ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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2009年4月25日から始まっています。会期は5月10日まで、但し会場の中央市立田富図書館は休館日がありますので、今後の鑑賞可能日程は、5月1日(金)~6日(水)、9日(土)、10日(日)です。
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壁面に展示された絵はF30、S30 のものですが、その下のケースの中には小さなサイズの絵が並んでいました。
今回の絵画展ではそれぞれの絵に作者のコメントが付けられていて、中には(私の最も好きな作品です。)と書かれている絵がありました。それは『すぎし刻の思いは、切なく、ときめきは、ほんのひと時の余韻のあと、辛さや 淋しさに変わってしまう。』 と「余韻 F30」に付されたノートでした。

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竹中むつ絵画伯は山梨美術協会会員で、絵画教室も主宰されています。私はこれまで絵画教室第2回作品展や2008年6月の第3回作品展を訪問してホームページに残させていただきました。2008年11月に湯村で開催された個展では初めて画伯の作品だけをまとめて拝見することができました。

芸術作品は解説無しにひたすら観るのがよい場合もあれば、学芸員さんなどの解説を聞いたり読んだりしながら鑑賞する事で理解が深まり次につながる場合もあります。

田富図書館で壁面に飾られた絵は全て女性像でした。でも写実ではない心象風景のようです。その一つ一つから作者の想いを推察することはできても、私が感じるものと作者の想いが同じかどうかはわからないものです。まず絵を拝見して、それから付されたノートを読む、それはその場におられなくとも作者と私の対話があるようなものです。今回の田富図書館での展示の試みはとてもユニークだと感じました。
湯村の杜 竹中英太郎記念館では、竹中英太郎という一人の人間の生き方を作品群を通じて私に語りかけてくれます。館長さんの丁寧なお話が作品の背景となる英太郎画伯の生き方にまで至るとき、絵を通して当時の世相まで見ているような感じにさえなります。このようなアナログな世界こそデジタル・オタクな私が実は憧れているものなのです。



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