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旭中央病院 ブートキャンプ報告#2

2017-04-05 | 青木語録
旭中央病院 ブートキャンプ、2日目は症例検討会(午前)と抗菌薬Overview(深夜)でした。

症例は60代男性、11ヶ月前からのEpisodicな発熱。
この時点で編集長は「感染症にしては異様に長い」経過を指摘。
結核などの病態の主体が免疫が作る感染症か、Nocardiaなどの弱毒菌か・・

その後、時折、発熱、最初の頃こそShaking chillなどもあれど、やがて単なる発熱の繰り返し・・

「不明熱」として整理するしかない・・と説明した後、さて、しかし次は・・

この後、急展開。実は糖尿病あり・・
エーーー!! これなら何でも不明熱になってしまいます。

更に大動脈の腎動脈より下に狭窄を生じる特殊な病態に対してGraft(2年前)の既往・・(編集長的には血流感染)

他院でCT(造影剤入り)、血培その他されるも陰性→不明熱の原因として膿瘍、血流感染は除外・・?
いやいや、膿瘍はサイズが小さすぎ? 血流感染は培養が難しい微生物?

やがて4本中1本のみGPRが陽性。う・・む。これはバシルスなどのコンタミなるべし・・
しかし2日目で生えているのでコンタミにしては早い・・?
再度、血培でGPR陽性。

正解:Lactobacillusによるグラフト感染→菌血症・・

追加:編集長は昨年、ヤクルトを毎日、「服用」するのを辞めています。

タイトル写真:白子と牡蠣の天ぷら(危険な味)
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