ICT甲府
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない




食品による内部被曝の特に子供たちの健康への影響について明確な知見を得たいと思いながらネットをうろうろしている時に、甲府市立病院での核医学検査(放射性同位元素 RadioIsotope による検査 RI検査)でのRI過剰投与の問題が報じられました。
9月1日の記事に書いたように、社団法人日本放射線技師会のメッセージによれば、テクネチウム Tc-99m を用いる腎静態検査の投与量は 300 MBq(メガベクレル)が基準とのことです。私はこのメガベクレルという単位に驚いた素人です。いま食品などでの規制値は ベクレル/Kg で示されているからです。「メガベクレル」で線量としてはどのくらいなのかという疑問を感じました。

既にリンクしたように、原子力資料情報室(CNIC) - テクネチウム-99 によれば、生体に対する影響 - 放出されるベータ線は水中で0.8mmまでしか届かない。内部被曝が問題となる。10,000ベクレルを吸入した時の実効線量は0.032ミリシーベルト、経口摂取した時は0.0078ミリシーベルトになる。体内に摂取されると、大部分はすみやかに排泄されるが、ごく一部は2ヶ月ほど残留する。
日本核医学会の「放射性医薬品取り扱いガイドライン」というPDFファイルの付録では、ミリリットル単位で注射量が示されていますので、その医薬品 **ミリリットル による投与量が **メガベクレル ということになるのでしょう。

この事については、日本核医学会の看護スタッフのための核医学Q&AからリンクされているPDFファイルに一般的な記載がありました。『核医学検査1回あたりの被曝量は、0.2~8 mSvで、エックス線検査と大きな違いはありません』
そしてPDFファイルの「Q3 周りの患者さんへの影響は?」のページには、Tc-99m 半減期 6時間、投与量 740 MBq、初期線量率 3.9μSv/h、積算ガンマ線量 0.04 mSv という数値が書かれています。
北里大学病院放射線部-医療の中の放射線基礎知識 のページには、5mSv という値も見えます。
日本放射線技師会に書かれているように、実際の検査では 300 MBq になっているので、線量もこの半分以下になるし、子供の場合は投与量も少なくなると理解すればよいのでしょう。

甲府市立病院の問題を報じた記事では、朝日新聞『過剰投与された子どもたちの全身の内部被曝線量を算出すると生涯の推計で平均約30ミリシーベルト。多い子で150ミリシーベルト以上だった。』と書き、産経新聞は、『病院によると、日本核医学会の推奨投与量(成人)185メガベクレルを超える量を、検査担当の男性放射線技師が投与していた。』と書いていました。単に「基準を超えた」とか、「成人の何倍」とか書いているだけの記事もありました。
「生涯の推計」はどういう計算で導かれるのか甲府市立病院が記者に説明したのなら、その事についても報じられるべきでしょう。「日本核医学会の推奨投与量」については私にはソースは見つからなかったので、日本放射線技師会の記事を頼りました。
色々な数値が出て来ると、おなじみになった「日常生活と放射線」のような図に照らし合わせて考える方々も多いと思います。しかし、甲府市立病院ホームページに掲載された9月3日付けの「RI検査に関してのお詫び」のPDFファイルでは具体的な数値などは分からないと思います。産経新聞が伝えた 185 MBq が市立病院として設定していた基準ということでしょうか。

社団法人山梨県放射線技師会の主管で開催される、「平成23年度 関東甲信越診療放射線技師学術大会」で、「福島原発事故による放射線被ばくを考える」 という特別講演があります。平成23年10月15日(土)・16日(日)、会場はコラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
福島県から山梨県に避難なさっておられる方々も聴講できるとよいですね。

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