感染症診療の原則

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フォーサム2017大阪 に伺いました

2017-07-17 | 青木語録
フォーサム2017大阪の眼感染症学会長、佐々木香る先生のお招きでパネルディスカッションに参加させていただきました。


極めて「Away感」の強い参加でしたが、その「Away感」の背景を考える事は感染症専門医にとって有用です。

臓器・解剖:
<眼球には血流・Circulationがある部分と無い部分があり、これによりSurgical・TopicalなApproachとMedical・SystemicなApproachがある>
・眼球の「前」の方はCirculationがあり、全身投与された抗菌薬が到達する可能性がある部分がある。「後」は硝子体などはCirculationは期待できず、感染対策はSurgicalに
・臨床薬剤師のpKに関する知識が極めて有用
・角膜には血流が乏しく、全身投与に期待できる部分は小さい。

原因微生物:
<基本的にCommonな微生物の固有名詞は決まっている。問題は組織障害の、どこまでが微生物の増殖により、どこまでが免疫反応によるのか。これを区別する方法が必ずしも担保されない>
・角膜のHSV感染症:上皮の問題はHSVの初感染の事が多く、組織障害の多くはHSVの増殖そのものによるが、実質の問題は免疫反応の関与がある。これにより抗ウイルス薬のみで良いか、Steroidの併用が望ましいか分かれる。組織障害の主な原因がHSV増殖そのものによるならば、局所にいるHSVの定量が病態との関与の程度を推測するのに有用かも知れないです。

感染症治療薬:
<基本的にTopicalな使用が多く、感染症治療薬の濃度は、通常の数百倍、数千倍であり、MICの知識が十分に使えない。ましてやMICの値を臨床的な有効性の表現である「S・I・R」に落とし込めない。すなわちCLSIの情報は使えない。極端に言えば、やってみて眼科医が効いたと判断すれば効いたのである>
・臨床薬剤師のpKに関する知識が極めて有用


治療効果判定:
<眼科医がやってくれます>

翌日はICD講習会にも講師として参加しました。
懐かしい先生がた、初めての先生がたとお会いできました。


その他:
・食事は大阪の中華料理屋、そしてはしごしてラーメン屋

会長の佐々木香る先生、関係の先生がた、誠にありがとうございました。
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