ICT甲府
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国土交通省関東地方整備局における公共事業の評価で、2016年11月22日に、今年度第7回事業評価監視委員会が開催されました。
その「議事概要」から切り出した資料が下図です。

事業評価監視委員会

平成28年度第7回配付資料一覧の中に、中部横断自動車道(富沢~六郷)「資料3-2-1」と「資料3-2-2」がありますが、後者が「再評価資料」です。11月21日にこのPDFファイルが作成されたようです。
その中に、再評価に際しての「山梨県知事意見」も入っています。それを切り出したのが下図です。(上半分は国道20号大月バイパス再評価への意見なので省きました)

山梨県知事意見

その他、多数の資料に基づいて審議した事業評価監視委員会は、上掲のように付帯意見を添えてこの新直轄方式の事業は「継続」を「了承」しました。

山梨県では、中部横断道沿線地域活性化ビジョン を2015年度に策定しています。

平成29-2017年度の中部横断自動車道の開通や平成39-2027年のリニア中央新幹線の開業などを見据え、今後10年間程度を視野に、県、沿線自治体、関係機関等が連携・協働して沿線地域の活性化を推進する指針として「中部横断道沿線地域活性化ビジョン」を平成28-2016年3月に策定しました。

従って、中部横断自動車道の工期延長はビジョンの組み替えも必要になるほどの大事件だという事になるでしょう。山梨県内のマスコミ情報を確認しましたが、この点を取材報道した記事がありましたので、静岡県同様に引用しておきます。

中部横断道、全通2年遅れ 早くとも19年度(読売新聞山梨版 2016年11月23日)
●県は15年度、今後のおよそ10年間の沿線地域の観光や産業の振興のために「中部横断道沿線地域活性化ビジョン」をまとめ、既に沿線11市町が中心となった作業部会で、地域活性化の具体策を議論している。県の担当者は「中部横断道は活性化の起爆剤で、中部横断道を軸とした県の将来展望において、17年度の開通は大きな柱だった」と、開通時期の遅れに困惑していた。
●また、中部横断道が通る南アルプス市は、中部横断道を活用した物流拠点の整備などを検討している。開通時期の遅れについて、金丸一元市長は、「鉄道がない南アルプス市にとって、中部横断道の全線開通は悲願だった。サクランボなど市の観光資源を生かすためにも、早期開通は必要だ」と、できるだけ早期の開通を求めた。

中部横断道の全通2年遅れ 甲府で連絡調整会議(産経新聞地方版 2016年11月23日)
●産業誘致や観光、災害避難路として心待ちにしてきた地元からは、「事情は分かるが一日も早い全線開通をお願いしたい」を切望する声が相次いだ。
●甲府河川国道事務所の近藤進副所長は会議後、「31年度の全線開通は、下部温泉早川IC-富沢IC間のトンネル工事が順調に進んだ場合」と述べ、状況次第でさらに遅れる可能性も示唆した。
●早川町振興課の担当者は「今朝も東北で大きな地震があったが、中部横断道は大規模災害時の“命の道”だ。沿線自治体と早期開通を訴え続ける」と話した。
●市川三郷町土木整備課の担当者も「防災や経済の観点から、全線開通が31年度より遅れないことを担保してほしい」と強調した。
●南巨摩郡選出の望月利樹県議も「29年度を目途に行ってきた企業や移住者の誘致活動に影響する」と指摘する。観光面では、中部横断道の開通を見越して誘客計画を練ってきた自治体の戦略に影響を与えている。身延町観光課は「残念だ。国道300号改修工事で富士北麓から町への周遊ルートを強化し、中部横断道につなげる計画なので、一日も早く全通を」と訴える。
●2017年度に南部IC前に道の駅を整備する南部町は「予定通り開業する。30年度に新清水-南部間が先行開業すれば1年間だけだが利用車両が集中する。知名度アップのチャンスととらえたい」(企画課)としている。
●後藤斎知事は22日、「難工事に伴う技術的問題であることから、理解する」とコメントを発表した。  その上で知事は「コスト削減を図り、災害に強い信頼性の高い道路づくりと一日も早い全線開通を求める」との考えを示した。

読売新聞と産経新聞の記事は実に参考になりました。ありがたく思います。

この数日、仕事の合間にソース確認をしてきましたが、実はリニア中央新幹線の情報をソースから確認するのは、はるかに困難なので中部横断自動車道の今回の問題はリニア新幹線事業について色々と敷延して考えられるきっかけを与えてくれたようです。

11月22日一日で工期延長の発表から事業評価監視委員会の審議まで完了しました。そして国土交通省からの見事な情報公開でした。
地域行政や議会は国政にはるかに及ばない、などと言われない地域行政であることを心から願いたいと思います。

今回の工期延長もそうだと思いますが、かなり前から根回しを続けて結論が出たところで市民・国民に公表するという手法には慣れていても、情報公開・発信が苦手だと人々の理解・納得、同意に至る過程でつまずいて全てが無に帰すことになると思います。リニア新幹線事業の闇は深いようです。

中部横断自動車道工期延長についての記事はここで一区切りにします。

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