが…。
 二酸化炭素の量の増大を止めるのに必要な排出削減量は、現在比半減である。これが現実的でない以上、温暖化は規定路線としてできるだけその進行を遅らせるぐらいしかできない。その意味での温暖化対策は不可欠である。温暖化は到達温度よりもその進行速度が問題なのである。例えば、気温自体は、長い地球の歴史上、現在より3度以上高かったことすらある。ゆっくり気温が変化する限り地球システムは深刻なダメージなど受けない。
 ところで、寒帯の緑化が進むことを考えると、わが国のような食糧生産に問題のある国は、そこに目をつけるべきである。カナダとの間で、経済連携協定を結んでその中で農産物の安定供給を担保する条項を設けるのはどうだろうか。カナダならば、ロシアなどと違って、国益の衝突もほとんど考えられず、よいパートナーとなると思われる。もちろん、広大な森林に由来する排出権も買うこともできるだろう。



[凍土に低木、温暖化を加速 悪循環の可能性を指摘]
 冬の間は雪に覆われる北極域の凍土帯(ツンドラ)で温暖化によって低木が生える地域が増加、地面が吸収する熱量を70%前後増やすとの解析結果を、米陸軍の寒地工学研究所とコロラド州立大のグループが4日、明らかにした。
 グループは「吸収される熱量の増加が周辺の温度上昇を招き、さらに低木地帯が増えるという悪循環を起こす可能性が高い」としている。
 研究グループによると、過去10年ほどの間に、低木の自生地がアラスカやカナダなどのツンドラに拡大し、気温上昇によって今後も広がると予想される。
(共同通信) - 10月4日17時19分更新


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2 コメント

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目の付け所が違いますね~ (ダイ・グ)
2005-10-12 16:30:29
寒帯の緑化とカナダからの食料輸入とは、私ではとても思いつかないアイディアです。

ただ、私は、あえてその輸入先をロシアにしたいと思います。

1つは距離的な問題。経済的効率、特に輸送費を考慮した場合、純粋にロシアの方が近いかな~と思います。

もう1つは、今後の日露関係を考えた場合、そういった開発を日本資本でやることができれば、経済的な交流も含め両国に有益だと考えるのですが?

でも、北方領土問題とかを考えると、やはり難しいですかね?
ありがとうございます (猫研究員(高峰康修))
2005-10-12 22:52:36
ダイ・グさん、コメントありがとうございます。

今のところ、半分夢物語と思ってください。そういう風に気候が変わってしまったら、もちろんロシアからの輸入も選択肢の一つに入るとは思います。エネルギー資源と違って、日本資本が入って共同開発というほどの大仕事にはならないんじゃないでしょうか。

ロシアに深入りしすぎるのは今の状況を考えるとちょっと危険です。

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