一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

【webラジオ昔話】むかしむかしのものがたり 第26話「吉備津の釜」

2011-09-01 00:26:00 | webラジオ昔話むかしむかしのものがたり
石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。

むかしむかしのものがたり 第26話「吉備津の釜」

http://radiotomo.typepad.jp/old/2011/08/26-5dae.html
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配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。

来ました!!吉備津の釜~^^
一陽はさんざん言っていますが、上田秋成の歌と文章ファンです~♪(つまり物語り自体は好みではないんですが)

今回ナレーションは、石田さんではじまりました。
やっぱりナレーション素敵だなーーー。

まあ。怖かったけど。ほどほどにしているんだろうな。ナレーションも優しい感じ。


原作ほど怖かったらシャレになりませんからね。
原作ファンからすると、やっぱりちょっと物足らなかったのですが(それは贅沢が過ぎるということ)。うん。十分でした。

個人的今回の聴きどころは、やっぱり恭子さんの演じ分けでした^^
また細かいところで恐縮ですが、神主さんのお内儀の知的さとカツっとした感じ、下級遊女の女郎風情な感じがすごくでていてとても良かったです~


石田さんには、憎たらしいほどの艶男を期待してたんですが、当然だけどあかんたれ野郎な演技でした。合ってたけど少し残念^^



救いが無い。
上田秋成は、これほどの文章力と、素晴らしい深い世界観を創造する力を持ちながら、何故世にあまり知られていないのかは、そのお話の構成にあるのかな?と、一陽は勝手に思っています。だってどんなに深く美しい文章をきかされても、単純に読んだ後味が悪いんですよ(笑)

有名な道成寺、安珍・清姫ですが、本当はこのお話。法華経にまつわるお話で、続きもあります。
当然清姫は地獄に落ちるのですが、安珍もまた、裏切りと嘘の罪で地獄に落ちますが。
その後、法華経の供養と功徳により、二人揃って救われる。というお話です。

秋成の雨月物語の中では、「蛇性の婬」が道成寺に近いということなんだそうです。私はあんまりそうは思わないんですけどね。

芸能は清め・鎮めと安寧を与え、魂を振るわせるものでもあるのだと、伝統芸能の研究をされている、鈴鹿千代乃先生が言っていました。
美しいものをつくる芸術・截金もそうでしょ?^^
と、大好きな先生にそう言って頂いて、とんでもなく嬉しかったり。。

また寂しいお話、平家物語や悲恋のお話は、皆がお話を聴き、哀しみ、涙することで、供養になるのだといいます。


ところで吉備津の釜お話の中で私が一番不思議なのが、磯良(いそら)という名前です。
海の神さまの名前なんですよね~

秋成は、中国・日本問わず古典文学、詩歌、伝承、宗教に独自の視点とはいえ造詣が深く。とても勉強家です。
その人が意味も無く、何と無くこの名前を使うとは考えにくいので、きっと何か意味があるんだろうな~。と、思ってしまいますねー。


私は人である以上、裏切りも、心変わりも仕方のない事だと思っています。
ですが問題はそのやり口!!
人の真心を踏みにじる、そのやり口だと思っています。
何事も誠実さと真心をもって、向かいたいですねー


昔話をwebラジオで!
次回配信は9月9日(金)
RADIO TOMO!
むかしむかしのものがたり



着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
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