偽善者だから

自分は偽善者だから
この季節の募金活動がとても苦手です。
一人二人で「募金お願いします」なんて言われるのは
いいけれど、何故か横一列に十数人並んで皆で募金箱もって
「募金お願いしま～す！！」と心も込めず叫んで
立っているのを見ると、眉間にしわがよってしまう。

前通りにくいし。
二、三人ずつ違うところに分かれて立った方が効率よいのでは
ないだろうか？それとも数でこちらを圧倒してくる気なのか！？
本当に訳が分からない集団。かなり遠まわりして集団を避けて
目的地へ行く。冷たい人間だ。

でも偽善者だから一人二人で立っている時には必ず募金しに行く。
自分がどんなに急いでいても必ず募金するのは「盲導犬募金」
盲導犬飼育の本を読む機会があって、どれだけ１頭を育てる
のに費用がかかるか、その１頭を待つ人が多すぎて、
全く行き渡ってない事実とかを知ってから、募金するようになった。
盲導犬がいる事で、盲目の人がより住みやすく、
盲導犬とのふれ合いで心に明かりが灯ったらと思うと、
募金せずにはいられない。

「盲導犬募金」が募金しやすい理由はもう一つある。それは
犬（盲導犬）の置物が置いてあってそれに募金できるように
なっている。置物からは少し離れたところに人が立っているので
入れやすい。その道を通るたびに募金する（一日に往復した時も）
それは「少しでも力になれたかも」という自己満足のための
募金。偽善者だから。
募金してほんの少し幸せを少しもらう。