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パン食べて和菓子を学ぶ小学生(玄洋庵文庫 2017.03.29) を拝読して、またまた文部科学省か・・・と思いながらネットを確認していたら、日本会議支配下になったと話題の放送局に記事がありましたので抜粋・記録しておきます。
あっ!と気付いて確認してみた、大臣・副大臣・大臣政務官(2016年8月現在)
山梨県出身の赤池誠章議員は平成26_2014年9月4日~平成27_2015年10月9日に政務官でした、在任中の発信情報を私は確認していません・・・(歴代文部科学大臣政務官

「道徳」教科書の初検定 8社すべてが一部修正し合格(NHK 2017年3月24日 16時06分)(記事公開日に「年」が無記載なので追加しておきました、こういうスタイルで公開される記事は記録性が無くリンク切れになるものです、それが国策放送局であっても)

来年(2018年)4月から評価を伴う「特別の教科」となる小学校の道徳の教科書に対する初めての検定が行われ、作成した8つの会社の教科書が、一部の記述を修正したうえで、すべて合格しました。

今回の教科書検定は、来年4月から評価を伴う「特別の教科」に格上げされる小学校の道徳が24点、高校の日本史など213点が対象となりました。
このうち、道徳は、作成した8つの会社すべてがいじめの問題を内容に盛り込み、一部の記述を修正したうえで合格となりました。

小学1年生のある教科書では、申請段階では、物語に友達の家のパン屋を登場させていましたが、「国や郷土を愛する態度」などを学ぶという観点で不適切だと意見がつけられ、教科書会社は「パン屋」を「和菓子屋」に修正しました。
これについて、教科書会社は「日本文化であることをわかりやすくするため和菓子屋に修正した」と話しています。
道徳の検定では「家族愛」や「生命の尊さ」など22の項目を国が盛り込むよう定めていて、教科書会社の中には、「家族愛」を記述するにあたり、母子家庭の増加など家族が多様化するなか、国が求める家族像とのバランスが難しかったと取材に答えたところもありました。
道徳教育に詳しい中央大学の池田賢市教授は「特定の家族像とか家族愛を取り上げて教えることは、実態とかけ離れていると言わざるをえない。学校現場では、道徳の教科書に書かれた価値観だけでなく、子どもの実態に即して教えるべきだ」と話していました。

一方、高校の「地理歴史」や「公民」の教科書に対しては、3年前から新たな検定基準が設けられ、通説が定まっていない事柄はそのことを明記するほか、政府の統一的な見解などがある場合はそれを取り上げるよう定めています。
今回、これに基づいてつけられた意見は合わせて11件ありました。このうち、1937年に中国・南京で起きた南京事件の犠牲者数について、4点の日本史の教科書に意見がつきました。
ある教科書では「死者の数は戦闘員を含めて、占領前後の数週間で少なくとも10数万人に達したと推定される」という記述に意見がつき、教科書会社は「おびただしい数の中国人を殺害し」と修正したうえで、犠牲者の数が諸説あることを盛り込んで合格しました。
また、関東大震災の混乱の中で殺害された中国人や朝鮮人の数も、日本史の2点の教科書で同様の意見がつきました。
さらに、島根県の竹島や沖縄県の尖閣諸島など領土に関する意見は20件に上り、いずれも政府の立場を説明させるなどの修正が行われました。

道徳教育と検定基準
道徳の教科化は、子どもたちの内心を評価することはできないなどの理由で、戦後一貫して見送られてきました。しかし、全国で深刻ないじめの問題が相次いだことや、ほかの教科と比べて軽んじられているなど、多くの課題が指摘されたことを受けて、今から2年前に教科化が決まりました。
小学校では、来年4月から今回、国が検定した教科書を使った授業が毎週1回行われ、子どもたちに対して記述式の評価が行われることになります。ただし、そこで行われた評価は入試では活用してはならないと定められています。

教科書に最近の話題や人物
今回、合格した教科書には、AI=人工知能についてや、お笑い芸人で芥川賞を受賞した又吉直樹さんの作品など、最近の話題や活躍した人物の記述も数多く盛り込まれています。
人工知能については、「倫理」のある教科書で1ページの特集が組まれ、どこまで人工知能に判断を委ねるべきかや、人間にしかできないことは何かを問いかけています。
英語の教科書でも、人工知能が搭載されたロボットが人間と戦うSFアクション映画の記述が掲載されました。
また、ことしで施行から70年を迎える憲法については、前回の検定よりも記述が大幅に増えました。ある「政治経済」の教科書では、憲法改正の論点などについて紹介しています。
このほか、「現代文」の教科書では、お笑い芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞したことを紹介したものや、又吉さんが祖母との思い出をつづったエッセーを題材に盛り込んだものもあります。
また、道徳の教科書では、「夢を実現するためには」という見出しでプロ野球選手の大谷翔平選手が紹介されているほか、元AKB48の高橋みなみさんがいじめ問題に関して子どもたちに向けたメッセージが掲載されています。

文科相「質の高い授業を期待」
松野文部科学大臣は、「各学校において、今回の検定を経た教科書を活用して『考え、議論する』道徳を進めるなど、児童や生徒の興味・関心に応じた質の高い授業が展開されることを期待したい」とするコメントを発表しました。

いくつかの新聞記事にリンクしておきます・・・
【主張】道徳に初教科書 楽しく普遍的価値を学べ(産経新聞 2017.3.25)
(社説)道徳教科書検定 考えて議論する授業の土台に(読売新聞 2017年03月25日)
クローズアップ2017:教科書検定 道徳、修正細部まで(毎日新聞 2017年3月25日)、パン屋さんの件は東京書籍が1年生の教科書で取り上げた題材・・・と書かれています
「考える道徳」遠く 小学教科書、初検定(東京新聞 2017年3月25日)
【社説】道徳の教科書 心を型にはめぬよう(東京新聞 2017年3月25日)
教科書、強まる文科省関与 「パン屋」→「和菓子屋」 「公園」→「和楽器店」(朝日新聞 2017年3月25日)

原発人災後の給食問題以来ですがリンクしておきます。文部科学省 4.教科書検定の方法、この辺からパンクズナビで確認できるでしょう、まともなサイト構造なら・・・
気が向いたら教科書検定制度や審議委員達についても調べてみたいと思いますが、バカバカしい連中の仕事振り確認に貴重な時間を費やすのもモッタイナイなぁ・・・

さて、山梨県内各自治体の教育委員会は、2018年4月から使われる道徳教科書のどれを選択するでしょうか。その選択過程と結果は全ての県民に向けて明確に情報公開されるでしょうか。「情報公開は徳目では無い!」・・・なるほど・・・
それより気になるのは、如何なる教科書であれ、道徳を子供たちに説く人々に、子供たちの学力ならぬ「道徳力」を評価する知性と心があるか否かという事・・・そいつを言ったらオシメェよ・・・か
子供たちは教室より、学校の外でそれと気付かずに学んでいるものだと考えると、イジメ問題などの根本は観えているはずなのです。文部関係者はじめ全ての政財官界人は自分達のどこに問題があるのか分かっているはずです。分からないなら「道徳教育」は彼たちにこそ必要じゃないですか。



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